人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『デイブは宇宙船』鑑賞

デイブは宇宙船 [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

スコア:





エディー・マーフィー主演のSFコメディー映画。日本では劇場公開されなかったそうです。

自分たちの住む惑星が存亡の危機を迎えているニル星人は、その危機を救うために必要な物質である塩の採集に地球に向かいます。しかし、先に地球に到達していた、水を気化させて塩を取る装置は、NYに住むジョシュという少年の手に渡っていました。

ニル星人が乗ってきた宇宙船は地球人と外見が瓜二つ(エディー・マーフィーが演じています)。ニル星人たちは身長5cmほどですので、その宇宙船の中に100人ほど乗っているという設定になっています。外見は地球人そっくりですが、地球の(正確にはアメリカの、ですが)文化風俗をまったく知らないニル星人たちが操る宇宙船デイブは何かにつけて奇妙な行動を取ってしまいます。その行動には結構笑わさせてもらいました。要するにおかしな動作ですから、わかりやすいんです。程度の低い笑いだといわれてしまえばそれまでですが…。

ジョシュは学校でその装置を、いじめっ子に奪われてしまっていました。地球に到着早々ジョシュの母親ジーナの運転する車に轢かれてしまった宇宙船デイブはその損傷のせいで、48時間しか動力が持たないという状況に追い込まれていました。いじめっ子から装置を取り戻すために、ジョシュ、ジーナと行動を共にするうち、ジョシュと船長(エディー・マーフィー二役)との間に友情が芽生え、またジーナからは愛を感じ取るようになります。ジーナ親子とともに行ったキューバレストランでサルサを踊るうち、船員全員が浮かれ出して、奇抜な格好をしたり、オカマであることを自覚したりし始めます。この辺も笑いどころ。特に背の高いマッチョな将校がいきなりオネエになってしまうところはゲラゲラ笑っちゃいました。

笑いはそれなりにあったと思うのですが、この、非人間的だった宇宙人たちが、人間に感化されて温かい感情を芽生えさせる、というストーリーはありきたり。いかにもアメリカ人が好みそうなチープなヒューマニズム臭プンプンでした。さすがの欧米人たちもこのチープさには辟易したようで、興行的には振るわず、日本でも公開されなかったようです。面白くはあったんですが、映画館で観るほどのクォリティーはなし。DVDで十分という作品でした。エディー・マーフィーもすっかり一時の勢いがなくなっちゃいましたね…。
by lemgmnsc-bara | 2010-02-24 20:00 | エンターテインメント

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

by 黄昏ラガーマン
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31