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『大相撲タブー事件史』を読んだ

大相撲タブー事件史 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-85)

宝島社

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3/11(金)に電車が動くのを待ちながら、ファミレスでコーヒーをすすりつつ読んだのが標題の書。当日手元にあったのは、資格試験の参考書のみ。落ち着いて勉強なんかできる状態じゃなかったですからねぇ。思いっきりバッタモンの本を買ってしまいました。

この本が出版された当時の最高の問題児は朝青龍。ちょうど「モンゴルサッカー事件」から復帰してきたところでした。実力は折り紙つきだが数々の問題を巻き起こす「不良」朝青龍と、品行方正で横綱と呼ぶにふさわしい品格を備えた「優等生」白鵬の実力が拮抗し、「龍鵬時代」到来か、と騒がれていた頃です。

日本人はと言えば、千代大海、魁皇のカド番記録更新ばかりが目立ち、ようやく琴光喜が大関に昇進するかしないか、というところでした。思えばもうあれからずいぶんと時間が経ったんですねぇ。千代大海は引退したし、琴光喜は野球賭博問題で解雇。代わりに日馬富士、把瑠都という二人の大関が誕生しましたが、両方とも外国人。日本の国技だなどとはお世辞にも言えない状況が続いています。

追い討ちをかけるような八百長相撲問題。前々から暗黙の了解として角界の闇に脈々と受け継がれてきた「伝統」が白日の下にさらされちゃいました。

7勝7敗の力士と対戦する力士は、阿吽の呼吸で勝ちを譲る…、こういう惻隠の情をも含めた競技こそが相撲だ、という意見もあるようですが、やはり、相撲はガチンコの勝負であって欲しいというのが、偽らざる個人的心情です。

この本が書きたてている一番の暗部は千代の富士の53連勝でしょう。ルポによれば、53連勝のうちガチンコは19番しかなかったとのこと。連勝を止めた大乃国は「貴重」なガチンコ力士だったそうです。ルポの論調は19番とはいえガチンコで勝った千代の富士は決して弱い力士ではなかったと結んではいますがね。

大乃国といえば、彼が現役時代一番苦手としていたのが板井。外国人記者クラブで八百長に加担していたことを告白したことで有名な元小結です。板井は八百長話に乗ってこない大乃国を苦々しく思っていて、文字通り辛く当ったのではないでしょうか?最も印象に残っているのは、立会い、突っ張りが身上の板井の渾身の右突っ張りが大乃国の顔面をまともに捉え、大乃国が脳震盪を起こして「ノックアウト」されてしまった一番です。取り組み後土俵下に下りた大乃国の顔からは鼻血がだらだら。正に見せしめ、ですね。

現在、最も角界を改革する男として期待されているのが貴乃花親方。彼は正真正銘ガチンコで横綱まで昇り詰めたそうですが、兄若乃花の横綱昇進がかかった優勝決定戦だけは、まともなガチンコではなかったそうです。兄弟の仲がしっくり行かなくなったのはこの一番が決定打でしたね。

5月場所の開催に向け、色々な人々がさまざまな利害調整を進めているようですが、私個人としてはとにかくガチンコの勝負が観たいです。その上で、上位を席巻する外国人力士を凌駕する日本人に出てきて欲しい。パワーで適わないなら、技で勝つ。それこそが相撲の真髄だったはずです。あくまでも格闘技としての相撲が復活してくれることを望みたいものです。
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Commented by himaru73 at 2011-03-16 20:25
大ファンだった北の湖に関しては触れてあったでしょうか?
彼もガチンコ力士だったと信じていますが…
引退してからはヤナ奴に成り下がったので、あまり表に出てほしくありませんが^^;
Commented by lemgmnsc-bara at 2011-03-16 21:51
ひまる。さんこんばんは。毎度コメントありがとうございます。
あまり詳しくは書いてありませんでしたが、ガチンコ横綱だったようですよ。全盛期にはあまりに強すぎて嫌われるという「正統派の悪役」でしたが、私も北の湖は大好きでした。
理事長になってからはイヤナ奴というより、ただの無能なオッサンになっちゃいましたね^^。
by lemgmnsc-bara | 2011-03-15 23:22 | 読んだ本 | Comments(2)

なんだかんだで読んだ本のことばっかり書いてます。たまに映画、時々食い物とドライブとラグビー観戦。
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