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ブログを一本化します

拙ブログをご愛読の皆さま、日頃は大変お世話になっております。

この度、このブログは昨年開設した


↑に編入させることにしました。

もう一本の『渡る世間にノリツッコミリターンズ(兼日々是鬱々)』も編入し、今後は『脳内お花畑を実現させるために』に一本化します。

大きな理由はありませんが、強いてあげるなら、三つに分けておく必然性を、自分自身の中で感じられなくなったからです。今後とも『脳内お花畑を実現させるために』をご愛読賜りますようお願い申し上げます。


なお、過去ログを移動させるのが面倒なので、当面、このブログはこのまま設置はしておきます。ただし、更新は『脳内お花畑を実現するために』で行います。


# by lemgmnsc-bara | 2020-06-21 12:02 | 雑談

『コブラ』鑑賞記

とりあえず、気楽な娯楽作品を観ようと思って、録画リストの中から引っ張り出した標題の作。確か、ビデオデッキを買いたての大学時代に一度、近所の貸しビデオ屋から、エロビデオの上に乗っけて借りてきて観た覚えはあったものの、ストーリーはほとんど頭に残っていない状態でした。

主人公は、型破りな刑事、コブラことマリオン・コブレッティ(スタローン)。ファーストシーンで、犯人を逮捕するためなら、どんな手段をも用いるという姿勢を持つことが語られます。人質が多数いるスーパーに立てこもった犯人を捕まえるために、単身で店内に乗り込み、そこらにあるものを壊しまくって、挙句に犯人は射殺…。現在のコンプライアンス偏重の世の中だったらどんな文句があることやら、ってところですが、当時はこういう男臭さというか、粗暴性というか、そういうものも犯人さえなんとかできれば許される時代だったんでしょうね。法律はともかく、少なくとも観衆からブーイングは起きないストリー展開だったのでしょう。

とは言え、マスコミやからは叩かれ、規則重視の同僚たちの中では浮いた存在。そんな中、若い女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。コブラは、たまたま殺人現場近くを通りかかってしまったために、殺人集団から付け狙われることととなったイングリッドという女性を保護することとなります。まあ、あとはこういうストーリーにありがちな展開が待っています。何度かの襲撃をかわした後、コブラは自らの近辺に情報漏洩者がいると推察。で、イングリッドを「撒き餌」にして犯人一味を一網打尽にすべく、上司や同僚の反対を無視してイングリッドを寂しい街に匿うことにするのです。で、情報漏洩者からは当然一味に情報が行き、敵方が総攻撃を仕掛けてくる。さあ、コブラよ、後から後から湧いて出てくる敵をどう倒してイングリッドを守るのか?まあ、非常に単純です。ある意味、スカッと感だけを求めて観た映画ですので、典型的な勧善懲悪で、最後にはコブラとイングリッドが結ばれるというベタベタなハッピーエンドであっても、反目してきた同僚を殴っても、爽快感だけが残ればいい。そういう意味では、「目的」はそこそこ果たせました。

印象的には『ドーベルマン刑事』とか、『ダーティーハリー』シリーズみたいなもの。で、ちょっとググって調べてみたら、何の事はない、もともとこの作品はスターローン版の『ダーティー・ハリー』を作ろうと企画されたものだったようです。当時からネタ不足だったんですね、ハリウッドは。せっかくスターローンが出演するなら、もう少し、素手での喧嘩シーンがあってもよかった気がしますがね。当時から、銃に頼るスターローンは不評だったようです。




# by lemgmnsc-bara | 2020-06-08 09:52 | エンターテインメント

1996年に起きた、ペルーの日本大使公邸人質籠城事件に着想を得た、作家アン・パチェットの小説の映画化作品。主役は歌姫コス役のジュリアン・ムーアですが、その相手役となる日本人実業家ホソカワを渡辺謙氏が、ホソカワの部下で3ヶ国語を操る通訳ワタナベ・ゲンを加瀬亮氏が演じています。

この作品、観る前から大体の予想はついていました。恐らくは、人質籠城事件下という特殊な状況における、人質とテロ組織のメンバーたちの交流が描かれるのだろう。そして、テロリストと人質はいつか友情に似た心の交流を持つようになり…、ってのが主なストーリーだろうというのがその内容。ま、いわゆる「ストックホルムシンドローム」ってやつの実例なんじゃないのかなぁ、と理屈をつけて観始めました。

この予想、半分は当たっていて、半分は外れていました。半分外れたのは、こういう状態を指し示す言葉を私が知らなかったことが主な原因です。ちょっとググって調べて観たら「ストックホルムシンドローム」というのは、人質となった人物たちがテロリストたちに共感を覚えていくという心理作用だそうです。この物語も人質とテロリストの交流を描くことが主な目的ではあったのですが、その「方向」が逆でした。人質にされた人物たちは、世界的な歌姫コスを始め、外国の大使や、一流のビジネスマンなど豊かな知性と教養を持ち合わせた人物たちでした。そうした知性や教養に触れることにより、テロリストの方から人質に、単なる抑圧者⇆被抑圧者という関係だけではない人的交流を求めるようになっていくのです。こうした心理作用は日本大使公邸人質籠城事件が起こった都市の名にちなみ「リマシンドローム」と呼ばれているそうです。

作中では、歌好きな青年が、歌姫コスに指導を仰ぐ場面も出てきますし、まだティーンエイジャーと言って良い年頃の女性テロリスト、カルメンは、英語とスペイン語(彼女は作品の舞台となった架空の国の少数民族の出で、その部族の言葉しか満足には操れないという設定です)をゲンに教えてもらおうと積極的にアプローチします。このアプローチは積極的にすぎて、ゲンと結ばれてしまっったりもするのですがね…。

テロリストたちの視点に立って考えれば、彼らが凶行に走ったのは現政権の失政が原因。政治がうまく回っていないから、教育や福祉に格差が生じ、その格差は再生産され、一度貧困層に転落してしまったら這い上がることは容易ではない。それでは、と政治運動を行えば反体制勢力として投獄される。投獄された仲間の釈放を求めることがこのテロの目的であって、テロリストたちも決して好んで人が死んだり傷ついたりするテロ行為を敢行したわけではない。それが証拠に、ハプニング的な殺人はあったものの、持病のある人や女性は(世界的有名人である歌姫コスは除く)はいち早く解放されているし、人質にも決して手荒なマネはしていない…。

ちょっとだけ世の中の流れが違えば、このテロリストたちは善良な一市民たちに違いなかったんだ、と思わせる演出がてんこ盛りでした。実際にその通りなのかもしれません。ほんのちょっとしたはずみ、タイミングのずれ、偶然、こんなものが積み重ねられれば、我々だってテロリストと化す恐れがあるし、アメリカが目の敵にしているISやアルカイーダの連中だって、敬虔なイスラム教徒として静かな一生を終えたかもしれないんです。ストーリーの展開はいかにもありがちでしたが、人生とか、周りを取り巻く環境とか、そういうものに対しての答えの出ない疑問が次々と湧いてくる作品ではありました。それにしても渡辺謙さんはこんな作品の中でもきちんと「不倫」してくれちゃう役柄になってます。おいおい…。

# by lemgmnsc-bara | 2020-06-05 13:41 | エンターテインメント

『決算!忠臣蔵』鑑賞

山本博文氏の『「忠臣蔵」の決算書』を原作とした時代劇映画。ナインティナインの岡村隆史氏と堤真二氏のダブル主演も話題を呼んだコメディ作品に仕上がっています。

戦の勝敗を決めるのは補給である、というのは古今東西の戦争を研究した上で導き出された一つの理論です。補給、つまりいかにして戦闘に必要な武器弾薬食料その他諸々の物資を調達し、兵全体に効率的に行き渡らせるか。そしてその原資となるのは当然のことながらお金です。『「忠臣蔵」の決算書』は、播州赤穂藩家老大石内蔵助の吉良邸討ち入りまでに要した費用を逐一記録していた史料を元に書かれたもの。その本を原作とした作品ですから、お家断絶後残された、限られた原資をいかに使って仇討ちにまで至ったのかをかなり細かく、かつコミカルに描いています。

堤氏演じる大石内蔵助は、かなりチャランポランで好色な人物として描かれています。細君との間に5人も子供を設けている傍で5人もの妾を抱え、江戸に上がれば、道ですれ違った若い娘をナンパしまくるし、敵の目を欺くためという理由をつけて通いつめた遊郭では、公費で散々に遊びまくります。仇討ちすべきか、それともこのまま浪々の身で自堕落に暮らすか?目くらましのためとはいえ、日々の遊興三昧で、本来の目的を見失いかけ、あたら出費ばかりがかさむ日々が続いていたところで事件は起こります。盟友にして、経理部門の最高責任者矢頭長助(岡村)が、吉良家の放った刺客の手によって、それも内蔵助と間違われて殺されてしまうのです。実際の長助は斬殺されたのではなく、重病に冒されて世を去ったのだそうですが、ともあれ、この出来事で踏ん切りをつけた内蔵助は「本気」で仇討ちを果たすために動き始めます。

しかし、仇と狙う吉良上野介も常に所在を不明にしておくという方法に出て、赤穂藩の浪士たちを撹乱します。討ち入りのスケジュールが決まらなければ、その分浪士たちを残された原資で養っていかなければなりません。食費もかかれば、酒も飲む。家賃も必要。じわじわと手持ち金は減っていく。遊興三昧の日々を悔いてみても、今更取り返しは効かない。そんな時に、ひょんなことから唐突に討ち入り日が決定します。

いざ討ち入り日程が決まってからも一波乱。最後の全員出席の会議の場で、長期にわたる困窮生活で刀を質入れしてしまったことが判明した者あり、一世一代の大戦に臨むにあたり得意の得物(槍、弓など)を所望する者あり、画面の右下に現在の残高が示され、各々の希望を叶えた場合の消費金額が差し引かれていく、という演出はなかなか面白かったように思います。同士討ちを防ぐためにはそろいの装束が必要だとか、戦力の低下を防ぐためには着込みが必要だとか、とにかく金のかかることばかり。討ち入りの前に内蔵助は金額残高との戦いという一大決戦に臨まなければいけなかったのでした。なるほど、戦の鍵は補給ですね。

話は飛びますが、豊臣秀吉にしても明智光秀にしても、実際の戦闘を指揮するよりは、合戦以前に自らの軍の兵力を高め、同時に敵方の補給線を断って、飢餓や武器弾薬の不足という事態を出来させて弱らせるという戦法が得意だったと聞きます。寡兵をもって大軍を退けるような華々しい戦いより、戦う前から相手の戦意を削ぐような戦い方こそが最上の戦い方だというのは孫子の頃から唱えられてきた戦術論ですね。

現在伝えられている史実は、意外な状況によってもたらされたというストーリーはなかなか興味深い者でした。原作もぜひ読んでみたいと思います。

# by lemgmnsc-bara | 2020-06-03 11:49 | エンターテインメント

私的家籠り期間無差別に借りてくるキャンペーン中に、近所の貸しDVD屋で少し目立つように陳列されていた作品。ゴールデングラブ賞の作品賞受賞というのが権威主義的な私のアンテナに引っかかったためです。

ヨーロッパの架空の国ズブロフカ(有名なウォッカみたいな名前ですね)にあるグランドブダペストホテルが舞台。現オーナーであるゼロと知り合った作家が、ゼロの人生に多大なる影響を与えた伝説のコンシェルジュ、グスタフに関する話を聞いて小説にまとめた物語、という体裁をとっています。

物語の中核をなすのは第二次大戦中のグスタフとゼロの冒険譚。一流のコンシェルジュであったグスタフは、名高い名門ホテルであるグランドブダペストホテルに滞在しにくる金持ち老婦人たちの愛人としての顔も持っていました。中でも関係が深かったのはマダムD。彼女は自身の死に際しての遺言で、財産の大半をグスタフに相続するとの意志を表すのですが、それに納得いかないのはマダムの肉親や親戚たち。中でもマダムの長男ドミトリーは激怒して、グスタフを殺そうとまでします。で、その魔の手から逃げ回るグスタフとそれに付き従うゼロ。そこにナチスが絡んで来て、監獄に収監されたり、そこから逃げ出したり、ドミトリーが差し向けて来た殺し屋とやりあったり、まあストーリー的にはドタバタではあるのですが、日本の、騒々しく、テンポの速い展開に慣れているせいでしょうか、魔の取り方といい、くすぐりのバリエーションの乏しさといい、笑えないシーンばかりが続きます。ヨーロッパの文化的な背景についての知識がないと笑えない寓意や、パロディーが潜んでいたのだろうと推測はできるのですが、残念ながら、そこまで私の教養は深くありません(汗)。

笑えたのは、マダムDの遺産の中でもっとも価値あるとされる絵画を卑猥な絵にすり替えるところと、殺し屋を追跡する際のコースが、国際大会のアルペンスキーのコースになっていたことくらいでした。この二箇所は、いわば赤ん坊が「いないいないバー」をされた時のような、単純な笑いしか産みません。大爆笑とは言わないまでも、もっと笑わせて欲しかったのですがね…。コンテキストの難しさにチャレンジしない私の方に多大な問題があるのは認めますが、正直言って期待はずれ。なぜゴールデングラブ賞を受賞したのか、理解できない内容でした。彼の地の文化にもっと深い理解を示せるようになってから観たらまた別の感想があるのかもしれませんが、理解を示せるのと私の死とどちらが早いかといえばおそらく後者の方でしょう…。

# by lemgmnsc-bara | 2020-05-19 11:55 | エンターテインメント

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。
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