2011年 04月 27日
『頭がよくなる「仮説力」のススメ』を読んだ
久しぶりに読んだ、ビジネス書らしいビジネス書。著者和田秀樹氏は精神科医であるとともに、受験アドヴァイザーやTV番組のコメンテーターなどマルチな活躍をされている方です。受験勉強の方法をはじめ様々な著作がありますが、私は初めてこの方の著作を手にしました。
内容は、以前に読んだマネジメントに関する本とあまり変わりません。問題を把握し、その問題の解決のためにはどのような手法を用いるべきか、闇雲にチャレンジするのではなく、いくつかの仮説を立てて、その仮説を一つ一つ検証していくべし、というのが主な主張でした。
私が営業職の新人時代ベテランの営業マン氏が言っていたことと同じです。氏は、獲得目標を定め、その目標を確実に獲得するためにシナリオを作っておけ、とアドヴァイスしてくれました。最初はシナリオもヘッタクレもありませんでしたが、10年やっているうちに、自然に得意先に行く前には獲得目標とその目標を獲得するための方法について考えるようにはなっていました。ただし、営業職はどうしても好きになれなかったので、この考え方を、自らの知的生活にまで応用しようという気までは持ちえませんでした。
しかしながら、この方法は汎用性が高いですね。何が問題なのかを明確にするだけでも効果有りです。問題点がわかれば、あとはその問題の解決に向けて自分の持ちうるオプションを選択するだけですから。もちろん自分の持ちうるスキルだけでは解決できない問題もありますが、そういうときこそ上司を利用すればよいのです。上司は優れているがゆえに上司になったのですから、選択肢も少なくとも私よりは持っているはず。で、そこで上司の用いる方法を学んで自分のモノにしていけばいいんです。
今の仕事に活かそうなんて気はさらさらありませんが、考え方だけは身につけて応用していきたいものだな、とは思いました。
by lemgmnsc-bara
| 2011-04-27 23:09
| 読んだ本