『ガキ帝国』鑑賞

ガキ帝国 [DVD]

パイオニアLDC

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井筒和幸監督の「普通映画」デビュー作。島田紳助と故松本竜介主演です。

つい最近井筒氏の映画紹介本を読んだのですが、映画への深い造詣と愛情が感じられる本でした。で、この映画が好きで好きでたまらない人物が監督した作品はどんなもんなんだろうという好奇心が湧き、DVD屋から借りてきました。

内容はと言えば、大阪を舞台に、愚連隊の若者が喧嘩に明け暮れる日々を描いたもの。場所柄、在日朝鮮人の問題なんかもチョロッと出ては来ますが、あくまでこれはサイドストーリー。メインはいわゆるヤンキーのニイちゃんたちの物語です。

で、正直な感想。はっきり言って面白くありませんでした。ホンマモンのヤクザを後ろ盾に徒党を組んで勢力を伸ばしていく敵役あしたのジョー(升毅)と、あくまでも一匹狼的なリュウ(紳助)、ケン(趙方豪)、チャボ(竜介)の3人組との抗争が中心となってストーリーが展開していくのですが、ケンはともかくリュウもチャボもすこしも喧嘩が強そうじゃありません。ツッパリ漫才で売り出した紳助・竜介のコンビですが、シャベリはともかくあまりにも線が細すぎて、腕っ節が強いという迫力を感じませんでした。実際、喧嘩のシーンの迫力はイマイチ。お子ちゃまのじゃれ合いを観ているようなもんでした。実際の喧嘩は格好良くパンチやキックが決まるものではなく、つかみ合いや地を転げまわる取っ組み合いが主になるという描き方はそれなりにリアルではありましたがね…。まあ、喧嘩のアクションを観せることが主目的ではなく、あくまで明確に生きていく方針というものが打ち立てられていない人間たちの刹那的な生き方を描くのがこの映画の主旨なんだってのは理解できるんですがね。

エンディングもちょっと中途半端。ハッピーエンドでもなく、各々の主人公たちのその後を細かく観せる訳でもなく唐突に終わってしまいます。何なんでしょうかねぇ?不条理劇っていうにはあまりにも分かりやすすぎるし、バイオレンスも最終決戦シーン以外は拙いし…。

まあ、彼の作品はこれだけではありません。エリカ様をメジャーに引っ張り上げた『パッチギ』を始め、まだまだたくさん作品がありますので、集中的に観てみようかな、と考えております。
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by lemgmnsc-bara | 2010-03-18 19:37 | エンターテインメント | Comments(0)

なんだかんだで読んだ本のことばっかり書いてます。たまに映画、時々食い物とドライブとラグビー観戦。
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