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神戸製鋼コベルコスティーラーズvsサントリーサンゴリアスTV観戦

今年の夏、当家が居住しているマンションは外装をリニューアルしました。その際、外壁はすべて足場に囲まれてしまい、その関係で、スカパーのアンテナの方向がずれて、番組が受信できなくなっていました。で、昨日ようやくその修理が済んで、スカパー復活。ラグビーシーズンど真ん中にしてなんとかトップリーグをはじめとする数々の試合が観られるようになりました。見逃さざるを得なかった好試合も数々あったんですがね…。

早速観たのが標題のカード。結末だけは44-42でサンゴリアス勝利というのは知っていましたが、トップリーグの中でも屈指の好カードであるこの対戦を見逃す手はありません。チームとして志向しているラグビーの方向が似ているということもあるし、神戸の8連覇を阻止したのがサントリーだという因縁のあるチーム同士ということもあります。

試合はスティーラーズのラッキーパンチから始まります。開始早々タッチを割ったボールをサンゴリアスがクイックインしたところをスティラーズSOピーター・グラントが奪い取ってそのままトライ。その数分後にもサンゴリアスの内を衝くプレーを呼んでいたグラント選手がインターセプトから独走のトライ。スティラーズにとっては最高の立ち上がり、逆にサンゴリアスは一番気持ちが萎えるパターンでした。しかし、前節で三洋電機を破ったサンゴリアスには泡を食って浮き足立たないだけの落ち着きがありました。これでもか、これでもかとボールをリサイクルしまくり、2トライ返します。ようやく目指していたアタッキングラグビーがチームに浸透してきたようです。高いフィットネスにモノを言わせ、スティラーズを振り回します。スティラーズもしつこい守備でよく防いでいたし、逆に隙をついて3本目のトライを取るなど決して負けてはいませんでした。

しかし、後半、前半振り回されたツケが徐々に徐々に現れ始めます。フィットネス勝負なら、今のサンゴリアスは日本一でしょう。密集にはFW、BKかまわずに近くにいるプレーヤーが参加してきちんとボールをキープしているし、密集に間に合わなかったプレーヤー、とりわけ畠山選手は、必ずデコイランで相手を惑わしていました。同じフロントローとして見習いたいプレーです。一仕事するとすぐ休憩しちゃいますからね、私の場合は^^;。

後半、逆転すると20分過ぎからの3連続トライで一挙に勝負を決めました。最終スコアが2点差にまで詰まったのは、後半残り8分くらいの時点でグレーガン選手がシンビンを宣告され、サンゴリアスは一人少ない人数で戦わなければならなかったからで、試合の内容的にはかなり差がありました。

サンゴリアスは昨年まで、インサイドCTBライアン・ニコラス選手のところで仕掛けることが多かったのですが、今シーズンはそれより一人内側のSOトゥシ・ピシ選手のところで仕掛けるパターンが多いです。いまのところはこの戦法は奏功しているように思えます。ニコラス選手がいつ来るかいつ来るかと警戒しているその一つ内側を衝き、更に集散の早いFWが接点で競り勝つというパターンを続けることで、相手にどんどん疲労を蓄積させていく、という策が見事にはまっていますな。BKに回す前のFWでの崩しも有効ですし。次節の東芝ブレーブルーパスとの対戦、そしてプレーオフ、日本選手権と楽しみがどんどん膨らんでいきます。

スティラーズは、まだ再建の道半ばってところでしょうか。上位チーム相手には善戦どまりだし、今年に関しては下位のチームにころりと負けちゃうようなこともありました。V7の頃の隙のないラグビーの復活を望みたいものです。
by lemgmnsc-bara | 2010-12-31 23:34 | ラグビー関連

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