2009年 05月 27日
『天使と悪魔』鑑賞
一作目の『ダ・ヴィンチ コード』がさほど面白くなかったので、あまり観たいとは思わなかったのですが、原作を読んだ最高権力者様の「どうしても観たい」という熱意に負けて観にいったのが標題の作品。
ところが、案に反してこの映画、実に面白かった。宗教、それもカソリックの要素が色濃い作品ということで、かなり身構えて観はじめましたが、宗教のことがわからなくてもまったく問題なし。スリルとサスペンスに満ちたミステリーでした。
物語は最先端の研究所から、強大なエネルギーを持つ反物質が盗み出されるところから始まります。次にはカソリックの最高権力者教皇が亡くなり、その後継者を選ぶための選挙(コンクラーベ)の最中、有力な候補者4人が「イルミナティ」という異端の集団に誘拐されてしまいます。その反物質と4人の枢機卿の行方を捜すためにアメリカからわざわざ呼び出されたのがトム・ハンクス演じるラングドン教授。教授は豊富な知識と、ヴァチカンの渋々ながらの資料提供をうけ、捜索を始めます。キーワードは五つ。土、空気、火、水、そして最後のひとつは謎とされます。各々のキーワードにちなんだ場所で、3人の枢機卿が殺害されていきます。最後の枢機卿を救うことはできるのか?そして、イタリア全土をふきとばすことができるほどのエネルギーを持った反物質の行方は?反物質が爆発するタイムリミットは真夜中。果たしてそれまでにまでにラングドン教授と女性研究者のコンビは突き止めることができるのか?なかなかどきどきとさせてもらいました。
謎解きの推理もひとつの醍醐味なのですが、やはりカソリックの知識が絶対的に不足しているため、自分なりの推理が楽しめなかったのが残念。まあ、これは自分の不勉強のせいだし、先にも書いたとおり、知識がなくても十分楽しめたんですけどね…。
最後の最後、どんでん返しが2回あったことが白眉。1回で終わってしまったら、主人公は一体誰なんだ、といいたくなるところでしたが、2度目の大どんでん返しで見事に完結しました。
ここのところ、観てよかったと感じる映画にあたることが少なかったのですが、久しぶりに十分に楽しめた映画でした。
by lemgmnsc-bara
| 2009-05-27 20:23
| エンターテインメント