『マッドマックス』鑑賞

マッドマックス [Blu-ray]

メル・ギブソン,ジョアンヌ・サミュエル,ヒュー・キース・バーン/ワーナー・ホーム・ビデオ

undefined

メル・ギブソンの名を世界に知らしめることとなった一作。

筋立てそのものは至極単純な勧善懲悪モノ。親しい同僚や家族が惨たらしく殺された主人公が、悪い奴らに復讐するというストーリーですが、悪人たちの非道ぶりは、獣肉を主な栄養源として生きてきた人種の特性を反映してかなり残虐ですし、主人公の「正義の鉄槌」も、決して清々しいものではありません。『桃太郎侍』というよりは『必殺シリーズ(それも初期の方の作品)』の作風に近いという印象です。

主人公マックスは暴走族取締りの専門部署MFPの隊員。まずこの暴走族が日本とはレベルの違う極悪集団です。暴走行為で迷惑をかけるだけでなく、人は殺す(それもかなりむごたらしいやり方で)わ、金品は奪うわ、車や建物をめちゃくちゃに壊すわ…。『北斗の拳』に出てくる極悪人の集団そのものです(発表年度から言っておそらく北斗の拳の方が真似たんでしょうけど)。狭苦しい日本と違って、広大な国土を持つ豪州ならではの荒唐無稽ぶり。日本で同じことをやれば、すぐに海とか山とかに突き当たってしまい、あえなく警察に御用となってしまうところですが、豪州なら逃げる野っ原も道もそれこそ無限にあります。警察の手だって届きにくい。そんな訳でMFPが設立されたという設定です。

暴走族とMFPは互いに血を見ずにはいられない天敵同士。日々の抗争の中でマックスらはイカれた暴走族「ナイトライダー」を事故死させますが、その仲間のトーカッターにマックスの同僚ジムが殺されるという報復を受けます。乗っていた車をひっくり返され、生きたまま焼かれるというショッキングな方法で…。

ジムの死にショックを受けたマックスは、このまま構想がエスカレートしていけば、自分が人間性を喪失してしまうのではないかとの恐れを抱き、MFPを辞めようとしますが、上司の説得を受け、まずは妻と幼い一人息子を連れて自動車で旅に出ます。それを見逃さないのが暴走族。マックスの隙をついて、妻を襲い、一人息子を抱いたまま逃げた妻は、彼らのバイクに轢かれて意識不明の重体、息子は死亡。これで怒りを爆発させないほうが人としてどうかしていますね。

高度にチューンアップされた、警察の車両で暴走族を追跡するマックス。しかし相手も簡単には倒されはくれないので、戦っては逃げられ、追いついてはまた戦い。最後までこの戦闘が描かれます。

マフィアの抗争モノが受けるなら、こういうバイオレンスモノは受けるはずだ、という制作側の予測はズバリと当たり、興行的には大ヒットし、メル・ギブソンは一気にスターとなりました。このところ見続けていた『鬼平』の殺陣のシーンがダンスの一種に思えてしまうほどに、殺戮のシーンには衝撃を受けたというのは事実です。



[PR]
by lemgmnsc-bara | 2018-09-02 07:23 | エンターテインメント | Comments(0)

なんだかんだで読んだ本のことばっかり書いてます。たまに映画、時々食い物とドライブとラグビー観戦。
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30