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『レフト・ビハインド』鑑賞

レフト・ビハインド ブルーレイ&DVD セット(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]

ニコラス・ケイジ,チャド・マイケル・マーレイ/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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ハリウッドの緒形拳ことニコラス・ケイジ主演のパニックムービー。彼主演の作品は久しぶりに観ました。

物語は空港のシーンから始まります。世界を飛び回るジャーナリスト、バックに一人の女性が神について問いかけます。神が存在するならなぜこの世には理不尽な自然災害や戦争が起こるのか?こんな質問誰にも答えられませんね。

口ごもるバックの横から一人の若い女性が助け舟を出します。彼女はクローイ。女子大生で、父親レイの誕生日に合わせ帰省していたのでした。感謝の言葉を述べるバックに「母親が宗教に没頭し過ぎていて…」と悩みを語るクローイ。自身は大学に「逃げ」、パイロットである父レイはCAと浮気をするために仕事を装って出かけてしまうという壊れかけた家族のカタチが描かれています。また、ここでも家庭崩壊かよ…。原因が宗教かどうかはともかく同じような悩みを抱えている人が多いんでしょうね。

さて、家に帰ったクローイは弟とともに近所のショッピングモールへ。そこで突然弟が消えてしまいます。失踪ではなく文字通り煙のように消え去ってしまうのです。それも抱きしめていた腕の中から…。同じようなことが方々で起こっていたと見えて、モール中がパニック。どさくさ紛れに略奪を始める不届きモノまで現れます。アメリカではカオスな状態に陥ったら行きがけの駄賃とばかり不法行為に及ぶことが「常識」なんですねぇ。

レイが操縦していた旅客機でも同様に煙のように消え失せる人物が現れます。そして目の前には操縦者を失った旅客機が迫ってきます。レイの飛行機の運命は?消えてしまった人々の行方は?というところで物語は謎を深めつつ終息に向かうこととなります。

なんというかすべてが中途半端な作り。提示された疑問に対しての答えが何一つ示されないまま。すべてが神の御業であり、人間の想像を遥かに超えるもので、非力な人間にはなす術無し、と理解する他ありません。神の存在というものに対する意識の違いというか、宗教の密着度合いの違いというか、今ひとつ理解出来ないストーリーでした。

アメリカの緒形拳とニコラス・ケイジを評したのは「仕事を選ばな過ぎる」からです。もう少し作品を選ばないといつまで経ってもB級映画のヒーローで終わっちゃうよ。オカネは稼げるかも知れないけどね。



by lemgmnsc-bara | 2016-01-29 10:55 | エンターテインメント

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

by 黄昏ラガーマン
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