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『女につける薬――偏見だらけの大和撫子育成講座 』を読んだ

女につける薬――偏見だらけの大和撫子育成講座 (祥伝社黄金文庫)

ビートたけし / 祥伝社

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Kindleで何か電子書籍を買うと、「これを買った人はこんな本も買っています」ってなメッセージとともに、よく似た本が紹介されるんだけど、そのテにまんまとひっかかって買っちゃった一冊。

読んでたら、貴花田と宮沢りえの婚約なんてのが当時のトピックスとして紹介されてたんで、いつの本なんだろうって、奥付けをみたら1993年だった。もう20年も前の本を電子化して商売しちゃってるんだから、阿漕だよなぁ。太宰とか漱石とか、ああいう文豪達の名作がタダでダウンロードできるってのに…。まったく、アメリカ人は商売が巧いよ。日本も中古の戦闘機買わされちゃう訳だ。

さて、この本は題名通り、女に関してのさまざまな不満、鬱憤を書き付けている。

男なんて悲しいもんで、どうしても「この女とはヤリタイ」もしくは「この女とはヤレナイ」っていう視線で女を見てしまう。そういう考え方の範疇の外にある女は自分のカミさんだけだ。

男はその女とヤリタイから飯食わしたり、プレゼント贈ったりしてなんとか歓心を呼ぼうとする。ところが女はそれを見越して、さんざん貢がせた挙げ句にカネが尽きたと思えば結局ヤラせずにとっとと振っちゃったりする。ぼったくりのキャバクラと同じ構造じゃねーか!

キャバクラとかそういう店の場合は、ある程度騙されることも織り込み済みで納得していくからいいけど、素人までが、ぼったくる気満々でいるんだからタチが悪い。ヤラせる代わりになにがしかの見返りを要求するっていうこと事態がすでに売春婦の考え方だし、見返り分だけとっておいてヤラせもしないってのは詐欺師そのものだ。ほとんど犯罪に近いんだけど、それが「恋の駆け引きだ」なんて勘違いしている女が多くて困る。

この本が書かれてから20年経った今では草食系男子なんて、ヤルことを目的としない男がとんでもなく増殖しちまったけど、これはしょうがないんじゃないかな。面倒くさい手続き踏んで、カネを一杯かけて、それでも確実にヤレる保証がないってんじゃ、努力する気にもならないよ。同じカネかけるんなら何度風俗に行けるんだろうって考えちゃってもおかしくはないよな。江戸時代の花魁だって、カネさえかければなんとかなったんだから。もちろんそんなカネ持ってる奴は滅多にいやしなかったけどな。

まあ、とにかく女ってのは面倒くさい生き物だ。それでもなんとかヤッてる男がいるから人類は存続してる訳で、そういう男は単純にうらやましいし、尊敬しちゃうね。もうおいらもこんな歳になっちゃうといちいち段階踏んで口説くなんて気力がわかないよ。もっともそんな気になるような女もそうそういないけどね。
by lemgmnsc-bara | 2014-04-20 07:55 | 読んだ本

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

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