2013年 12月 03日
『迷惑行為はなぜなくならないのか?~「迷惑学」から見た日本社会~ 』を読んだ
昨日、今年の流行語大賞が発表されましたが、今年一時期流行したのが「バイトテロ」と呼ばれた迷惑行為ですね。アイスクリームのショーケースに侵入して撮った写真を投稿したバカは自分の親が経営していたコンビニを潰してしまいましたし、ステーキチェーンや餃子のチェーンの店舗が閉鎖されるなどの騒動に発展したものもありました。
なんでこんなバカなことを平気でやってしまうバカが現れて来たのでしょう?人と人が暮らしてゆく上で起こりうる衝突を避けるためにはルールやマナーを遵守しなければならない、という当たり前のことが当たり前でなくなってきてしまったからです。現在のような状態に至るまでには様々な原因があったと思いますが、本書の目的はその背景を探る事ではなく、現在「迷惑行為」とされているコトを定義、分類し、その上で数多くみられる現象について解説を加えるというものです。
著者北折氏は社会的迷惑を「当該行為が、本人を取り巻く他者や集団・社会に対し直接的または間接的に影響を及ぼし、多くの人が不快を感じるプロセス」であると定義しています。そして迷惑行為には以下の三つのパターンがあると分類しています。
1.明文化されたルールや法律に違反した行為
ゴミのポイ捨てや列への横入りなどが挙げられますね。大きな道路の中央分離帯に投げ捨てられたゴミの山をみると絶望的な気分になります。
2.ルール化されていないが、他者に実害が及ぶ
大災害時の物資の買い占めなどが該当します。ゲームなどを長時間独占することなどもこれに当たるかもしれません。
3.実害はないが、他者に不快感を与える
電車の中での化粧とか飲食などが典型ですね。肥満体の人間は痩せている人間よりも多くの空間を占拠するから迷惑だ、などとネットの掲示板に書かれたりもしますが(苦笑)好きで太ってるわけじゃねーよ!!
私自身がかなり喧嘩っ早いので他人様のことをとやかく言える義理はないのですが、まあ満員電車の中なんかは迷惑行為の嵐ですね。駆け込み乗車やらイヤホンの音漏れやら。ぎゅうぎゅうの満員なのに自分の空間を思いっきり占拠してゲームしてる奴なんかみると張り倒してやりたくなりますね。たまに降りるふりして軽く突き飛ばしてやったりします(笑)。あとは列への横入り。これも腹が立ちます。
お互いがほんの少し気を遣えばもっと快適な生活が送れると思うのですがね…。アベノミクスも結構ですが、こうしたほんの小さな道徳心をどう培っていくか、ということにも真剣に取り組んで欲しいものだと思います。
by lemgmnsc-bara
| 2013-12-03 20:41
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