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険しき再建の道

<関東学院大>ラグビー部監督に桜井コーチが昇格


輝かしい実績を残したカリスマ性のある指導者の後継者というのはただでさえ難しいことですね。北島監督亡き後の明治は長期低落傾向に歯止めがかからず、近年の正月さえ越せない惨状は特に目立ちますが、清宮監督が抜けた後の早稲田然り、記虎監督が抜けた後の啓光学園然り、どのチームも頂点を逃してしまっています。

ただでさえ、難しい状況の上、部員による大麻栽培・吸引という前代未聞の事件の後だけに、誰がやっても再建の道は険しいでしょう。

まず、来シーズンの処遇はどうなるんでしょうか?部員による定期券の不正使用が発覚した日大は当該シーズンの出場を辞退し、翌シーズンは二部に転落しました。関東学院は昨季の最終戦を辞退しましたが、今年はどうなるんでしょうか?一部に残留するのか、二部からやり直すのか?あるいは事の重大性を鑑みてもっと下のグレードに落とすというような罰を与えるのか?出場停止になるのか?まずはここがはっきりしないと、罪を犯していない部員たちが可哀想ですな。モチベーションの持ち様がないです。

また、そうなってくると、進学してくる高校生も減ることでしょう。いままでは強いが故に有力選手が多数集まり、ますます強くなっていくという、良い循環でした。低迷が長引けば、有力選手を引っ張れなくなってさらに弱くなっていくという負の循環に陥ってしまいます。新監督の「この1年間が勝負と考えている」というコメントは今後の日本のラグビー界を左右しかねないほどの重みがあります。

長らく反目していた、対抗戦グループとリーグ戦グループが統一を検討するという、大きなムーヴメントが起ろうとしている時に、関東学院に乗り遅れられて欲しくないです。早慶明の伝統校に古豪法政、新興の関東学院がからむ戦いは是非観てみたいです。考えただけでもわくわくしますし、日本のラグビーのレベルアップにも繋がっていく話だと思いますしね。

数多くの困難はありますが、8人の部員から出発して30数年かけて日本一のチームに育て上げた春口前監督の精神は新生関東学院にも受け継がれていると信じたいです。是非とも国立競技場を湧かせるような復活を望みたいです。
by lemgmnsc-bara | 2008-03-15 20:32 | ラグビー関連

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by 黄昏ラガーマン
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