2007年 12月 30日
『アイ アム レジェンド』鑑賞
観たのは『アイ アム レジェンド』。
ガンの画期的な治療薬として開発されたウイルスが、実は人類を滅亡に招く副作用を持っていて、人類は9割が死滅。残った人類も98%が狂犬病に似た症状を発症し、「正常な」生存者を襲って「食糧」にしてしまうという設定の近未来のNYが舞台。
ウイル・スミス演じる、優秀な軍人にして科学者のロバート・ネビルが感染者を救済するためのワクチンを開発するため、危険なNYで孤独な研究と闘いを続ける姿が描かれます。
このネタ自体映画化されるのは3度目のことだそうです。ストーリーは十分に魅力的なのですが、映画としてみた場合はイマイチ。ウイル・スミスの濃い演技と、淡々としたストーリー展開がかみ合っていない気がしました。
途中からストーリー展開とは別に、「人類の適性規模」なんて事を考えてしまいました。現在総人口は60億といわれていますが、自然界に天敵のいない人類は放っておけば殖えるだけ殖えてしまいます。現在の状態ですら、温暖化を始めとするさまざまな環境悪化が現れて来ているというのに、今後ますます状況は悪化して行くように思います。
地球環境が保たれるためには、極論すれば人類が激減するしかない訳です。人類を激減させる要因としては天変地異か大規模な戦争か、あるいはこの物語のような強力なウイルス(現実社会でいうとエイズですかね)。すでにして「自然」に反する存在となってしまった人類は「自然」の摂理(あるいは神の意志)により、近い将来激減する運命にあるのかも知れませんね。映画の結末はハッピーエンドでしたが、とてもハッピーな気持ちにはなれない映画でした。
by lemgmnsc-bara
| 2007-12-30 08:24
| エンターテインメント