2008年 02月 03日
『なぜ夜に爪を切ってはいけないのか―日本の迷信に隠された知恵』を読んだ
なぜ夜に爪を切ってはいけないのか―日本の迷信に隠された知恵
北山 哲 / / 角川・エス・エス・コミュニケーションズ
ISBN : 4827550093
スコア選択: ※※※
題名だけみて衝動買いしてしまった「迷信」トリビア本。様々な「迷信」について、時には著者の推論を交えながら、時には「科学的根拠」を挙げながら解説しています。
表題ともなった「なぜ夜に爪を切ってはいけないか」
私はこれについては「世をつめる」つまり寿命が縮むことに繋がるからと教えられた覚えがあります。この本では「親の死に目に会えない」から禁じられていると解説されていました。根拠については諸説あるようですが、一番有力なのは人の爪を食べるとされた妖怪姑獲鳥を招いてしまうからというもののようです。
「夜に口笛を吹くとヘビが出る」
これもよく注意されました。私の実家の近くには今でも農家がたくさんありますが、古い建物の場合ネズミよけの家守りとして青大将などを天井に住まわせておく習慣があったそうです。そういう家なら夜中に口笛を吹くとその音に反応してヘビが出てくるというようなことがあったかも知れません。私はヘビが大嫌いなので今でも夜中に口笛は吹きません。ちなみに当家の最高権力者様は巳年生まれです・・・。
「葬列にあったら親指を隠せ」。
これもほとんど条件反射ですが、霊柩車にあうと親指を隠してしまいます。小さい時からの習慣とは恐ろしいですな。解説によると、親指を握りしめるという行為には気を充実させる効果があるそうです。自らの気を充実させることで死者の霊気を寄せ付けないまじないだそうです。
今でもなんとなく実践しているのは上の三つくらいですかね。こういう迷信や戒めなんかは親よりはそれより上の祖父祖母の年代の人々からよく聞いたような気がします。生活様式も住居形態も変わっていってしまう中で、継承が途切れていってしまうものの典型例であるような気がします。
北山 哲 / / 角川・エス・エス・コミュニケーションズ
ISBN : 4827550093
スコア選択: ※※※
題名だけみて衝動買いしてしまった「迷信」トリビア本。様々な「迷信」について、時には著者の推論を交えながら、時には「科学的根拠」を挙げながら解説しています。
表題ともなった「なぜ夜に爪を切ってはいけないか」
私はこれについては「世をつめる」つまり寿命が縮むことに繋がるからと教えられた覚えがあります。この本では「親の死に目に会えない」から禁じられていると解説されていました。根拠については諸説あるようですが、一番有力なのは人の爪を食べるとされた妖怪姑獲鳥を招いてしまうからというもののようです。
「夜に口笛を吹くとヘビが出る」
これもよく注意されました。私の実家の近くには今でも農家がたくさんありますが、古い建物の場合ネズミよけの家守りとして青大将などを天井に住まわせておく習慣があったそうです。そういう家なら夜中に口笛を吹くとその音に反応してヘビが出てくるというようなことがあったかも知れません。私はヘビが大嫌いなので今でも夜中に口笛は吹きません。ちなみに当家の最高権力者様は巳年生まれです・・・。
「葬列にあったら親指を隠せ」。
これもほとんど条件反射ですが、霊柩車にあうと親指を隠してしまいます。小さい時からの習慣とは恐ろしいですな。解説によると、親指を握りしめるという行為には気を充実させる効果があるそうです。自らの気を充実させることで死者の霊気を寄せ付けないまじないだそうです。
今でもなんとなく実践しているのは上の三つくらいですかね。こういう迷信や戒めなんかは親よりはそれより上の祖父祖母の年代の人々からよく聞いたような気がします。生活様式も住居形態も変わっていってしまう中で、継承が途切れていってしまうものの典型例であるような気がします。
by lemgmnsc-bara
| 2008-02-03 08:17
| 読んだ本