2010年 12月 10日
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』鑑賞
ジョージ・クルーニー主演、クエンティン・タランティーノ脚本、出演のカルトホラー。
セスとリチャードのゲッコー兄弟は銀行強盗殺人犯。すでに20人近くの人間を殺し、メキシコへ逃亡すべく、ドライブを続けています。
あるモーテルで、牧師を辞めたジェイコブの一家と出会い、この一家を人質に、メキシコ国境を越えることを思いつきます。この辺までは、いかにもタランティーノらしい筋立てで、さしたる理由もなく、人が殺されまくります。このまま流血のドラマが繰り広げられ、メキシコまでの逃避行がどうなるのかが興味の焦点かと思ったのですが、さにあらず。後半はストーリーが一変します。
タイトルの『フロム・ダスク・ティル・ドーン』とは夕方から朝までという意味で、セス一行がメキシコのマフィア、カルロスと落ち合う「ティッティー・ツイスター」といういかがわしい店の入り口に掲示されている文句です。
酒やドラッグが飛び交い、女たちが妖しくカラダをくねらせ、あちこちでけんかが行われている物騒な店。この店が実は…。というわけで中途半端なストーリー紹介ですが、もろにネタバレになってしまいますので、これ以上は、実際の映像をご覧くださいm(_)m。
ストーリーとはあまり関係ないのですが、タランティーノ扮するリチャードが、酒場一の踊り子から脚に滴らせた酒を飲み、足の指を口に含むシーンがあります。このシーンは脚フェチであるタランティーノが自分の楽しみのために挿入したとしか思えませんね^^。このシーンのためだけに自ら出演したのではないかと思えるほどです。
それにしても、前半と後半のテイストの違いは一体何なんでしょう?なんの前触れもなくクライムアクションからホラーへと一気に転換してしまう強引なストーリー展開。伏線もなにもまったくありません。異質なタランティーノ作品の中でも、また一味違った作品でした。
by lemgmnsc-bara
| 2010-12-10 20:22
| エンターテインメント