人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『3時10分、決断のとき』鑑賞

3時10分、決断のとき [DVD]

ジェネオン・ユニバーサル

スコア:




ラッセル・クロウ主演の西部劇。まったく予備知識無しで、ラッセル・クロウが出演しているということに引っ張られて借りた作品です。

時代設定は南北戦争の直後。ラッセル・クロウ扮するのは西部各地を荒らしまわる悪名高い強盗団の首領ベン・ウェイド。ベンは目的のためなら手段を選ばない冷酷無比な男として描かれていますが、あまりスプラッターなシーンが無いのと、ラッセル・クロウの「ぽっちゃり体型」のせいか、あまり残酷さが感じられませんでした。むしろ、副首領チャーリー・プリンス役のベン・フォスターの方が、狂気といえるほどの冷酷さを見事に演じていました。

さて、物語は南北戦争で片足を失った牧場主ダン・エヴァンスの日常を描くことから始まります。彼の土地は開発の邪魔になるため立ち退きを迫られているのですが、それに応じないため土地の有力者から様々な嫌がらせを受けています。家族を守るために必死に抵抗を試みるダンですが、借金をたてに立ち退きを迫る有力者たちのプレシャーにじりじりと押されていく毎日を送っています。ある日、有力者との交渉のために町に出ようとしたダンはベンの一味が駅馬車を襲撃する場面に出くわします。駅馬車の護衛についていたピンカートン探偵社の賞金稼ぎを救助したダンは、その足で町に行き、保安官たちがベンを逮捕する現場に居合わせることとなります。

保安官はベンを死刑の執行されるユマ行きの列車(明後日の3時10分発。言わずもがなですが、タイトルはここから来ています)に乗せるためにコンテンションの町まで護送することにしますが、護送を手伝えば多大な報酬にありつけることを知ったダンは同行を申し出ます。

護送途中で様々なハプニングに遭い、それを乗り越えていくうち、ダンとベンの間には奇妙な友情が生まれます。このストーリー展開はよくありがちなパターンですな。もっともこの映画の原作となった小説は1953年に発表されたそうですから、その後に続く様々な小説や映画が、このパターンを真似たのかもしれませんが…。

一方、チャーリー率いる強盗団は、ベンを奪回しようと、一行を何度も襲撃します。その度ごとに一人また一人と護衛の人数が減っていき、最後にはダンと保安官の二人だけになってしまいます。なんとかコンテンションの町までたどりつき、地元の保安官に保護を申し出たものの、強盗団が、「ベンの救出のために賞金を出す」と、荒くれ者たちを煽ったことから、ダンたちは町中から狙われることになります。刻々と列車の発車時間が迫りくる中、絶望的な状況下でそれでも戦うことをやめないダン。果たしてダンは群がる敵とチャーリーの魔の手を逃れて目的を果たすことが出来るのでしょうか?というわけでここでいつもの逃げ口上。これ以上は実際の映像をご覧くださいm(_)m。

最後の意外な結末には単純に驚かされました。その結末を招いたものは一体何なのか?単純に考えればベンとダンの間に芽生えた友情が殊の外強かった、ということになるんでしょうが、これだけでは表面的過ぎるような気がしますね。ベンは自らの命を賭してまでもダンの男としての誇りに報いたというところでしょうか。結末をずばり言えないので、これ以上の感想は書けません。中途半端で申し訳ありませんが^^;。

見終わった後に複雑な余韻を残す作品であることには間違いありません。批評家たちの評価も概ね高いようです。
by lemgmnsc-bara | 2010-08-09 20:54 | エンターテインメント

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

by 黄昏ラガーマン
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31