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『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで』を読んだ

アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)

溝口 優司/SBクリエイティブ

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少し前にkindleをPaperWhiteからFireHDに変えたのですが、変更後の最大の利点は本体のメモリ容量が増えたこと。本体に落とし込んでおける書籍の数が大幅に増えました。例えば前者だとコミックスはせいぜい3冊くらいしか落としておけませんが、後者なら100冊以上持ち歩くことが出来ます。文字情報だけの書籍なら1000冊以上大丈夫。そんなわけで、今までクラウドの中で文字通り眠っていた書籍を端末上に引っ張り出して片っ端から読んでいこうとしております。

以上のような状況の下で、クラウドの中から引っ張り出したうちの一冊が標題の書。今の人類がどこで発生し、どんな環境下で進化して現在の姿に至ったのかについて、特に日本人にフォーカスしてかなりわかりやすく解説してくれています。

人間がサルから枝分かれして人類としての歩みを始めたのはどの時点なのでしょうか?

それまでは森林地帯に住んでいたサルの種族のなかから、森林の中の敵を避けるために平地で暮らすものが出てきてから、というのが本書に記されたその答え。樹上とは違い、地上で素早く合理的に動くには二足歩行をする方がよい。で、自由になった前脚を「手」として使えるようになり、その手から受ける刺激で脳が著しく発達し、知能という卓抜した能力を得たところでヒトという種が始まります。その後は気候の寒冷化にあわせて、カラダの表面積を減らしたり、逆に暑さに対処するために体毛を減らしたり、大きくなった脳を格納するために頭蓋骨が大きくなったりというマイナーチェンジを何万年もの間連綿と続けてきた結果として今の人間に至った、という説明はシンプルながら非常にわかりやすいものでした。

今後、人間の姿はどのように変わっていくのでしょうか?発達した知能によって開発された道具の機能が優れていると、本来的には持ち合わせていた生物としての機能は衰えていくものなのだそうです。例えば、歯やあごの大きさや形状。刃物という道具によって細かく刻まれたり、熱を加えることで咀嚼しやすく加工することを覚えた結果、人類のあごはどんどん小さくなってきたそうですし、歯の形状も変化してきたそうです。確かに類人猿は牙を持った顔で表現されることが多いですね。生肉を喰いちぎるための能力が不可欠だったことの証左です。

さて、昨今人間特有の「考える」という働きを代行したり補完したりするための人工知能の発達が著しいようですが、これは人類の今後にとってどのような変化をもたらすのでしょうか?まあ、私が生きている間には結論が出るようなオハナシではないとは思いますが、様々な電子機器が身近にあることが「当たり前」となっている世代の常識と自分の持っている常識との乖離を考えあわせると少々恐いような気がしています。



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by lemgmnsc-bara | 2017-02-23 10:23 | 読んだ本 | Comments(0)

なんだかんだで読んだ本のことばっかり書いてます。たまに映画、時々食い物とドライブとラグビー観戦。


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