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『仕事が10倍速くなる最強の図解術』を読んだ

仕事が10倍速くなる最強の図解術
開米 瑞浩 / / 東洋経済新報社
ISBN : 4492042717
スコア選択: ※※※※



最近「考える」ということについてよく考えています。

いままで、仕事が面白いと感じたことがなかったせいで、ずーっと「考える」ことを拒否していました。つまらない仕事のことについて「考える」ことに時間と精力を傾けるのが損だと思っていたからです。本当は単純に頭が悪くて「考える」能力がないだけなのかもしれませんが・・・。

で、行き着いた先は、行き当たりばったりで体力勝負のスポ根営業。一つ一つの得意先では人間関係が通用しますが、組織小売業の本部担当の営業では通用しませんでした。まあ、冷静に考えるとこの辺が希望がかなわなかった原因なのかもしれません。

デスクワークはより一層「考える」ことが重要になってきます。個人技の営業と違って、自分の立てたプランで組織が動くわけですから、周りの人間を納得させるためにしっかりと「考え」なければなりません。しかし、悲しいかな今までまともに「考え」てこなかったので、いざ「考え」ようとしてもなかなかいいアイデアが浮かんできません。以前読んだ本の定義によると「悩む」と「考える」の一番の相違点は「何が問題かを理解しているか、いないか」ということだそうですから、私の場合は「何が問題かも理解できず」に「悩ん」でいるといったほうが良いのかもしれません。

この本は自分の考えを簡潔にまとめ、他者によく分かるよう説明するための方法である「図解」の説明書です。このブログにも何度か書いていますが、最近仕事が上手くいかないときは、上手くいかない理由として考えられることを紙に書き出して、一つ一つつぶしていくという方法をとっています。「図解」はそれをさらに進めたものだともいえます。一つの事象をめぐる様々な要素を、図に描いて把握することにより、原因や影響などの分析を容易にし、適切な対策を打つことも可能となる、というのが骨子。

現在の直属の上司が会議などの際に、さらさらっと図を書いて実に簡潔に問題点を説明したことがあり、この方法は強く印象に残っておりました。

頭の中だけだと、筋道をたてて考えているつもりでも、自分でアイデアを打ち消してしまったり、思考が横道にそれたりして何を考えているか分らなくなってしまうことは多いですね。途中で電話が入ってしまっただけで、思考のプロセスを忘れてしまう、なんてこともありますし。思いついたことはとにかく書き出してみるということから始めて、「考える」トレーニングを積んで行きたいな、と思います。「考える」技術は現在の仕事のためだけじゃなくて、その他の分野でも役立つはずですから。
by lemgmnsc-bara | 2007-03-01 00:33 | 読んだ本

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

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