超高速! 参勤交代リターンズ [DVD]

佐々木蔵之介,深田恭子,伊原剛志,寺脇康文,上地雄輔/松竹

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かなり以前に紹介した『超高速!参勤交代』の続編。敵役の老中松平信祝(陣内孝則)が陸奥の小藩湯長谷藩の藩主内藤政醇(佐々木蔵之介)に無理難題を吹っかけ、それを政醇や家臣たちがさまざまな知恵でしのいでいく、というストーリーの骨子は前作と変わりません。ただし、今作は前回よりもハードボイルドかつ、ハートウォーミングな仕上がり。道中の難関をいかに上手くだまくらかして江戸に向かうかが焦点だった前作とは違い、柳生一族や、老中の直属軍などの手だれたちが次々と一行に襲い掛かります。

対する、湯長谷藩一行も政醇自身が並外れた剣豪であるのに加え、柳生の名のある武士と戦って一歩も退くことのない強者荒木源八郎(寺脇康文)や、弓の腕前なら那須与一をもしのぐのではないかという描き方をされる若者鈴木吉之丞(知念侑李)など、文字通りの少数精鋭。前作で湯長谷藩のシンパとなった忍者の雲隠団蔵(伊原剛志)も、風車の矢七よろしく、一行のピンチにはどこからともなく駆けつけるというヒーロー振りを魅せます。

敵の大軍を前に、矢尽き刀折れ、団蔵の投げる煙幕弾も底を突き、という「必殺シリーズ」であれば、メインキャラの誰かが死んでもおかしくないようなシュチュエーションがかなりの長い間続くのですが、不思議に悲壮感がありません。これはいったい何故なんでしょう?血を見せるシーンがほとんどなかったことか?BGMの違いか?演じている役者が毒々しくないからか?なんというか、私にとっては非常に不思議なシーンが展開されました。

最後の最後までかなり重厚な殺陣のシーンなのに人の死を意識させないつくりになっていました。それゆえ、政醇と信祝の直接対決の最後のシーンとセリフの重さにつながるのだと思いますが…。

まあ、肩の凝らない娯楽作としては良くできた作品だったと思います。

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by lemgmnsc-bara | 2017-08-13 13:25 | エンターテインメント | Comments(0)

超高速! 参勤交代 [DVD]

佐々木蔵之介,深田恭子,伊原剛志,寺脇康文,上地雄輔/松竹

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日本の時代劇としては久々のヒットとなったのが標題の作。

話の舞台は徳川吉宗治世下の江戸時代。主人公は石高1万五千石という小藩、湯長谷藩の藩主、内藤政醇(佐々木蔵之介)。映画の中のキャラクターがどこまで実像に近いのかは定かではありませんが、一応実在した人物のようです。ちょっとググって調べてみたら31歳という若さで早世したとも書かれていました。

さて、湯長谷藩には金山がありました。そこでその金山を乗っ取って私腹を肥やそうとする老中、松平信祝(陣内孝則)が藩の取り潰しを狙い、その罪状作りのために60里という道のりを五日間のうちに移動して江戸城に登城せよという無茶苦茶な命令を下します。

取り潰し回避のために湯長谷藩家老の相馬(西村雅彦)は街道筋ではなく、山また山の間道を通ることを選択。そこでその話を屋根裏に潜んで聴いていた戸隠流の忍者雲隠段蔵(伊原剛志)が登場し、山道の「ガイド」を買って出ます。

さあ、あとは襲いかかって来る様々な困難をクリアして、いかに刻限までに江戸城に登城するかの描写が続きます。

途中、宿場町の飯盛り女お咲と政醇とのラブロマンスがあったり、大名行列らしく取り繕おうとして道中で雇った中間たちの逃亡があったりなどのエピソードを挟みながら、一行は江戸を目指します。このあたりはコメディタッチなのですが、江戸城近くなり、信祝配下の忍者集団との戦闘シーンはかなり迫力がありました。途中、いかにも「ワイヤー使ってます」みたいなミエミエの跳躍シーンが挟まってしまったのが少々残念ではありましたがね…、まあ、これは重箱の隅つつき。気合いの入った殺陣の連続でした。

主演の佐々木蔵之介を始め、深田恭子、寺脇康文、上地雄輔、六角精児にジャニーズ一派の知念侑李まで、人気者が多数出演していたというのもヒットの一因でしょうが、それ以上にストーリーが濃かったように思います。特にどちらかといえばなよっとしていて、今までは優男役の多かった佐々木蔵之介の殺陣のシーンの迫力には、彼の新しい一面を観た気がしました。それだけ演出も凝っていたということなのでしょう。思わぬ拾い物でした。





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by lemgmnsc-bara | 2016-12-03 05:54 | エンターテインメント | Comments(0)