『ムカデ人間』鑑賞

ムカデ人間 [DVD]

ディーター・ラーザー,北村昭博,アシュリー・C・ウィリアムス,アシュリン・イェニー/トランスフォーマー 

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『最強の二人』という映画がヒットし、慌てて新宿の武蔵野館に観に行った際に、同館の別のシアターで上映されていたのが標題の作。ちなみにその時はお目当の『最強の二人』は満席で観られなかったのですが、この映画を観ようという気にはなりませんでした。今回も、別に目当ての作品があってDVD屋に立ち寄った際に、ホラーコーナーにあったのをたまたま見かけて「そういえば…」という感じで上述の記憶が蘇り、とりあえず借りてきてみた、というのが実際のところでハナからあまり期待はしていませんでした。

で、内容は?というと期待にそぐわぬ駄作でした(笑)。

冒頭で車でヨーロッパ各地を旅しているという設定の二人の派手なアメリカ人のオネーちゃんが二人登場します。この二人は、通る車すらほとんどないドイツの山の中で迷ってしまい、しかもタイヤまでパンクしてしまって身動きが取れなくなります。仕方なく、助けを求めて人家を探すのですが、折悪しく雨まで降り始め、とにかくなんとかしないといけないという気持ちが募るばかりの状況です。そんな時に二人の目に飛び込んできたのはこんな寂しい山の中には不似合いな豪邸。

こういう、常軌を逸した人間たちが静謐で神聖なエリアを犯すと、そこに棲む何者かに必ず痛い目に遭わされる、というのは世界各地の神話や民話の類によくみられる物語類型ですね。

で、期待通り、このネーちゃん二人は、この屋敷の主人でいかにも怪しげな風体のハンター博士に捕らえられてしまいます。この博士はかつて、シャム双生児の分離手術で名を馳せた名医でしたが、どこでどうトチ狂ったか、現在は人体を結合させることに、異常なまでの情熱を燃やしています。具体的に言うと、一人目の人間の肛門と二人目の口、二人目の肛門と三人目の口を外科手術で繋いだ上で、膝から下の運動機能を失わせて、あたかもムカデのような状態でしか移動できなくしてしまうということです。「先頭」は日本人の男性、「二人目」「三人目」は件のネーちゃん二人です。二人目、三人目の人間はそれぞれ「一人目」「二人目」のう◯こを食糧にするしかないという状態にされちゃうわけです。特殊な趣味をお持ちの方は別にして、地獄のような状況ですね。

こういうことを考えつく人間のアタマは確かに怖いんですが、繋がっちゃった三人は怖いというよりはグロいというかバカバカしいというか…。一体何が楽しくてこの博士はこんなことを思いついたのでしょうか?で、この博士はムカデ人間を生み出すほどの技術は持っていましたが、自身の犯罪の痕跡を消す、ということには一切気が回らないらしく、いろんなところにいろんな証拠を残したまま。でそこから警察に踏み込まれることとなり、あっけない結末を迎えてしまいます。いくら深い山の中とはいえ、証拠を放置したままにしておけば一週間もすりゃ警察は乗り込んでくるでしょうよ、そりゃ。観終わった後に一番最初に感じたのはそのことに突っ込みたい気持ちでした。まあ、そういうところに気が回らないところが狂人の狂人たる所以ってことなんでしょうけどね…。

この作品は元々は小説で、原題には「First sequence」とあるそうで、実際に三作目までありますし、映画の方もパート3まであります。二作目、三作目はこの作品とは世界観が違うそうですが、あんまり観たいとは思いませんね。


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by lemgmnsc-bara | 2018-07-08 12:30 | エンターテインメント | Comments(0)

なんだかんだで読んだ本のことばっかり書いてます。たまに映画、時々食い物とドライブとラグビー観戦。
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