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2010夏休みブログ 東北ノスタルジックツアーその5 仙台センチメンタルジャーニー


この夏一番の思い出は?

今回の仙台では特に観るところを決めていませんでした。時間があったら青葉城跡でも観ようか、くらいの軽い気持ちでした。

で、昼食を摂ったのが結構遅かったので、松島の田里津庵を出発したのは4時近く。これから仙台に向かっても大した所は観られないよな、と半分あきらめ気分。最高権力者様は再び深い眠りに就かれてしまいましたし…。おまけに当日は月末の平日でしたので、夕方の幹線道路はかなり混雑してました。

松島から多賀城を通り、仙台市内へと向かう道も思い出深い道です。なにしろ、松島に行った帰りには必ず通った道でしたから。ところがナビが指示したのは、新しいバイパス。これがまた道路の幅が広いだけの、けばけばしい商業施設の立ち並ぶ品のない道でした。東京の郊外を走っているのと感覚的にはあまり変わりません。ショッピングモール、パチンコ屋、ファーストフード…。確かに交通量は多いでしょうからそれなりに商売にはなるんでしょうけどね。

BGMを、高校時代から聴いている大滝詠一にして、気分を「青春モード」に入れて、ようやく大学時代の思い出と感傷に浸ることができました。何人か女の子をドライブに誘ったけど、結局一度もモノに出来なかったんだよなぁ、とか、当時塩釜にあった酒の安売りの草分け「やまや」によく酒を仕入れに来たなぁ、とか、仕入れた酒飲みすぎて二日酔いのままゼミに出て教授に思いっきりいやな顔されたなぁ、とか。一旦記憶がよみがえり始めると、次から次へと奔流のごとく、識域下から流れ出てきました。その横で仙台に思い入れの全くない最高権力者様は大口を開けてお寝みになっていらっしゃいました。あの頃のときめきと今の現実。まあ、寝顔を見ながらホッとしている自分もいるんですけどね^^。

しばらく走ってようやく見覚えのある仙台駅東口(当時の我々の言い方で言えば駅裏)の道に来ました。遠目からですが、楽天の本拠地クリネックスタジアムも見えましたね。楽天がテコいれしたおかげで、地味な地方球場だった宮城県営野球場がずいぶんと派手なスタジアムに生まれ変わっていました。リトルトウキョウ化の一環と言ってしまえばそれまでですが…。

線路のガード下を通り、南町通りを青葉城跡に向けて走ります。片平の大学本部わきを抜け、裁判所の前を通った時に突然思いつきました。「そうだ、評定河原グラウンドに行ってみよう!!」。

評定河原グラウンドは私の母校の正式な運動部が本拠地にしていたグラウンドです。私が所属していたのはサークルでしたので、公式戦の時しかこのグラウンドは使えませんでした。

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ほぼ20年ぶりに観ましたが私の学生時代とほとんど変わっていませんでした。あいかわらず、学生たちが二日酔いの気持ち悪さや、徹夜明けの重い頭と闘いながら楕円球を追いかけているんでしょうね。もう一度あのころに戻れたらなぁ…。かなわぬコトとは知りながら、大学近辺に来ると必ず感じてしまう感傷です。

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よくよく観てみると、グラウンドの周りはかなり高く土を盛り上げて、コンクリートで固めてありました。昔は苦も無く登れたんですけどね。20年という時の壁は思いの外高くて登ることができませんでした(><)。

このグラウンドではおもっきりぶちかまして3人ぶっ飛ばして20m前進したっけ。思えばあれが大学時代のベストプレーだったんです。その時のことを思い出して少しばかり血の温度が上がった気がしました。

評定河原グラウンドを後にして、再び青葉城跡へ。もう目と鼻の先です。行く途中、また懐かしい場所を発見。初めて原チャリを買ったバイク屋です。まだ営業してたんだなぁ、と感慨ひとしお。仙台という街は坂が多いのでエンジン付きの乗り物がないと非常に難儀します。で、活躍するのが原チャリというわけです。この店はウチの大学の生協と提携しているので、食いっぱぐれがないんでしょうね。来年の春入学してくる新入生も少なからずこの店で原チャリを購入するんでしょう。

青葉城跡の周りはぐるりと回りましたが結局中には入りませんでした。時間も遅かったし、二人とも疲れていたもので…。で、そのまま私が大学4年間住んでいた地、八木山へ。その夜の宿になる秋保温泉に向かう近道でもあったのですが、なんといっても、当時私が住んでいたアパートがまだあるか否か確かめたかったんです。

で、件の建物を探すと…、あった、ありました!!

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ここも20年ぶりです。予想していたよりきれいなままでした。私は1階の一番奥の部屋に結局4年間住みました。モノが増えすぎて引っ越しするのが面倒だったからです。私が住んでいた当時は、1階の道路に面した部分は大家さんが雑貨店を営んでいたんですが、現在は若者向けの飲み屋に代わっていました。松島の時以上に大小様々な感情や出来事の断片などがあふれ出して来て、言葉を失いました。いまから考えれば、かけがえのない4年間。その4年間が目の前にあるのです。なつかしいなんて一言では到底表わせません。

でも私は1回大きく深呼吸して思い出を深く吸い込み、そして決して取り戻すことはできない、というあきらめの気持ちともに吐き出しました。あの頃の夢や希望は一体どこに行っちゃったんでしょうか?このアパートにもう一度入って、寝て起きたらすべてが夢だったってことになってくれないかなぁ、と考えましたが、ふと気付くと、残暑のおかげで額に汗が噴き出してました。

今の現実をしっかりと噛みしめながら、秋保温泉に向かって車を走らせました。
by lemgmnsc-bara | 2010-09-17 23:28 | ドライブ

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