2010年 03月 10日
『トスカーナの休日』鑑賞
ダイアン・レイン主演。どのジャンルにカテゴライズしていいのかわからないので、とりあえず青春映画ということにしておきます。「青春」というには主人公はいささかトウがたっていますがね^^;。
作家のフランシス(ダイアン・レイン)は、夫の浮気が原因で離婚する羽目になります。しかも、自分の方が収入があるという理由で慰謝料まで支払わされます。失意のフランシスを慰めるため彼女の親友パティは自分の妊娠が原因でキャンセルするはずのトスカーナ旅行をフランシスにプレゼントします。
ちなみにパティはレズビアンという設定で女性の恋人と同棲しています。妊娠は人工授精によるもの。トスカーナ行きのツアーはゲイ専用のツアーという描き方をされていました。元々フランシスが暮らしていたのはサンフランシスコという設定です。さすがは全米有数のゲイタウン。彼の地の複雑なジェンダー事情をさりげなく織り込んでいますな。
トスカーナでフランシスは「ブラマソーレ(イタリア語で太陽への憧れの意)」という古い館を見て、全財産をはたいて衝動買いしてしまいます。きちんと住めるようにこの館をリフォームしていくうちに、フランシスはだんだん、町の人々と打ち解け失意のそこから徐々に立ち直ってきます。シャンデリアの部品を買いに行ったローマではちょっとしたきっかけで知り合ったマルチェロというハンサムな男性と恋に落ちます。女としての自身も取り戻したフランシスの元に、ある日恋人と別れたパティが転がり込んできて…。というわけでいつもの逃げ口上これ以上は実際の映像をご覧くださいm(_)m。
イタリアでのセミリタイア暮らしってあこがれちゃいますね。先立つものもなければ、周りの人とうまくやっていく自信もないので単なる夢物語ですが…。気候は穏やかそうだし、トスカーナといえば世界でも有数な銘醸ワインの生産地ですから、食事も大いに楽しめそうですな。
ラストはハッピーハッピー。いままで彼女に関わってきた人物(別れた夫とマルチェロは除く)はすべてハッピーになって幕が閉じます。コメディーを意図した映画ではなかったので笑いは少なかったし、結末はありふれたハッピーエンドでしたが、観終わってほのぼの感は残りましたね。ま、それだけの映画ですけど…。
by lemgmnsc-bara
| 2010-03-10 19:29
| エンターテインメント