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『ビッグデータがビジネスを変える』を読んだ

ビッグデータがビジネスを変える (アスキー新書)

稲田 修一 / アスキー・メディアワークス

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最近マスコミを賑わしているキーワードの一つが「ビッグデータ」。流行ものに弱い私は早速Kindleで購入。データのハナシはデータで読まないとね(笑)。

さて、「ビッグデータ」とは一体なんなんでしょうか?標題の書によれば「構造化されていない大量のデータ」であるとのことです。具体的にいうとネット上にある文字、画像、動画、音源といったものを始め、気象の動向や、ある地域における人々の動線などのことだそうです。なんだかよく分りませんが、従来のデータ解析法では量的にも質的にも定量化しにくいデータってのが一番簡潔な答えですかね。現在、この「ビッグデータ」は様々なムーヴメントに結びつく「タネ」が数多く含まれているとして大いに注目を浴びているようです。

ネット上にある情報というのは正にその情報を発した個人の特性を表すもの。あるキーワードについて追跡していけばいくほど、そのキーワードに対して敏感な人々の像が浮かび上がってくる。従って最も効率の良いマーケティング活動ができるというわけです。なんとかして「売れるモノ」を作り出したい企業たちが注目するのもむべなるかなというところですね。

モノゴトには正負両面ありますが、こいつにも当然負の側面があります。それはデータの流失と個人情報の特定されることです。

つい最近Suicaの顧客情報が漏れたという事件がありましたが、惟なんかは最も初歩的ながら最も怖い事態ですね。Suicaの利用履歴からどこでどんな活動をしたかがすぐに分ってしまう訳ですから。

また、ネット上で不用意な発言をした結果、HPやSNSが炎上し、あまつさえ情報を徹底的に追跡され個人が特定されてしまうなんていう事態も多々ありました。私はこれが一番怖いですね。要はこちらは知らなくてもあちらはこっちの丸裸の姿をしっているってことですから。そういいながらブログなんか続けてますけどね(笑)。

更に怖いのはこの辺の情報の流出を名目に情報統制が行われてしまうという事。中国みたいにネットの閲覧が制限されるような事態が出来しないとも限りません。そして誰かにだけ都合のいい情報だけが垂れ流される恐れも…。

まあ、今みたいに商業目的で利用されているうちはまだ平和な証拠なんでしょう。売り込みのメールやら電話がしつこく来るのだけはご勘弁願いたいですがね。
by lemgmnsc-bara | 2013-08-28 20:40 | 読んだ本

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

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