『RONIN』鑑賞

RONIN [Blu-ray]

ロバート・デ・ニーロ,ジャン・レノ,ナターシャ・マケルホーン/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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ロバート・デ・ニーロとジャン・レノが初共演するということを前面に押し出したプロモーションが頭の片隅に引っかかっていたのが標題の作。題名の『RONIN』は日本語の「浪人」を指し、冷戦の終結で働き場を失ったスパイや特殊工作員たちの姿を描くという作品の世界観の一端を示しています。

スタートの舞台はパリ。デイアドラという美女の元に、裏のネットワークを通じて出された「求人広告」に応募して来た男が5名。いずれも一癖も二癖もありそうな連中です。ヴィンセント(ジャン・レノ)は武器をはじめとする物資の調達係、サム(デ・ニーロ)は」すべての面で他の人物を上回る腕っこきで、自然とリーダー的役割を果たすことになります。

ディアドラの指令は、とある集団から銀色のジュラルミンケースを奪うこと。相手をなるべく傷つけないという条件付きです。ケースの中身についてはメンバーがいくら質問しても「仕事」の内容とは関係ないという理由でディアドラは明らかにしようとしません。依頼主についても同様。劇中のメンバーにも、観る人にも多くの謎を残したまま、強奪作戦は走り始めますが…。

というわけで、この後のストーリーは本編をご覧ください。ネタバレは即この作品の魅力を削ぐことになりますので、ここまでしかストーリーは紹介できません。

この作品の公開は1998年。実に微妙なタイミングです(ちなみに私と最高権力者様が結婚した年でもあります)。中国は世界一の人口を誇る国ではありましたが、軍事力、経済力ともにまだ旧西側の先進国の対抗馬にはなり得ていませんでした。ビン・ラディン率いるアル・カイーダが引き起こしたとされるアメリカ同時多発テロ事件は2001年のことで、この時点ではまだイスラム過激派組織は明確な「敵」とは見なされていませんでした。旧東側諸国も対立よりは対話という方針だったため、東西ともに諜報機関のメンバーだった人物たちは「失業」状態でした。そんな状況の中で一番過激で、一番問題がありそうだった団体が最終的な敵ということになるのですが、少々迫力不足。特に日本人にとっては縁がなさすぎて、どんな団体だかよくわからんというのが一番近い感覚だったのではないかと思います。もちろん、特に欧州ではかなり身近な恐怖の対象となりうる団体なんだろうということは想像に難くないのですが…。

この時点から20年を経た今なら、中国や北朝鮮あるいはイスラム過激派の残党など「立派」に敵役の務まる集団は多々ありますが、これらの集団だと西欧人はキャスティングしにくくなります。ま、受験にせよ特殊工作員にせよ、浪人なんて存在はないほうがいい、というのはよくわかりました(笑)。

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by lemgmnsc-bara | 2018-09-05 12:49 | エンターテインメント | Comments(0)

なんだかんだで読んだ本のことばっかり書いてます。たまに映画、時々食い物とドライブとラグビー観戦。
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