『ザ ・ロック』鑑賞

ザ・ロック [Blu-ray]

ショーン・コネリー,ニコラス・ケイジ,エド・ハリス,マイケル・ビーン,ウィリアム・フォーサイス/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

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アメリカの船越英一郎ことニコラス・ケイジと、イギリスの高橋英樹ことショーン・コネリーが共演したサスペンスアクション。題名の「ザ・ロック(The Rock)」とは直訳すれば岩の意ですが、脱出不可能とされていたアルカトラズ刑務所の異名でもあります。

ニコラス演じるスタンリーはFBIの化学専門家。銃は訓練時以外撃ったことがなく、腕っぷしもからっきしですが、専門分野に関しては天才的な手腕と異常なまでの執念を持ち合わせるという設定です。ビン底メガネをかけた秀才君ってなところでしょうか?対してショーン演じるメイスンは元イギリスのスパイ。かつてアルカトラズから唯一脱出したという実績を持つ凄腕の持ち主。アルカトラズの「伝説」を守るため、脱獄の記録は消去され、ついでに人間としてのIDも抹消された、社会的には「いないこと」になっている人物です。

さて、物語の前半を引っ張るのは海兵隊のハメル准将。彼は国が海兵隊の活躍を無視し、名誉も遺族への保障も何もなされていないことに不満を抱き、化学兵器と81名の見学ツアー客とともにアルカトラズに立てこもります。要求は一億ドルの現金と、海兵隊への公式な敬意の表明。まあ、ハメル准将のやり方はともかく、海兵隊が過酷な状況下に置かれているというのは事実です。アメリカが攻撃した地に真っ先に飛び込んで、最初に敵とぶつかることを想定された軍隊ですから、過酷な訓練と、死への恐怖からくるストレスは相当なものであろうことは想像に難くありません。沖縄で米軍兵士による犯罪が相次いでいるのも、こうしたストレスを背景に持つ海兵隊の構成比が高いからだ、などとも言われています。

で、人質と化学兵器を抱え、出るのも入るのも困難な要塞に立てこもった荒くれ者たちにスタンリーとメイスンを中心とした一隊が挑んでいくというのが後半部分です。この設定を一つ一つクリアしていくことの難しさをいかに描くか、というのがこの映画の要諦。しかもメイスンはアメリカという国に社会的に抹殺された身ですから、スキがあれば逃げようともします。スタンリーはどのようにしてメイスンと「仲間」となるのか、も興味の焦点の一つです。ほぼほぼネタバレになりましたがストーリー紹介はここまでです。

ショーン・コネリーがイギリスのスパイという設定だと、どうしてもジェームズ・ボンドを想起してしまうのですが、一応、この作品ではジェームズ・ボンドではないようです。スパイとしての腕も一流で女にも強い伊達男、というよりは、職人気質で偏屈なとっつきにくいジイさんというキャラ設定でした。このメイスンと、お勉強だけは優秀でナヨナヨとしたスタンリーがどうやって心を通わせるのか、というバディものの変形バージョンですね。提起した問題の重さと人間模様の描き方で、なかなかに面白い作品だったと思います。

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by lemgmnsc-bara | 2018-10-14 15:14 | エンターテインメント | Comments(0)

なんだかんだで読んだ本のことばっかり書いてます。たまに映画、時々食い物とドライブとラグビー観戦。
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