2012年 11月 23日
'12~'13シーズン大学ラグビー観戦記1早慶戦(TV観戦)
今年の両学は今一つ調子が上がっていません。大学選手権四連覇をめざす帝京を止めるどころか、筑波やここのところ低迷していた明治の後塵を拝しているのが現状です。まあ、早稲田と明治の対戦はこれからですが…。
早稲田、慶応ともに絶対的なエースがいない状態。どっちのチームの方のまとまりがよいかが勝敗を分ける大きなカギ。さらに悪天候なのでどれだけミスをしないかというのも一つのポイントでした。
例年に比べ、ややレベルは落ちるものの、試合そのものは好試合と言ってよい内容だったように思います。双方ともに、つまらないミスはないし、スクラムがやや早稲田優位だった以外は、セットプレーも安定していました。ゆえに、観衆の落胆のため息が聞こえるような場面がほとんどありませんでした。
点数的にも後半15分過ぎまでは拮抗していたし、後半の中盤は慶応の上げ潮状態で、白熱していました。勝負の分水嶺となったのはやはりミス。早稲田のゴール前まで攻め込んでいた慶応のパスがちょっとみだれたのを拾い上げたWTB中靏がそのまま走りきった独走トライが効きましたね。これで実際の点数差以上に早稲田が精神的優位に立ってしまったような気がしますし、慶応には焦りが生まれたような気がします。
慶応の決定力不足をうまく切り返した早稲田を試合巧者というべきなのでしょうが、早稲田というチームは大学選手権の上を目指すことを宿命づけられているチームです。その観点から言うと、今日のゲームはいかにももの足りません。自ら仕掛けて、相手がなすすべもないままゴールを陥れた、というトライが見られませんでした。相手のミスをそのままトライに結びつけるというだけでも大したもんではあるのですが…。
今のチーム状態のままでは、残念ながら帝京には及ぶべくもないでしょう。次の明治戦も旗色が悪いという印象は否めません。
大学選手権に向けて、もう一度アタックの精度を高めてほしいものですね。
by lemgmnsc-bara
| 2012-11-23 19:40
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