2010年 11月 27日
『『イングロリアス・バスターズ』映画大作戦!』を読んだ
昨年度公開された映画の中でも屈指の話題作だった作品『イングロリアス・バスターズ』のMOOK本。映画専門誌『映画秘宝』の別冊として、映画の公開に先立って出版されていました。ただし、私がこの別冊を発見したのはつい最近。映画本のコーナーに足繁く通うようになってからです。
読んでみてつくづく、観る前に読むべき本だったと思いました。そもそもクエンティン・タランティーノ監督の作品というのは観るものにさまざまな映画の知識を要求します。それもかなりマニアックなオタク的知識を、です。いわばコンテキストの固まりなわけです。
で、さまざまなアングルからタランティーノのオタク的世界に切り込んでいるのがこのMOOK本というわけです。このMOOK本にはリメイク元の作品といわれる『地獄のバスターズ』の紹介はもとより、ナチスの宣伝映画からナチスを悪役に仕立てた映画まで、数多の作品が取り上げられています。もちろん、お約束の監督インタビュー、出演者インタビューも盛り込まれています。
やっぱり、一番興味惹かれたのはランダ大佐を演じ、アカデミー賞をはじめ数々の映画賞で助演男優賞を獲得したクリストファ・ヴァルツのインタヴュー。この作品を観るまで、私はまったく知らなかったし、実際にいわゆる「大作」にも出ていない俳優でした。しかし演技は素晴らしかった。数々の賞を受賞するに値する役者だと思います。
読み終わって、もう一度観てみたくなりました。ちょうどDVDもリリースされたことですし、近々借りてこようかと思います。劇場版でカットされたシーンなんかが復活しているとありがたいんですけどね…。
by lemgmnsc-bara
| 2010-11-27 09:27
| 読んだ本