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『プリンセス トヨトミ』鑑賞

プリンセス トヨトミ DVDスタンダード・エディション

ポニーキャニオン

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綾瀬はるかが走り回るシーンのゆっさゆっさと揺れるおっぱいが話題になったのが標題の作。綾瀬はるかファンの私としては、やっぱりその揺れるおっぱい観てみたいよなぁ~、ということで借りてきました。

で、結論から言うと、綾瀬はるかのおっぱいシーン以外は大して見所なし。文字通りの「バストショット」をもっとサービスして欲しかったですね(笑)。

簡単にストーリーを追いかけましょう。会計監査員の松平(堤真二)は部下の旭(岡田将生)、鳥居(綾瀬はるか)とともに、国から支給されている予算が適正に使用されているか否かを監査しに、大阪へ乗り込みます。そこで大阪城の維持管理を業務としているOJOという団体に対して不信感を持ち、この団体を深く調べることとなります。そして明らかになるのが「大阪国」の存在。明治維新の際に新政府からその存続を認められてはいるものの、決して表には出ず、一般にはまったく知られていないという設定です。大阪国の男の使命は唯一つ。豊臣家の末裔である王女を守ること。そして女は男が王女を守るために立ち上がることを黙ってサポートする、というのが暗黙の了解。

この王女茶子というのがとんでもないお転婆娘。幼馴染で性同一障害に悩む少年大輔がいじめられていることに我慢できず、暴力団蜂須賀組の組長の息子に喧嘩を売るほどのじゃじゃ馬です。ひょんなことから、茶子や大輔と知り合った鳥居は蜂須賀組に単身殴り込みをかけようとした茶子を止めるためにホテルに閉じ込めますが、そのことで、大阪国は大騒ぎ。男たちは一斉に決起して大阪府庁に集まっていく。さてこの結末は…、ってとこですね。

大阪を独立国として常に叛乱の意志を孕んでいる存在として描く、という奇抜な設定はなかなか面白いですね。関西人が常に持っている東京への反感のわかりやすいメタファーにもなっていると思いますし。ただし、大阪国を支える精神的なバックボーンを単なる親子の関係に帰結させてしまったことで、一気に物語が矮小化してしまいました。結局その親子の情を自分の境遇に重ね合わせた松平が、「大阪国なんて知らん」と一言言って騒ぎが静まってしまうところも尻切れトンボそのもの。大輔が性同一障害に悩んでいるという設定もさほど意味を持たないし、総理大臣(中井貴一)が普段はお好み焼き屋の親父だということも活きてこない。蜂須賀組だって大阪国の叛乱に際してもっと重要な役回りを演じさせても良かったし、その過程で大輔が組長の息子と和解するとかいうサイドストーリーも描けたはず。すべてが中途半端で消化不良。欲求不満のままで終わり。結局印象に残ったのはゆさゆさおっぱいだけ…。2時間ずーっと綾瀬はるかを走り回らせていたほうが魅力的な画面になってたんじゃないでしょうかね。まあ、綾瀬はるかのおっぱいに負けてしまう程度の作品でした。
by lemgmnsc-bara | 2012-01-24 21:06 | エンターテインメント

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

by 黄昏ラガーマン
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