2010年 01月 15日
『テネイシャスD』鑑賞
ジャック・ブラック主演、ベン・スティラー製作のコメディー映画。ちょっと前に観た「School of Rock」同様音楽的なギャグで笑わせてくれることを期待して借りてきました。
全体的な出来は微妙ですね。敬虔なクリスチャン一家である家族に反抗してロックの道を志したJB(ジャック・ブラック)はカンザスの田舎町を飛び出して、ハリウッドへとやってきます。そこで、天才的なギターテクニックを持つKG(カイル・ガス)と知り合い、バンドを組むことを提案します。
最初は拒否したKGですが、行くあてもなくさまよっていたJBがゴロツキたちにボコボコにされているのを助けた(実際は助けておらず、ただ単に通りがかって去って行くゴロツキたちを罵っただけ)ことから、バンドを組むことを了承し、一緒に曲作りに励みます。この間、JBとKGはKGの部屋で同居するのですが、大口をたたいていたKGが実はぜんぜん芽の出ないさえないミュージシャンで実家からの仕送りに頼っていること、なびかせていた長髪がカツラで、実は見事な禿頭であったことなどが次々とバレていってしまいます。この辺はまあ、クスクスとは笑えたのですが、ゲラゲラとまではいきませんでしたね。
やがて二人は成功したバンドのギタープレーヤーは、必ず奇妙な形のピックを持っていることに気づきます。そのピックは悪魔の歯から出来ている、魔力を持ったピックでした。ちなみにこのピックの由来について説明するのはベン・スティラー扮する中古楽器店の店長でした。ベン・スティラーとジャック・ブラックが共演した映画というのはさほど面白くない、というジンクスはここでも生きていますな^^。
さて、ロック歴史博物館に収められているそのピックを奪うためにJBとKGは博物館に忍び込もうとするのですが…。ここからのドタバタはそこそこ笑えましたね。KGとケンカ別れしたJBが森の中で怪しげなキノコを食べてトリップしてしまうシーンや、博物館に忍び込んだ後、赤外線警報装置のスイッチを切ったり、逃亡したりするシーンには前半に張ってあった「伏線」がそれなりに効いていましたし。でも残念ながら事前の期待値にまでは達しませんでした。
最後の悪魔との対決シーンに至ってはなんの必然性があるんだか?まあ無理矢理ロック対決にして、この作品のテーマであるロックオペラに持ち込んじゃうところが笑えるといえば笑えますが、笑いといっても苦笑ですね。
ジャック・ブラックの芸達者ぶりは印象に残りましたが、それ以外は特にどうってことない映画でした。
by lemgmnsc-bara
| 2010-01-15 19:16
| エンターテインメント