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秩父宮での試合(百年続けたい定期戦番外編)

5/14晴天の土曜日、ラグビーの聖地秩父宮ラグビー場で試合する機会に恵まれました。

われわれのチームは、秋に40年以上定期戦を続けているチームがあります。今年はそのチームの運営組織が50周年を迎えたという事で、記念にビッグな企画を立ててくれました。普段ラグビーを観るために行くラグビー場で自分たちもラグビーが出来るんです!有名大学や、トップリーグのチームに所属していても、この秩父宮でプレーすることを夢見ながら果たせなかったプレーヤーはたくさんいます。ましてや、クラブチームの底辺近くにうごめく当チームにおいてをや。もしかしたら一生に一度のチャンスかもしれません。朝、家を出発してから胸の高まりを抑え切れない状態でした。

地下鉄大江戸線の青山一丁目駅で降りて歩くこと10分。興奮していたせいでしょうか。約束の時間より20分くらい早く着いちゃいました。

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お客さんがまったくいない入場門。当日は隣の神宮球場でヤクルト戦が行われていましたので、そっちに行く人が多かったですね。

早く着きすぎたので、いい機会とばかり、いろんなところに潜入しました。

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選手がグラウンドに飛び出していく通路です。中の暗さと、外の明るさのコントラストが印象的でした。大一番に臨む選手たちはどんな気持ちでこの通路を通るのでしょうか?

グラウンドに飛び出した風景です。

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広々とした心地いい景色が広がっていました。グラウンド上を吹き渡る風のさわやかさと、芝生の匂い。これは実際にその地に立ったものでないと味わうことが出来ません。

出入り口をグラウンド側から写したものです。

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TVではここを選手が通っていくシーンが必ず写されますね。感極まって泣きながら出て行く選手も見かけますが、彼らの気持ちがほんの少しわかったような気がしました。

そうこうしているうちに皆が集まってきました。当日は私の所属しているチームとあともう一つ、所属チームの母体となっている某製鉄会社の各地の製鉄所から選抜されたメンバーのコンバインドチームが編成されていました。因みに元日本代表の桜庭吉彦氏は両方のチームに少しづつ顔を出す予定になっていました。

チームのメンバーが大方そろったところでロッカールームへ。

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通路です。

そしてロッカー内。20数個のブースに分かれていました。

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こういう細かいところに訳もなく感動しちゃいます。2019年のワールドカップの際には、ここを世界各国の一流選手が使うのか…。感慨深いですね。

皆それぞれにアップ用のジャージに着替えます。

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激闘のあとの汗を流すためのシャワールーム。

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林家ペーもかくやと思うほど、写真を撮りまくりました。なにしろ一生に一度のことですから(笑)。

昼前からグラウンドではまずOB戦が行われました。我々レギュラーチームはやはり、通常試合を控えたチームがアップに使用するクラブハウス脇のテニスコートでアップ。私はベテランの特権で少し抜いて調整しました。でも熱い、いい練習ができたと思います。つくづく気持ちの問題って大きいんですね。

試合前にはロッカールームの照明を落として、皆で気勢を上げました。こういうところも秩父宮ならでは。

さて試合の方はまず、コンバインドチームから。キックオフから果敢に攻め込み、若いBKが速さを活かして先制トライを奪い、幸先のいいスタートを切ります。しかし、相手チームは大学のトップチームで鍛えられた強者揃い。寄せ集めのチームながら、個々人のスキルが圧倒的に高く、徐々に劣勢に追い込まれていきます。コンスタントにトレーニングしているメンバーなんかほとんどいないでしょうから、体力的にはやや難有りなんですが、何しろ技術が高い。特にタックル後のブレイクダウンでボールを奪われるシーンが多々みられました。悪く言えば小ずるい、よく言えばルールをよく知った上でのプレーは巧みだったですね。結局コンバインドチームはトライ数1-3で「敗戦」。

さて、我々の出番です。

気合十分で臨みましたが、やっぱり少々ふわふわした気持ちもありました。相手の上げてきたハイパントをキャッチミスするとそのまま一挙に先制トライを奪われてしまいました。

私は序盤に一度ラックサイドにこぼれ出たボールを拾い、タックルに来た相手の顔面に思いっきりハンドオフ(要するに張り手です)をかまして突き飛ばしてやりました。試合後様々なOBから「相変わらず強いハンドオフだな」といわれました。本当はOB戦に出る年齢なんですが、まだ現役にしがみついていたいんです!!

スクラムは細かい駆け引きを多々やりました。相手のフロントは出身大学が早稲田と慶応です。反則ですよ、まったく。彼らはさほどでかくはないんですが、スクラムに必要な筋肉がしっかりと鍛えられており、なかなか強力でした。ボールを奪われることはなかったものの、劣勢ではありました。

試合は10分過ぎに登場した桜庭氏が、元日本代表の威力をまざまざと見せ付けます。相手陣5mのラインアウトを確実にキャッチすると、そのまま個人の力でインゴールにボールをねじ込んでました。まあ、私も及ばずながら多少、モールを押し込みましたけどね。

このあとお互いに1トライづつ取り合って、トライ数は2-2。しかしここから相手が本領を発揮し始めます。個々の強さを活かして確実に前進され、素早いラックからの球出しで、当方のディフェンス陣を置き去りにして2トライ加えます。同時に私と桜庭氏は交代。桜庭氏は私と同じ学年なんですよ。で、若い時代のお互いが知っているプレーヤーの話で盛り上がりました。まあ、私は高校時代は剣士でしたので、あくまでも知っているというレベルでしたけどね。

それにしても元日本代表のプレーヤーに尻を押してもらうのは光栄の至りです。それこそ一生に一度のコトかも知れません。

試合は当方が1トライ取り返して追いすがりますが、最後の最後で逆に相手にトライを奪われ結局敗戦。大きな感激と、少しの苦々しさを感じさせてくれた秩父宮初体験でした。

試合後のレセプションは2階の通路で行われました。

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行きがけの駄賃に撮った銅像の写真です。

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夢は大きく全国クラブチーム選手権出場。そしてもう一度この場所に帰ってきてやるぜ!!といささか誇大妄想気味の想いを抱きながら、久々に多量の酒を飲みました。
by lemgmnsc-bara | 2011-05-15 18:40 | ラグビー関連

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