『食肉の帝王』を読んだ

食肉の帝王 (講談社+α文庫)

溝口 敦/講談社

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社会のダークサイドやアウトサイダーたちに視線を注ぎ続けるジャーナリスト溝口敦氏が、自ら「世間を動かした」と自負している一冊。浅田満という人物をめぐる様々な事柄をえぐり出しています。

この浅田満氏という人物、私は浅学にして知りませんでしたが、題名の通り「食肉の帝王」と称されるにふさわしい人物のようです。大阪の食肉卸の最大手、ハンナンの経営者。反社会的勢力とされる集団の長とは兄弟分であり、鈴木宗男衆議院議員をはじめとする有力な政治家の「財源」でもあります。

この人物が世間の注目を浴びたのはBSE騒動の時。国は国内感染を防ぐために、すでに流通していた輸入牛肉を買い上げるという施策を実施しましたが、この施策を利用して国内産の牛肉まで買い上げさせて莫大な金額をせしめたのが浅田氏。国内の畜産流通業者たちを保護するための原資が「輸入モノ」を騙ったニセモノの買い上げに使われだまし盗られたのです。そしてそのカネは政治家に回り、政治家の勢力の拡大に使われる。勢力を増した政治家は、様々な利権を手にし、そこから得られる「カネになる話」を浅田氏に提供する…。

利益の拡大のために投資を行うのは商売の常道であり、その意味においては、投資がうまく作用した例であるとも言えるのですが、「公金」すなわち我々の税金を私するような結果となっていれば立派な犯罪だし、倫理的観点からも断罪されるべき行為であると思います。

しかし、浅田氏は滅多にマスコミに姿をさらすこともないし、警察や検察といった罪を糺す機関もどことなく及び腰であるような印象を受けます。そこに浅田氏が持つもう一つの顔が大きく関係して来るのです。

もう一つの顔とは「同和問題」の運動家であるということです。マスコミにとっても、国家権力にとってもこの問題はタブー。出来れば触れずに済ましたい問題です。故に浅田氏は計上したと予測される利益に比しては不釣り合いなほどの微罪にしか問われないというわけです。

自らのハンデをバネにのし上がって来た浅田氏はこのハンデを徹底的に利用し尽くし、最後には最大の防具にまでしてしまいました。ある種、立派な才覚であるとも言えるのですが、それを悪用し尽くしたところがこの方の醜悪さの最たるもの。とは言え、この方の尺度は一般庶民からはかけ離れたものなのでしょうから、世間からの批判なんぞ馬耳東風と受け流しているんでしょうけどね…。



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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-27 10:54 | 読んだ本 | Comments(0)

48回目の定期戦

昨日、久しぶりにラグビーの試合に出ました。

夏頃に本格的にシニアのグレードでデビューしようと決意してからさまざま紆余曲折があったため、シニアデビュー初戦が48回目を迎える大試合となってしまいました。

筋トレはガチガチにやっていなかったし、週2回をノルマとしているジム通いもさぼりがちだったりしましたが、それなりに準備はしました。現役引退を決めた時に、すべて後輩に譲り渡したスパイクやらヘッドキャップなどの道具類もすべて新調しました。

どんなレベルであれ、試合というのは緊張するものです。ましてや、相手はなかなか勝てない強豪チームですから。引退から4年。久しぶりにジャージと短パンを身に着け、いざグランドへ。

今回は相手のチーム15人のうち5人が赤パンツ(還暦以上)ということで、少し気分は楽でした。スクラムもラインアウトもノーコンテスト、つまり力競べはしないってことです。首のケガで引退した私にとってはありがたい試合形態ではありました。時間も前後半15分ずつの30分。現役時代の半分以下です。

前半相手ボールのキックオフからいきなりこちらの攻めが巧く回ります。何度かポイントを作った後にSHがサイドアタック。相手に捕まったところで、すぐ後ろにたまたま付いていた私にパスが回ってきました。で、もらった時の走りの勢いだけで、少し前進。ダウンボールしようと思った瞬間にゴールラインが見えた!!ってことでボールを持った右腕を思いっきり伸ばしたら、オンライン!先制トライを記録しちゃいました。しっかりと前にボールを運んでくれた仲間と、とっさの判断でボールをくれたSHに感謝感謝。少しおまけをしてくれたであろうレフェリーにも感謝。4年ぶりの試合で本当に最初のプレーでトライを記録出来るとは…。まあ的のレベルがレベルではあったのですが、トレーニングを継続して来ておいてよかった、としみじみ感じた瞬間ではありました。

この後、我がチームは私の大学の先輩でもあるキャプテンもトライ。一本トライをとられたものの10-7で前半を折り返します(当方のコンバージョンは二本とも失敗。相手は1本成功)。

後半、は開始早々から相手がエンジン全開できました。突破力のあるプレーヤーが強引に持ち込んで来るボールを保持し続けられる、イヤなパターン。でもこちらもシニアというにはまだ若いメンバーが多々いたこともあって、なかなかゴールにまでは行かせません。及ばずながら私も何度かディフェンスに参加しました。ばしっと止めたタックルはありませんでしたが、密集ではそれなりにバトル出来たのではないかという自己評価。まあ、トレーニングを続けていたわりには走れねーな、ってのも同時に感じましたけどね。

しつこくディフェンスした効果は後半の後半になって出てきました。残り後5分となったくらいから3連続トライ。1本ビッグゲインが出てしまうと、誰も追わない(追えない)というのもシニアチームの特色。3本が3本ともちょいとディフェンスをかわしたら後は一直線という同じパターンでした。最終スコアは31-7。快勝でした。私はこのシニアチームに勝ったのは恐らく初めてです。

現役チームにはちょっぴり未練を感じはするものの、シニアチームでの勝利もなかなか良いものです。今後に向けて、張り合いの持てるものが一つ見つかりました。ラグビーに感謝です。



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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-23 17:57 | ラグビー関連 | Comments(0)

『シビル・ウォー』鑑賞

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

クリス・エヴァンス,ロバート・ダウニーJr.,スカーレット・ヨハンソン,セバスチャン・スタン,アンソニー・マッキー/ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

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アベンジャーシリーズの第三弾。第一弾は邪神、第二弾は超能力者達との戦いと来て、今作はアベンジャーズの「内戦」。チームキャプテンアメリカ(以下チームCA)とチームアイアンマン(以下チームIM)に分かれてのバトルが展開されます。ちなみに蛇足ながら「Civil War」とはアメリカの南北戦争をさします。確かに今作もアメリカの「内戦」を描いています。

厚き友情と、世界平和を守る、という強固で崇高な意志で結ばれていたはずのアベンジャーズが何故分裂しなければならなかったのか?

この部隊は確かに世界の平和を守るために戦っているのですが、同時に戦闘の巻き添えを食って死んでしまう人々をも数多生み出してしまっています。そうした人々の遺族からはアベンジャーズの行動を制限すべきだとの訴えが国連に寄せられていますし、キャプテンアメリカなどは遺族のひとりから憎しみの言葉を投げかけられたりもします。こうした声の高まりを受けて、国連はアベンジャーズをその指揮下に置こうとする国際法を制定。これに反対したのがチームCA、指揮下にはいることをえらんだのがチームIM。そしてこの二派が戦いを繰り広げる、というわけです。なお、今作にはハルクとマイティー・ソーは登場しません。彼らが現れるとまた話がもっとややこしくなりそうではあります(笑)。

このチーム分けは見事に今のアメリカの姿を表しているように感じました。

すなわち、チームCAは「世界の警察」たるアメリカの主張。少々の巻き添えが出ようがどうしようが「アメリカの支配する世界」の平和が保たれればそれでよし、とする考え方です。紛争が起こっている国や地域への介入なんかがその考え方の典型例ですね。この作品中でも巻き添えを食った人々のほとんどはアメリカではない国の人々です。

一方でチームIMは世界を相手にいろんなものを売りさばく、アメリカの商工業を象徴していると思います。お得意先様である「世界」のご機嫌を損ねないよう、国際法は遵守しましょう、というアメリカの建前の象徴でもあります。チームIMの首領トニー・スタークはアメリカ最大の特産品にして、最大の利益製品でもある「兵器」の製造販売会社の社長ですね。

両者共に、自分の方が「正義」なのだ、という信念の下に激突。イラクやアル・カイーダを無理矢理焚き付けて紛争やテロを起こさせ、世論を煽った上で攻め込んで鎮圧し、その後に「民主主義」を導入したアメリカのマッチポンプ外交をモロに表している、と考えるのは穿ち過ぎでしょうか?

物語は、お定まりのハッピーエンド、すなわちお互いの行き違いを認めて和解して、メデタシメデタシ。少年ジャンプを支えた「正義・友情・勝利」の三原則を見事に守った結末を迎えますが、結局アメリカは自国に都合のいいように世界を支配する手段だけは持ち続けていたいんだなってのもよくわかるオハナシでした。まあ、所詮はアメコミのヒーローモノですから結果は見えていましたけどね。変に深読みしたくなる設定と展開ではありました。





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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-22 08:44 | エンターテインメント | Comments(0)

『マイ・インターン』鑑賞

マイ・インターン [DVD]

ロバート・デ・ニーロ,アン・ハサウェイ,レネ・ルッソ,アンダーズ・ホーム,クリスティーナ・シェラー/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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一度は実社会を引退した老人と、若き女性企業経営者を描くヒューマンな一作。『プラダを着た悪魔』でいじめられ役だったアン・ハサウェイが今作では、ワンマンな女性経営者を演じるということで注目を浴びましたね。

アン演じるジュールズはニューヨークでアパレルの通販会社を経営しています。わずかな間に起業した会社の業績を急上昇させた辣腕の経営者、という設定です。その企業は社会貢献の一環としてシニア世代の人間を従業員として受け入れ始めていますが、その「一期生」として採用されたのがデ・ニーロ演じるベン。40年以上勤務した会社を定年退職し、連れ合いにも先立たれた孤独な身の彼は、単に社会とつながっていたいという欲求のために就職活動をして、採用されたのでした。

さて、ジュールズの会社はその成長にインフラ整備が追いつかない状況。殺到する注文を捌くのに手一杯で、倉庫の管理や物流の整備といった会社の根幹をなす部分が手つかずのまま。それ故、大小さまざまなトラブルが常に起こり、その対応に追われた社員たちは疲弊して、基本の整備は野放しのまま。オフィスの一角に山積みになったままの箱やDMの類いに、書類であふれかえり、「崩落」寸前の社員の机…。その昔の自分の姿を思い出して苦笑いでしたがね。

こうした、様々なトラブルに対処するために、外部からCEOを招聘することを勧められているジュールですが、独立性が阻害されるとしてこの案には乗り気ではありません。しかしながら、常に先頭に立って社員たちを引っ張ることに躍起になっているジュールズの家庭にもなにやら不穏な雰囲気が…。

こうしたジュールズの公私の危機を救うのがベン。彼は、「現役時代」は在職していた企業でそれなりの地位にあった人物、との設定。その経験から得られた知見でジュールズの身の回りのトラブルをすべて解消してしまいます。多少のドタバタはあるものの、なかなかリアルなオハナシではあります。どんな先進的な考え方を持っていても、「基本」がしっかりしていなければ仕事も人生も大成はしない、というこの作品の根本にある思想は、なんだかんだ言いつつも20数年サラリーマンをやっている私には実感を伴ってよくわかります。どんなに技術が進歩しようと、どんなに仕事の環境が変わろうと、基本は人間としてのインフラがどこまで整っているか、こそが成功に結びつく。人間としてのインフラとは、身の回りの整理整頓をきちっとすることと、ツールに頼らずにフェイストゥフェイスでコミュニケーションをとることを厭わないということです。ベンはジュールズのみならず、同僚の若手社員たちの悩みの解消に一役買ったりもするのですが、カノジョにフラレそうな男が散々にメールを送っていることを諌めて「言葉は直に会って顔を見て伝えろ」というアドヴァイスを与えます。実にわかりやすい例えですね。何万言、何百万言費やしても、たった一言の肉声にはかなわない。まったくもってその通り。

俗に、親の小言と茄子の花は千に一つも無駄がない、などと言いますが、豊かな人生経験に裏打ちされた知見の豊かさ、ありがたさをしみじみと感じさせてくれる作品だったように思います。



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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-16 16:58 | エンターテインメント | Comments(0)

2016年の夏休み6 最終日

いよいよこの旅日記も最終日。全然リアルタイムじゃなくなっちゃいましたが、けじめをつけとかなきゃいけませんので(苦笑)。

さて、この日は新潟のちょっと気になるスポットにいくつか寄って、自宅に帰るだけ、ってスケジュールでした。気になるスポットも前日か当日の朝にちょいとネット検索して調べたところばかり。

まずは、今年の春にオープンしたばかりの観光農園施設「そら野テラス」へ。

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非常に綺麗な建物で、道の駅などの農産品直売所にありがちな「泥臭さ」があまりない施設でしたね。

出迎えてくれたのはリクガメ君。

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人が近寄って来ると、エサをくれるもんだ、という習慣が刷り込まれているんでしょう、と言ってしまえば身もフタもないのですが、愛想のいいリクガメ君でした。

ケージの奥にはもう一頭。

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こっちは我関せずのマイペース。

ここでは夏野菜を買い込みました。みずみずしいキュウリと、甘さがきわだっていた枝豆が特筆ものでした。
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ところで、「そら野テラス」に行く前に、手作りらしい看板が道の端に立っていました。「自家焙煎コーヒー豆 たぶの樹」です。ちょうどコーヒー豆が切れていたことを思い出し、せっかくだから寄ってみるか、と全くの気まぐれで行ってみました。ご夫婦二人して、主要幹線からかなり外れた場所にある古い農家を改築してやっている喫茶店兼コーヒー豆販売のお店。
目についたのは「ウガンダ」の文字。ウガンダ産のコーヒー豆というのは初めて目にしたので、早速買い込んできました。程よい酸味と苦みで軽い味わいでした。なかなかのヒット「店」でした。そうそうちょいちょいとは行けないのが残念なロケーションですけどね。

お次は「日本のミケランジェロ」と称される彫刻家石川雲蝶の作品が多数ある西福寺へ。

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この文字も雲蝶の作品です。

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趣のある山門。中国の古寺に来たようなたたずまいです。

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雲蝶が不動明王像を彫っているところを表した彫像。カラダの線、とりわけ筋肉のつき具合や動作の瞬間に生じる陰影が見事に表現されています。寺の境内にある作品は撮影不可でしたので載せることはできませんが、なるほど日本のミケランジェロと呼ばれるにふさわしい写実的な作品たちでした。

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西福寺の後は八海山ビレッジへ。美味な清酒として名高い八海山の蔵元が経営する物販と飲食の施設の集合体です。ここのなかにあるそば屋長森は新潟県のそば店のランキングで常に上位に位置する店です。そこで少し遅めの昼食。

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私はもりそば大盛りと海老と小柱のかき揚げ。そばつゆは色の薄い辛めのものと、甘みの強い返しを使った色の濃いもの二種類がかならず出てきます。それぞれに味わいがありますが、私は色の濃い奴の方が好きですね。

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最高権力者様オーダーのおろしぶっかけそば。夏の食材がぎっしり。暑さをしのぐことのできそうな一品でした。

ここからは関越道に乗って一路上京。暑い暑い東京の日常に戻りました。なかなか内容の濃かった夏休みでしたね。



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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-15 17:48 | ドライブ | Comments(0)

『レヴェナント:蘇えりし者』鑑賞

レヴェナント:蘇えりし者 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]

レオナルド・ディカプリオ,トム・ハーディ,ドーナル・グリーソン,ウィル・ポールター/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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「無冠の帝王」レオ様がついにアカデミー賞主演男優賞を獲得したことが話題になったのが標題の作。遅ればせながら、観ることにしました。

舞台は開拓時代のアメリカの酷寒の地域。フランス語をしゃべる原住民が登場することからカナダに近い地域なのではないかと推測されます。レオ様扮する主人公グラスが属しているのは毛皮の採集を目的とした狩人の集団。原住民の女性との間にできた息子ホークとともに狩りに参加していました。狩猟の時期が終わり、さて獲物の毛皮をまとめて砦にご帰還、というまさにその朝にこの集団は原住民の集団に襲われます。この戦いでメンバーの大半と多くの獲物を失った狩人集団は、原住民にみつからないような間道を通って砦に帰ることを決断します。

この逃避行中にグラスは巨大なグリズリーに襲われ瀕死の重傷を負ってしまいます。この熊との死闘は前半最大のクライマックス。熊が完全にトドメをささずにグラスから離れてしまうなど、やや御都合主義な面はあったものの、かなり迫力のあるシーンでした。

狩人集団はグラスの処遇をめぐって対立を生み出します。グループの功労者であるグラスを粗末に扱うわけにはいかない、という隊長と、ただでさえ危険な逃避行中に、自分で歩くことすらできないグラスは単なる足手まといにしか過ぎないから見捨てて先を急ごうという副長格のフィッツジェラルドとの対立です。いつまた原住民の集団が襲って来るかもしれない、という極限状況の下、隊長はグラスの最期を看取る人間3人を残して本隊は先を急ぐという妥協案を採ることにしました。

最期を看取るためということで残ったのは、残ることによって出ると約束された「特別手当て」に目がくらんだ「強硬派」のフィッツジェラルドと、グラスの息子ホーク、そしてホークの「友人」的な描写をされていた年若いブリッジャーでした。

フィッツジェラルドは一晩だけは我慢しましたが、結局グラスを生き埋めにして先を急ごうとします。生き埋めを止めようとしたホークはもみ合ううちにフィッツジェラルドに刺殺されてしまいます。息子の刺し傷を目を見開いて見るしか術のないグラス。確かにあの刹那の表情には迫力がありました。さすがは主演男優賞。もっともストーリーが単純なので、あのくらいは「演技」で魅せてもらえないとなぁ、って気もしましたけどね。

この後のストーリーは絶望的な状況に落とされたホークが、それでも諦めること無く、執念で原住民の襲撃をかわし、動物の生肉を齧り、極寒に負けずに体力を取り戻し、復讐を果たすというもの。この辺の回復の早さもややリアリティーにかけるという指摘が散見されました。酷寒の地故ばい菌が繁殖することが押さえられ、傷の化膿が進まなかったのだ、という暗黙の了解とカラダの傷などは息子を殺された恨み、悲しみと比べればなにほどのこともないのだ、人間のココロはカラダをここまでつきうごかすのだ、という根本的なテーマ設定でなんとか辻褄を合わせたという感は否めません。レオ様の演技はなるほど鬼気迫るものではありましたが、残念ながら私はそれだけでは大きな感動を覚えることはできませんでした。

大きな画面と、周りの家々への騒音の心配の無い映画館で観たら、また違った感想になったかもしれませんが、ストーリーにもう一波乱二波乱あったほうがよかったな、というのが率直な感想です。




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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-15 16:58 | エンターテインメント | Comments(0)

『スパイ』鑑賞


おデブちゃんの中年女性がさっそうとしたアクションをみせるコメディアクション映画。主演メリッサ・マッカーシーは『ブライズメイズ史上最悪のウエディングプラン』で2011年のアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた以外は少なくとも日本ではさほど有名ではない女優です。故に日本ではこの映画はビデオスルーとなり、劇場では未公開。主役が目立たない分、脇役にはジェイソン・ステイサムやジュード・ロウといった、それなりのビッグネームを配してはいるのですが…。

さて、舞台はCIA。ジェームス・ボンドを彷彿とさせる諜報員ファイン(ジュード)が核爆弾を奪った敵組織のパーティーに潜り込み、敵の親玉に銃を突きつけるまでの一連のシーンから始まります。007シリーズのパロディーっぽいシーンが随所に盛り込まれた、コメディー映画らしいくすぐり。ここで、この映画最大のおバカシーンが演じられます。すなわち、花粉症を患っているという設定のファインは、突然襲って来たくしゃみの弾みで、敵の親玉を射殺してしまうのです。おかげで、核爆弾の行方は知れないまま。この一連の活劇シーンで、実際に戦闘をするファインの目となり耳となるのが内勤分析官のスーザン(メリッサ)。様々な機器を駆使して、敵がどの方向から何人来るかをファインに的確に報告し、その情報に助けられたファインが躍動するという設定です。一方でCIAのオフィス内は何故かコウモリの巣窟となっていたりもしました。ま、コメディですから多少の辻褄の合わなさには目をつぶって笑う方が得策です。

敵の親玉の娘レイナが爆弾のありかを知っているとにらんだファインはレイナに近づくのですが、スパイであることがバレて射殺されてしまいます。代わりの諜報員として白羽の矢が立ったのが、実際の諜報活動にはいままでまったく縁がなく、しかも運動神経にも恵まれていなさそうなスーザン。このキャスティングに不満を爆発させたのが腕利きのスパイを辞任するフォード(ジェイソン)。しかしこの作品のジェイソン・ステイサムは三枚目に徹しています。自分が持っていたリュックが爆弾入りのものにすり替えられていたことに気づかなかったり、ヘリコプターから振り落とされてしまったり。しまいには根本的かつ初歩的な感覚の欠如までが描かれた上に、あれほど軽蔑していたスーザンと「男女の仲」にまでなってしまいます。

さて、にわか素人スパイのスーザンの活躍やいかに、ってなところなのですが、これが意外に面白かった。こういう映画にありがちな、考えられない幸運の連鎖も不自然さなくつながっていましたし、レストランのキッチンでの戦闘シーンなんかは大笑いの連続でした。往年のジャッキー・チェンを彷彿とさせるアクションシーンを、おデブちゃんの中年女性が演じるってのはさすがに少々無理がある演出ですが、まあこれもギャグのうちだと思って楽しむしかありませんね。

まあ、最後の最後はハッピーエンド。ハリウッド映画の王道です。まあ、意外な、とか苦いってな形容詞のつく終わり方は考えられないストーリー展開ではありました…。何故日本ではビデオスルーだったのか疑問に思うほどのヒロイモノでした。オススメです。

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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-09 08:20 | エンターテインメント | Comments(2)

『ブリッジ・オブ・スパイ』鑑賞

ブリッジ・オブ・スパイ 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]

トム・ハンクス,マーク・ライランス,エイミー・ライアン,アラン・アルダ/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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トム・ハンクス主演のヒューマンな一作。東西冷戦下に実在した弁護士の、実話をもとにしたストーリートム演じる弁護士ドノヴァンは敏腕で名の通った人物。この弁護士は国選弁護人としてのスパイア、ベルの弁護を担当することとなります

所属法律事務所の上司は及び腰。アメリカの敵であるソ連のスパイの裁判なんぞ負けて当たり前。万が一勝ちでもしたらさまざまな苦難が待ち受けている…。本人も乗り気ではありませんでしたが、最終的には上司の押し付けで引き受けざるを得ない。今なら、モロにパワハラですね。それこそ裁判沙汰になれば、かなりの確率で押し付けられたほうに有利な判決が下るであろうパワハラです。

法廷でのシーンは当時のアメリカのヒステリックな姿が垣間見られる描写がなされています。ドノヴァンの活躍によりアベルに「寛大な」判決が下った瞬間傍聴人がそれに抗議をし始め、ほぼ全員が判決を不服として暴動じみた騒ぎが起こるのです。「世界の警察」を自負する国家の国民にとっては、「警察」の敵、すなわち犯罪者、それも多くの死者を出す可能性のある施策に影響する情報を流したスパイなんぞは、叩っ殺しても飽き足りない。今のアメリカだったら有無を言わさず、敵とみなした国には攻め込んじゃいますが、そこは東西の巨大国家が核武装をエスカレートさせていた冷戦下。戦いは勝者を生まないドッグファイトになることは明白でしたから、民衆は怒りの持って行き先がない。

というわけで、敵に有利な状況をもたらしたドノヴァンにはさまざまな迫害が押し寄せます。法律事務所では上司からプレッシャーを受け家には銃弾が打ち込まれる。そもそも弁護を引き受けた時点で、娘が彼氏からフラれていたりしました。「そんな男はこっちからフッてやれ」と励ましたものの、思春期の娘の傷は癒えないまま。世間のすべてからモラハラをうけているような状態ですね。しかも逃げ場がまったくない。集団でのヒステリーは実に恐ろしい。

さて、ドノヴァンの次なる仕事は、自分が担当したアベルと、東側に拘束された、最新の偵察機に乗っていて撃墜された軍のパイロットと、学生との人質交換でした。大国同士の思惑に翻弄される弁護士。しかし、粘り強い交渉で、時にはソ連の高官をも、たじろがせるような気迫を持って交渉に当たった弁護士は見事に人質交換を成功させます。その交換場所は橋の上。ここにタイトルがきいてくる、というわけです。

信念を持って行動することの難しさと、それを成し遂げた人の気高さをうまく表現していた一作だと思います。

まあ、私には主人公のような行動は無理ですね(苦笑)。
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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-05 22:24 | エンターテインメント | Comments(0)

『「特上カバチ!!」公式副読本大人のケンカ術ー「ホーリツ的に正しい」逆襲の作法』を読んだ

『特上カバチ!!』公式副読本 大人のケンカ術──「ホーリツ的に正しい」逆襲の作法

田島 隆/講談社

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海事代理士、行政書士にしてコミック『カバチタレ』、『特上カバチ!!』の原作者でもある、田島隆氏の手による一冊。題名通り「大人のケンカ術」を紹介しています。パッと見の題名からアングリー・マネジメントとか、自分の気持ちにダメージを与えずに、イヤな奴に対処する方法とかのノウハウを求めて衝動DLしました。イヤな奴はとにかくたくさんいますからねぇ(笑)。DLしたのはかなり前。恐らく前の職場でイヤなおっさんに散々痛めつけられていた時期だと思います。結局DLした甲斐無く休職に追い込まれたりしましたがね…。

さて、本書の内容は私の予想とは全く違ったものでした。題名の後半に「ホーリツ的に正しい」とあるように、モメゴト、特にオカネがらみのトラブルが起こった際に、いかにして法律を武器にして自分の身や財産や家族を守り、また、反撃するか、といったことが詳細に書かれていました。前半部分は田島氏の半生記。家業の喫茶店経営がうまくいかず、父親は母親に手ひどいDVを行い、鬱憤のたまった母親は田島氏をはじめとする我が子たちにまた暴力をふるうという最悪の家庭環境で育ったことが語られます。田島氏はせっかく高校に進学し、優秀と言って良い成績であったにもかかわらず、経済的理由で中退。以後30を超える職業を転々としますが、中卒という学歴が足かせとなって、就職できるのは劣悪な環境かつ低賃金の労働現場ばかり。ここで、世間の「最下層」とでもいうべき部分の実情を知ったことは田島氏のコミック原作者、あるいは文筆家としての話題の豊かさにつながっています。一つ一つの事例がとにかく面白いんです。

ある時、賃金の未払いおよび退職金もなしの不当解雇という事態に遭遇した田島氏は、労働基準局に訴えて、賃金を支払ってもらえたことにより、法律の「武器」としての側面に気づくのです。そして、敷居の高い弁護士よりは、法律を何やら難しいものとして敬遠しがちな一般庶民にとってより身近な存在である法律屋、すなわち行政書士として生きて行くことを決意します。その後は行政書士として関わったトラブルとその解決方法などが紹介されています。弁護士だと、料金も高いし、とっつきにくいだろうから、リーズナブルな価格で相談に乗る町の法律屋。なるほど、便利な存在ですし、実際にさまざまなトラブルから守ってくれる力強い味方にもなってくれ得る存在でもあります。

私は今のところ、こうした法律屋さんにお世話になるようなトラブルを抱えたことはありませんが、何かの際に、こういう選択肢もあるのだ、ということを知ってるだけでも心強い、というのは事実ですね。さっそく行政書士とか司法書士のお友達を作ろう!(笑)

いずれにせよ、法律というものに関してのアレルギー体質は改めなければならないと思います。世の中を快適に渡って行くためのマニュアルの一つなのだ、と考えて折に触れて学ぶ、という姿勢に変えて…、いけたらいいなぁ。

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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-03 22:52 | 読んだ本 | Comments(0)

2016年の夏休み5 日本海の思い出

さて、2016年の夏休み日記もラス前です。

朝一で所用のあった最高権力者様を見送ってからはまた温泉に浸かり、しばしホテルの部屋でゴロゴロします。久しぶりの秋田ではありましたが、小雨模様の天候だったため散歩も躊躇せざるを得ない状況でした。まあ、正直言って街中には大したものはありません(失礼)。

その後、県産品の直売所で、比内地鶏の炊き込み飯の素やら、とんぶりやらいぶりがっこやらを買い求め、秋田工業出身で専修大に進んだラガーマン小玉氏経営のコーヒーショップ「08コーヒー」へ。店名は氏の現役時代のポジションであるナンバーエイトにちなんだものです。以前在籍していたチームには専修大ラグビー部出身者が結構いましたので、話のタネに、と思ったのですが…。当日は水曜日、店の前まで行って「水曜定休」のプレートを発見。まじかよ、まったく。平謝りの最高権力者様を乗せて、我が家のマイカーは日本海東北自動車道をひた走ります。

日本海に沿って、秋田、山形を抜け、新潟を通って群馬の実家に帰省する、というのはなかなか趣のあるドライブコースでした。車を使って帰省出来るのは雪の無いシーズンに限られていましたから、日本海も演歌のカラオケ映像に出て来るような荒れた海ではなく、綺麗なブルーでしたし、緑が生い茂る山々も美しかったし。北国は夏に限ります。

さて、最初の休憩は象潟の道の駅。

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ここは温泉も併設されています。夕陽が沈むのを眺めながら入る、茶褐色の湯は情緒にあふれたものだったという記憶があります。この日は風呂には入りませんでしたが、この時期のこの地域の名物はしっかり味わいました。

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そう、岩牡蠣です。良さそうなのを選んで、店の人にわたし、その場でむいてもらいます。

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ポン酢をかけて、さらにレモンをちょっと搾って、と。一気に口の仲に放り込みます。
たちまち口の中には鮮烈な磯の香りが充満します。海をそのまま食べている感じ。このあたりは鳥海山からの綺麗なわき水のおかげで水質がいいため、当然味もいいという訳です。夏の日本海の醍醐味の一つですね。

ちなみにこの日はスイカの生産組合がイベントとして試食品を配ってました。牡蠣とともにこちらもいただきました。

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とびっきりの甘さ、という訳ではありませんでしたが、みずみずしくて、暑さで渇きがちのカラダには優しい味わいでした。ちなみに前回の投稿で書き忘れましたが、この日の前日には、秋田の中でのメロンの名産地、八竜町に寄っていろんなメロンを自宅用に買い求めました。こちらは自宅に帰って来てから、しばらく朝食の食卓にのぼりましたが、濃厚な甘みを楽しむことができましたよ〜。

象潟を後にすると隣は山形県の遊佐町です。山形県はひたすら走って一気に抜けたという印象。一応酒田で平田牧場の直営店のトンカツを食べましたがね。三元豚というブランド名で有名な豚を飼育している牧場です。東京でも食うことはできますが、山形という土地柄でしょうか、ご飯がいつもより美味しかったような気がします。

さて、夕刻まではしばらく日本海沿いの幹線道路をひた走る時間が続きました。一昨年に訪れた村上市の近くは海が見えない道路なので、せっかくだから海の見える道を走ろう、と海沿いの狭い道に入った途端でした。
「あ、ここ、前に通ったことがある」最高権力者様の言葉をまつまでもなく、確かに私にも見覚えがありました。「ということは、その時に見つけたタコの干物を売っている店があるかもしれない」という私の言葉が終わらないうちに、その店は眼前に姿を現していました。

菅原鮮魚店です。

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ありましたよ、ありましたよ。そうそうこの干物なんです。12年越しの記憶がよみがえりました。

早速この干物を買うために店へ。出て来たのは自分自身が干物のようなおばば様(失礼 笑)。おばば様によれば、このタコは干す前に二度、タレで煮込んで味を染み渡らせているとのこと。なるほど、タコも新鮮なのでしょうが、旨味にあふれた逸品でした。お値段の方も少々高い。頭から脚まで全部そろったものだと、5000円するそうです。当家は脚が3本あるものを買い求めましたが、それでも3000円は超えていたと思います。そのまま切って食べてももちろん美味しいし、炊き込み飯にしても美味でした。値段だけのことはあった、と言って良いと思います。

この劇的な再会の後は新潟市内へ。最高権力者様リサーチの佐渡の食材だけをつかった回転寿しにいったのですが…、なんとこの日二度目の空振り。こちらも水曜定休。ホテルから30分以上もかけて歩いたのですがね。文字通り徒労に終わりました。しかたがないので、その場で適当にサーチして、新潟駅の中にある回転寿しの店に行くことにしました。

エキナカということもあり、味の方はあまり期待せずにいったのですが、どっこいこの店なかなかクオリティーが高かった。ちゃんと地物の魚は置いてあるし、食べたネタはほとんど外れなし。空振りはしたものの、振り逃げで二塁まで行けちゃったみたいなちゃっかり感を感じながらホテルに帰りました。当然この日も早々に就寝です。


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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-02 21:10 | ドライブ | Comments(0)

『マイ・ファニー・レディ』鑑賞

マイ・ファニー・レディ DVD

オーウェン・ウィルソン,イモージェン・プーツ,ジェニファー・アニストン,キャスリン・ハーン,ウィル・フォーテ/TCエンタテインメント

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浮気が元で起こるドタバタを描いた、コメディー。ベン・スティラー出演作以外でオーウェン・ウィルソンを観るのは初めてです。

舞台劇演出家のアーノルドは浮気性。女優の妻デルタの目が届かない地方公演の際には、ホテルの部屋にコールガールを呼び寄せるのを常としていました。そこで相手に必ず言うのが「いつまでもこんなことをしていてはよくない。」という類いの説教と、ある映画の名台詞をパクった口説き文句。洋の東西を問わず、中年男のやる事と考えてる事は変わりませんのう。もっとも特に日本の場合は、アーノルドのようにポンと大金をだせる身分にある方は希有な存在。遊ぶカネに不自由している中年男ばかりなので、余計に惨めったらしく感じるんでしょうけど。

この日の相手であるイザベラは、この言葉を真っ正直に受けたのと、性格のぶっ飛んだ女性心療内科医からのドタバタアドヴァイスにより、とある演劇のオーディションを受ける事を決意します。そしてコールガールの組織を退職。しかし、彼女にご執心の老判事がおり、彼は彼女に二度と会えない事にショックを受け、精神的に不安定となり、同じ女性心療内科医に診察を受けることとなります。

さて、場面転換して劇のオーディション会場。ここには主演女優であるデルタと、主演男優であるセスが同席しています。セスとデルタはその昔熱い一夜を過ごした事のある仲。アーノルドが何やら不穏な雰囲気を感じているところにイザベラが出演。そしてイザベラの演技は皆を魅了します。しかし、アーノルドは自分との関係がデルタにバレることを恐れて、起用に乗り気ではありません。

イザベラを一番気に入ったのは脚本家。この脚本家はイザベラを有名なイタリアンレストランに誘いますが、そのためにステディーであった女性心療内科医との約束をすっぽかします。しかし女性心療内科医は患者の老判事の誘いで、やはりこのイタリアンレストランに来ます。更にはアーノルドとデルタの夫妻も、さらにはコールガールを連れたセスまでが同じレストランに…。というわけで、鉢合わせした四組のカップルのあいだでてんやわんやの大騒ぎ。まあ、コメディーにはありがちなストーリー展開でしたが、肝心のドタバタがあまり面白くありませんでした。

なお、このマズい状況の時に、一番来て欲しくない人物が現れる、というシチュエーションはもう1回登場します。

まあ、ラブコメですから、最後はあまり悲しい結末にはなりません。それぞれの人物が、新しいパートナーを見つける、あるいは一人に戻り、新しい生活を始める、というところで終わります。最後の最後で、「え、この人が?!」って人が本人役で出てきますが、このラストも中途半端。なんの伏線も前フリもなくいきなり出て来られてもポカンとするしかない、ってツッコミたくなりました。おヒマな方はどうぞ、程度の作品だったと思います。






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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-02 16:14 | エンターテインメント | Comments(0)

2016年の夏休み4 わさおと田舎館村田んぼアート

遅々として進まぬ、夏休みブログ。あっという間に秋も中盤戦の10月になってしまいました。

さて、鯵ヶ沢町の宿で一泊した我々は、最高権力者様の所用のため、その日の夕刻には秋田に行かなければならないという制約はありましたが、時間はたっぷりとありましたので、いろいろと寄り道をしながらの道行きとなりました。

まずは、お土産品の買い出しに「海の駅わんど」へ。鯵ヶ沢名産の農産物や海産物の他、ご当地出身の舞の海関の資料館なども併設されています。資料館では舞の海関の名勝負を観る事もできます。ここでも大人気なのは「特産品」のわさお。

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特大の張り子の他、写真撮影用のパネル(顔を出して写真を撮る奴です)もありました。

次はもう一度実物のわさおに逢いに行きました。

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当日は天気もよく、朝から気温も高かったので、暑さに弱い秋田犬にはシンドイ日だったでしょう。バテバテのちょめちゃんと、あまりご機嫌のよろしくない様子のわさお。扇風機はフル回転していました。

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なにやら哀愁のただようバックショット。名前を呼んでもぴくりとも動きません。

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息も絶え絶えという風情のちょめちゃん。こっちもぴくりともしませんでした。

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気まぐれにこっちを向いてくれたわさお。癒しのオーラというか、不思議にココロ和むとしか言い様のない雰囲気を醸し出してくれています。

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グッタリ2ショット。朝早い時間だというのに、すでに午睡の雰囲気ですね。

菊谷商店にも寄って、イカ焼きと最新版の写真集「わさおとグレコ」を買い求めました。

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わさおの「母親」菊谷節子さんにも会う事が出来ました。写真集に「わさお」、「グレコ」ってサインまでしてもらいました。ちょうど、生のイカをさばいていたところで、本にはイカの香りのするシミがついたりもしましたが、それもサインの一部なのでしょう。素朴なオバちゃんでした。

わさおのもとを離れた我々は田んぼアートで有名な田舎館村へ行ってみる事にしました。車で小一時間ほど。町役場脇と、道の駅の二カ所に田んぼアートはあります。今回は町役場脇のものだけ鑑賞。

町役場の脇には天守閣があり、そこの4階から眺めると、どんな絵面だかがわかる仕組みになっています。入場料は300円也。それでも4Fに上がるまでのエレベーターに乗るために30分くらい待ちました。何もない稲田にちょいと細工を施してこれだけの人を集める事が出来るってことを世に知らしめたのはこの田んぼアートの一つの功績ですね。

地表で見るとこんな感じ。全く何だかわかりません。

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いざ4Fに昇って、まず向かって左の田んぼを眺めると…

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今年のNHK大河ドラマ『真田丸』の絵面です。実に写実的ですね。写真をそのまま稲田にしたような印象を受けます。実にたいしたものだと、素直に感心しました。

右の田んぼです。

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真田昌幸役で大ブレイクした草刈正雄氏ですね。昔の手書きの映画の看板より写実的だと思います(笑)。

右の田んぼには大きく「青天の霹靂」の文字もありました。

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私は単に「霹靂」という複雑な文字だってこの通りちゃんと描けますよ、ってことを示すためのものだと思っていたのですが、とんでもない間違いでした。「晴天の霹靂」とは青森県を代表するブランド米で、種々の品評会で最高品質を獲得したほどの実力の持ち主だったのです。買い手が殺到して入手困難となり、今や「幻の米」とまで言われているそうです。お見それしました。浅学を恥じた瞬間でした。

田舎館村の後は一路秋田市内まで。途中の大館で昔良く寄ったラーメン屋で昼食を摂ったりもしましたが、3時過ぎ頃にはホテルに到着。夕刻に用事のある最高権力者を送り出した後は、ゆっくりと温泉に浸かり、部屋でゴロゴロしていました。天候があまり良くなかったのと、少し疲れたために休養したかったからでもあります。

夕食は最高権力者様とともにホテル近所の比内地鶏料理の専門店へ。

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田沢湖の地ビールで軽く一杯。その後は親子丼のセット。
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相変わらず、比内地鶏は美味。かみ応えがしっかりしている上に、味わいも深く、臭みもほとんどない。全国に誇って良い食材です。秋田以外で食うとかなり高いんですけどね…。

ようやく三日目が終了。旅はあと二日続きますので、このシリーズもまだ続きます。

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# by lemgmnsc-bara | 2016-10-01 07:47 | ドライブ | Comments(0)

2016年の夏休み3 鶴の舞橋、わさお、わさお時々つばきちゃんとちょめちゃん sanpo

前回の投稿からまたすっかり間があいてしまいましたが、夏休み東北旅行の二日目後半戦から続きを記していこうと思います。

金木町の斜陽館を後にした我々にはまだ少し時間がありました。というわけで、JR東日本が吉永小百合さんを起用したCMで紹介していた鶴の舞橋を観に行く事にしました。日本最大の木造三連太鼓橋という二つ名も持っておりますね。

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遥か遠くにかすんで見えるのは岩木山。いわゆる津軽富士です。

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入り口(出口かな?)です。夏の暑い盛りだったのと、平日だったため人影はまばら。でもちゃんと中国人もいました(苦笑)。どこにでも出没しますね、中国人は。1980年代とか1990年代は日本人も欧米諸国の皆様からは似たような感情を持たれていたんだろうなぁ、ってな気持ちにも駆られながら橋を渡ります。

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大きそうに見えますが、そんなに大きい池ではありません。農業用水用のため池です。今は農業用よりも観光用の資源という側面の方が大きそうですね。

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とはいえ、水の上を渡る風はさわやかでした。直射日光下だったのですが、さほど汗をかきませんでした。この辺が北国の夏の良いところです。

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橋の真ん中あたりには東屋風の休憩所もあります。そこからの眺めは、東南アジア辺りの水上コテージといった趣でしょうかね。スパイスの香りは漂ってはいませんでしたが。
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渡りきって、逆から眺めたところ。

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こっちは青々とした水田を遠くにのぞむ、日本の原風景といったところでしょうかね。心休まる風景でした。

鶴の舞橋を後にした我々は、この旅の一つの目的である「わさお」に会いに行く事にしました。鯵ヶ沢のイカ焼き村のなんの変哲もない一軒を、日本でも有数の「観光名所」へと引き上げた、秋田犬の「わさお」。当家の最高権力者様は、わさおを主人公にした映画の試写会に行き、そこで舞台に登場したわさおを見て涙してしまったそうです。というわけで、最高権力者様の興奮度はMAXレベルでした。

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いました、わさおです。暑かったせいでへばっています。大型の扇風機が小屋の中に据え付けられて風を送っていましたが、それでもシンドイようです。

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なんでも映画に出演して以来、大きなカメラを向けるとちゃんとポーズを取るようになったそうです。小さなスマホでは気まぐれにしか顔を向けてくれないとのこと。意外と賢いな、わさお。

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小屋には他に二頭。お嫁さんのつばきちゃん。

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なかなかの秋田美人ぶり。早くわさお二世が見たいってのが世間の勝手な思惑ですが、本人たちはマイペースです。

近所の美少女ちょめちゃん。今は、一緒にくらしているそうです。まだ生まれて1年ほどらしいですが、すでに堂々たる体格です。

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風貌は少しわさお寄りですかね。

我々が店に到着したのはちょうど夕方の散歩に行くちょっと前でした。貴重なわさおとつばきちゃんの小屋外ツーショット。

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わさおはともかく、つばきちゃんは人見知りするそうです。もっとも秋田犬は飼い主にはどこまでも忠実ですが、他人には容易くココロをゆるさない犬種として有名なのだそうです。そのためつばきちゃんは、別の小屋にこもってしまうこともあるそうです。当日はそこそこ機嫌がよかったようで、特に吠えたり、ぐずったりすることはありませんでした。

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軽トラに向かうわさおの堂々たる尻です。


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黄昏の鯵ヶ沢の海です。この日の宿は夕陽が沈むのが見える事を一つのウリにしていましたが、残念ながら曇りのため夕陽は見えず。
温泉にゆっくりと浸かった後、夕食をタップリ食って、早々に寝ました。



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# by lemgmnsc-bara | 2016-09-24 14:32 | ドライブ | Comments(0)

2016年の夏休み2

前の投稿からすっかり間があいてしまいましたが、夏休み旅行二日目のオハナシいってみたいと思います。



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盛岡を出発して最初に寄ったSAです。名前は忘れちゃいました。見事な夏空と、緑。北国の夏は本当に素晴らしい。冬がシンドイから二度と住みたいとは思いませんけどね(笑)。

このSA通過後しばらくは、恐らく結婚後屈指の勢いの夫婦げんかをやらかしてました。きっかけはホンの些細なことだったんですが、それこそ死ぬの生きるのくらいにまでエスカレートしました。朝から二人ともすっかりアタマに血が昇っちゃいましたね。なんであんなことであそこまでエキサイトしなきゃいかんのか?謎ですが、これも夫婦生活の一コマと割り切る他ありません。

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そんなこんなで車の中の空気が荒みきった後にようやくたどりついたのが、青森県は十三湖のほとりにある、はくちょう亭奈良屋です。十三湖は島根県の宍道湖、茨城県の涸沼と並ぶ、日本三大しじみ名産地です。海に隣接した汽水湖で、上からみるとこんな感じです。

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奈良屋のすぐ前には、遠浅の、いかにも貝類がたくさん採れそうな汽水湖が広がっていました。

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ここでしばし、海からの風に吹かれた後、奈良屋で昼食。なにしろ二時間以上荒みきった空気の中でドライブしてきましたから、回復するには素晴らしい景色と、新鮮な空気、それにうまい食い物です。

というわけで二人そろってオーダーしたのが、しじみ御膳。

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すまし汁にチャウダー、ラーメンに釜飯、バターソテーとしじみづくし。専門店故でしょうか、砂抜きもバッチリで、じゃりじゃりした感じも泥臭さもみじんもなく、ただただしじみの旨味と滋養を味わう事が出来ました。特にチャウダーが美味。早速自家用のお土産にレトルトのパックを買い求めました。美味いだけでなく、経年劣化でいろんなところにガタの来ているカラダに文字通り染み渡るような、栄養豊富な食事でしたね。

食事の後は、十三湖からさほど距離のない、太宰治の生家、斜陽館へ。

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ここは、たしか両家の親を連れて来た覚えがあります。それ以外にも何度か来ましたね。で、今回は斜陽館の中には入らず、隣接されている津軽三味線館で、津軽三味線を聴く事にしました。

開演前のステージです。

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ここではMCを兼ねた女性の演奏家と、その師匠(男性)が出て来て、『津軽じょんがら節』を始めとする、津軽三味線の「スタンダードナンバー」を何曲か披露してくれました。私は、よくわかりませんでしたが、最高権力者様によれば、やはり弟子の方は音程が多少狂ったり、変にテンポが狂ったりというところがあったようです。それに比べると師匠の方は、無駄な力みがなく、音も張っていたし、運指も正確だったとの事。何事によらず、力みを取り去る事が肝要なんだな、ってことを改めて知らしめてくれました。

最後はお約束のお土産ショップ。ピースの又吉直樹先生のサインが堂々と飾られておりました。

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こんなところにまで余波が…。私もつられて「走れメロス」Tシャツなんぞを買い込んでしまいました(笑)。

二日目編はもうちょいと続きます。

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# by lemgmnsc-bara | 2016-09-14 17:18 | ドライブ | Comments(2)

2016年の夏休み1

相変わらずの無精のせいで、1ヶ月前に取った夏休みに行った東北ノスタルジックツアー第二弾(第一弾は2010年に敢行)のことを投稿するのを思いっきりサボってしまっていました。書ききらずに溜めておくと、ストレスのタネになりますので、当たるを幸いってな勢いで書いてしまおうと思います。

旅の始まりは7/24(日)。7/26(火)に秋田で予定のあった最高権力者様をお連れするためにクルマで自宅を出発。まずは一気に東北自動車道をひた走って、岩手県は盛岡市郊外を目指します。

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途中で寄ったSAたちの写真をいくつか。小学生並みの感性の私としては、旅は始まる前から、始まった直後くらいが一番興奮してます(笑)。故に無駄なところで写真撮ったりしてます。
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国見のSAでは果物王国福島の恵みがたくさん並んでいたのですが、この後のスケジュールを考えて購入を断念…。

さて、車を走らせる事、約7時間で到着したのが、盛岡市の郊外、繋十字路にある、焼き肉の名店「髭」です。勤務地がこの辺の地方だった時には、何度となく寄ったお店です。前回のノスタルジックツアーの際も寄りました。ここのビビン麺を最高権力者様がことのほかお好みになられるからです。

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とは言え、まずは焼き肉。焼き肉のトップバッターと言えばやっぱりタン塩ですね。

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うう、ビールが飲みたい!!しかし、今後の運転の事を考えてウーロン茶で我慢我慢。しっかりとした肉質の、タンらしいタンでした。

お次は和牛の三種盛り。

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ハラミにロース、そしてカルビ。肉の旨味もさることながら、やっぱり、カルビのとろけるような脂身の美味さが口中一杯に広がるのがなんとも快感。ああ、久しぶりの脂身!!でも、もう歳のせいか追加にまでは至りませんでした。いい肉をほんの少し、味わって食べる…。こんなことがカラダにしっくり来る歳になってしまったんだなぁ、という感傷に浸る間もなく、ビビン麺と盛岡冷麺の登場です。

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甘辛のタレにしっかりと絡めて食べるビビン麺と、あっさりとしていながらコクのある冷たいスープと共にすする冷麺。特に冷麺は夏に食べると美味さもひとしお。そういえば最近締めに麺類っていう食生活の習慣もなくなりつつあるなぁ、ともう一度加齢を再確認。

前回来た時に比べてもかなり控えめな注文状態でした。

昼食後は、盛岡市内の宿に入り、盛岡の街中を散策。日曜の夕刻というのに、市街地の人出はまばら。「髭」から盛岡市内にもどる幹線道路の脇にあった大型のショッピングモールに入庫待ち渋滞が生じていたのとは、まさに対照的。盛岡のような大都市にすらシャッター通り化の影が忍び寄って来ているようです。我々旅行者は無責任に「風情ある昔ながらの商店街を大切にすべきだ」などと考えたりしますが、その土地に住んでいる人間の「合理的」な行動としてはショッピングモールの方を選んでしまうのでしょうね。

東北在勤中に月1くらいのペースで来ていた中三(ナカサンと読みます)デパートの客の少なさを目の当たりにすると、余計に寂しさを感じましたね。当時(もう10年以上も前の話ではありますが)、中三の地下食料品売り場は人でごった返していたものでしたが…。

中三で岩手の土産物を買い求め、その後、何の気なしに生鮮食品コーナーをのぞくと、非常に美味そうな大トロのにぎり寿司が並んでいました。これが最高権力者様の琴線を揺らしてしまったようで、当初の予定であった、地元の居酒屋での夕食を中止して、そこで寿司を中心に総菜を買い求めて夕食にすることにしました。まあ、私も長時間の運転で疲れてもいたので、いい選択だったと思います。

宿に戻ってから、近所のスーパーで晩酌用のビールを買い求めて、宿の部屋で夕食にしました。清水義範氏はよく、外国の都市で地元のマーケットでチーズやワイン野菜などを買い求めて夕食にする事が多いそうです。特にヨーロッパの都市などでは、大抵の場合、夕食は脂っこいものが中心となりますので、そのうち胃腸が疲れて来るため、軽く済ませて胃腸を休めるとともに、地元の人々の日常の食事に近いモノが食べられるという利点があるからだそうです。さすがにマグロの寿司は盛岡の名物ではありませんが、旅の第一夜は素敵にリラックスすることができました。

というわけでその2以降に続きます。

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# by lemgmnsc-bara | 2016-09-04 17:20 | ドライブ | Comments(0)

『怪談実話 黒い百物語』を読んだ

怪談実話 黒い百物語 (角川文庫)

福澤徹三/KADOKAWA/メディアファクトリー

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怪談に造詣の深い作家、福澤徹三氏の「恐い話」コレクション。季刊誌『怪』に連載されたものを中心に、きっちりと百話収められています。ただし、さすがの福澤氏も作品として上梓してもよいレベルの恐い話を100も確保するのは難しかったとみえて『怪』に掲載されたものを二つ三つに分割したオハナシもある、と「はじめに」の中で赤裸々に告白しています。

『怪』という季刊誌は、その名の通り、妖怪や幽霊などの「怪しい」モノを特集するムック本です。その恐い紙面の中でもひときわ恐怖を感じるのは、本の身近なところで起こる怪異ではないでしょうか?見慣れ、歩きなれているはずの道を通っているはずなのに行けども行けども帰る家が見えてこない。あるいは一人暮らしのはずのアパートの一室に、明らかに自分以外のナニモノかの気配がする。鋭敏な霊感を持っている人間が生気のない顔をしている人物の肩口のところにただよう、薄ぼんやりとした人の顔を見てしまう…。

幸か不幸か私には霊感らしきものが一切存在しないので、幽霊も人魂も妖怪も見たことはないし、田舎の古びた宿に泊まっても金縛りにあった事もなく、ぐっすり眠れてしまいます。しかし、気がついていないだけで、何かとてつもなく恐いものが近くにいる、という可能性は否定し得ませんね。そうした存在に出会わなかったのは「たまたま」なのかも知れません。そう思わされるオハナシがたっぷりと百話。恐いんだけど読み出すと止められない。喫茶店で1時間半位、飲み干したアイスコーヒーの氷が水になるのも構わずに一気に読み切っちゃいました。

百物語は百個目の物語を語り終えると、何か怪異が起こる、と言い伝えられていますが、残念ながら私の身には怪異は起こりませんでしたし、帰りの電車も普通に運行してました。明るい灯火の下で、しかもメディアがkindleだったからでしょうか?ただしその日は、帰宅した途端強い眠気に教われ、いつもより1時間以上早く床に就き、翌朝は1時間半も寝過ごしました…。

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# by lemgmnsc-bara | 2016-08-27 08:20 | 読んだ本 | Comments(0)

『カンコンキンシアター30 クドい! 82歳まで生きる事に決めました!』鑑賞

カンコンキンシアター公式サイト

毎年この時期に行われる関根勤氏の座長公演、カンコンキンシアター、今年も観に行ってきましたよ〜。

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毎度の事ながら、今年も観客は小太りで短髪、メガネっていういわゆるオタク系の方々が多い。私もその一人ですけどね(笑)。千秋楽の一日前という事で、Tシャツが売り切れてました…。XLはいち早く完売したとの事。納得。

この公演、毎回時間が延び延びになることが恒例なのですが、今年も3時間の上演予定に対し、実際は4時間半を超えました。まあ、ほぼすべて笑えるネタばかりなので、長くなる分にはコスパが上昇することになり、ファンとしては得した気分にはなるんですけどね…。でもちょっと長かったなぁ。ずっと座りっ放しでしたからね。

ネタ以前に、今年はメンバーのエネルギー(平子悟、森一弥)が3月末で解散していたという事を初めて知って少々衝撃でしたね。よって、当然のことながらエネルギーのグループとしてのネタは今回はナシ。狂言師ネタ楽しみにしてたんだけどなぁ…。まあ、狂言師ネタはコントの随所に盛り込まれていたので、満足はしましたがね。

さて、今年の公演は例年に増して下ネタが多かったように思います。端的に言えばセッ○スとかチ○コという言葉の発生回数がいつもより多かった。エロいネタはこの集団に関してはお約束なので違和感はなかったのですが、それにしても多かった。

今年の座長の新ネタは小池百合子。相変わらず女装すると和田アキ子そっくりです。他にジャイアント馬場や長嶋茂雄など、関根勤ファンにとっては懐かしいモノマネも多々ありました。

ネタとして面白かったのは井川修二の一人しゃべりと、やすを天野と井川でいじり倒すコント。相変わらず井川のブラックネタはいい切れ味しています。もっと売れててもいいと思うのですが、自主規制流行のメジャーなメディアにはなかなか登場しにくいのかもしれませんね。やすいじりは、往年のコント55号を彷彿とさせる仕上がり。ネタとしてはおそらく一番上演時間が一番長くもありました。不器用なやすの動作の一つ一つに天野と井川がツッコミを入れまくり、元々の方向からは完全にズレていってしまう。わかっていても面白いネタです。ただ、あまりに長かったので、当家の最高権力者様には少々不評でした。

体調を崩した影響なのか、今年に関してはやや座長の露出度が低かったような気がします。後は飯尾氏の出番が例年に比べると少なかったような印象がありました。座長の盟友、小堺一機氏の『おすましでSHOW』の今夏の公演はなく、来春に「ファイナル」と銘打たれた公演が実施されるそうです。コサキンコンビも歳食っちゃったんだよなぁという、寂しさを感じさせた公演でしたね。

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# by lemgmnsc-bara | 2016-08-14 07:14 | エンターテインメント | Comments(0)

『オリガ・モリソヴナの反語法』を読んだ

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)

米原 万里/集英社

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ロシア語の通訳として活躍する傍ら、エッセイスト、小説家、テレビのコメンテーターなど八面六臂の活躍を見せ、下ネタ好きを公言するなど、キャラのたった人物であった米原万里氏による「私小説」。ドゥマゴ文学賞受賞作です。

ちょいとググって調べてみたら、氏の父君は衆議院議員にもなったことのある、日本共産党の有力者。その父君のプラハ赴任に伴い、氏も家族とともにプラハに移住。現地でソビエト学校に学んだ事でロシア語を身につけ、後にロシア語の通訳としての職をえることとなったそうです。

氏は巻末の池澤夏樹氏(ドゥマゴ賞選考委員)との対談の中で、社会主義に好意的な見方を示していますが、家庭の環境や、思春期に受けた教育によるものなのでしょうね。ただし、作品の中に描かれた、ソビエト連邦は体裁こそ社会主義国家でありながら、実際は恐怖政治の嵐の吹き荒れる独裁国家。そしてその嵐の中を、さまざまな傷を負いながら生き抜いて来たのがオリガ・モリソヴナ。彼女の生き様を通じて当時のソビエトが抱えていた様々な矛盾が描かれるというしかけは巧みでした。

物語は米原氏自身がモデルと思われる志摩という女性が、チェコのソビエト学校で学んでいた頃を回想するところから始まります。その頃の志摩はダンサーになる事を夢見ていましたが、結局その夢は破れてしまっています。そして彼女にダンサーとしての最初の教育を施した人物こそがオリガ・モリソヴナだったのでした。題名にも記された反語法は、オリガの「ほめ言葉」を表しています。もちろん反語法ということは、生徒たちをののしるニュアンスのものなのですが、その罵倒の仕方が実に面白い。先にも述べた、巻末の対談では、ロシア語の罵倒語が実に豊かで多彩だという事が述べられています。なんでも少数民族で、罵倒語を持たない民族の人々は、喧嘩をする時だけはロシア語でののしりあうそうです。あはははは。豊かな表現力が罵倒語に向かうというところが面白い。だからといってこれからロシア語を習おうなどという気はまったくありませんが…。

さて、志摩はオリガの足跡をたどって行きます。そしてその過程において、自らの青春時代を思い起こして行くのです。そしてまた、ソビエト時代の政治のうねりに飲み込まれて行った人々の苦難の様が生々しく描かれる事にもなります。理不尽な拘束から、およそ人道的という言葉からは遠い、移動の汽車や牢獄の様子などがリアルに書き込まれています。そして、そんな生活の中でも希望を捨てずに生き続けようとする人々の姿も…。肉体的な苦痛もさることながら、家族の消息も刑期の長さも知らされないなかで、希望を持ち続け、生き続けることの精神的苦痛はナニモノにも代え難いと想像します。

最初の頃だけ、人物の名前と人間関係がなかなか結びつかずに苦労しましたが、後半はまさに一気呵成に読んでしまいました。なかなかの力作です。

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# by lemgmnsc-bara | 2016-08-09 05:55 | 読んだ本 | Comments(0)

『世界史88の裏側をのぞく: 摩訶不思議な裏歴史の真相を紐解く』を読んだ

世界史88の裏側をのぞく: 摩訶不思議な裏歴史の真相を紐解く

裏世界史研究会/キニナルブックス

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題名通り、世界史の有名なトピックスの裏側を取り上げたトリビア本。ネタ元はおそらく桐生操氏あたりと同じなのではないでしょうか。ただ桐生氏は「下ネタ」関係に造詣が深い分、個人的には好みです(笑)。標題の書は「真面目」な話題も取り上げています。

こういうトリビア本はそもそもが私の興味のど真ん中ですので、手にする機会も多く、「あ、この話はどこかで読んだか聞いたかしたことがある」ってオハナシも多々ありました。しかし、いくつかは興味深いとか初耳って話もありました。どこかの番組みたいですね。

まずはニュートンの志向。万有引力の法則の発見者としてあまりにも有名なニュートンには、品行方正で真面目な科学者、というイメージを勝手に持っていましたが、実はニュートンは錬金術などに非常に深い関心を持っていたとの事です。ひょっとすると、錬金術への親和性が彼の考察に多大なる影響を与え、ある意味突拍子もない学説を打ち立てたのかもしれません。世の常識からすれば奇妙なことであっても突き詰めて行けば、何か万人を感動させる事の出来る真理に行きつくのかも知れない、と考えるだけでもワクワクしますね。もっとも凡人の空想なんぞただの戯言にしか過ぎませんがね。

お次はピラミッド建設に関する定説への疑問。ピラミッドと言えば、大勢の奴隷が大きな石を丸太ん棒の上にのせて引っ張っていて、監視人が鞭をもって追い立てている、というイメージが強いのですが、実はこれは今で言うところの公共事業であり、雇用創出であったのだという説が紹介されています。ナイル川の氾濫により土地が荒れて耕作できない時期に、ピラミッド作りという「産業」に従事させる事で、人民の衣食住を確定させていた、と考えられるというのです。論拠としては当時の奴隷階級とされる人口だけでは到底建設しえなかったということ、建設に従事している間、労働者には栄誉豊富な食事がふんだんに与えられていた事などが挙げられています。これは目からウロコ。いままでの歴史観がひっくり返りました。

時事ネタという事ではオリンピック。古代オリンピックにおいては競技者はもとより、コーチにいたるまで、フィールドにいる人間はすべて全裸が義務だったそうです。選手に関しては競走の際に、アクシデントで服が脱げてしまった選手がレースに勝ったことから、コーチに関しては、男しか入っては行けないとされていた競技場に、選手の身を案じたその選手の母親が入った事により、男である事を完璧に示すために全裸が義務づけられる事になったようです。なんだか、いろんなところをすりむいてしまいそうですし、あまり見たくない光景のような気もします。

ま、雑談のネタを仕入れるにはなかなか良い本でした。



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# by lemgmnsc-bara | 2016-08-07 20:21 | 読んだ本 | Comments(0)

『フジテレビはなぜここまで凋落したのか』を読んだ

フジテレビはなぜここまで凋落したのか J-CASTニュースセレクション

J-CASTニュース編集部/ジェイ・キャスト

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ニュースサイトJ-CASTで配信されたニュース記事の中から、フジテレビの凋落に関するものを集めたのが標題の一冊。

フジテレビは今、悲惨な状況ですね。人気あるタレントを起用して番組を作っても、ぜんぜん視聴率が稼げない。もっと悲惨なTBSとキー局とは言えマイナーなテレビ東京ががあって、年間の最下位を辛うじて免れているのが現状。曜日や時間帯によっては上位にかなり差をつけられてどん尻になっているという惨状。かつて、年間視聴率の三冠王を7連連続で獲得した時のような輝きはすっかりなくなっていますね。当家も、『めざましテレビ』以外は意識してフジテレビを選択する事はありません。

いろいろな記者が、様々な視点から、この凋落の原因を探っています。中でもとりわけ今のフジテレビを象徴しているのが「韓流(ゴリ)推し」問題ではないでしょうか。私は別に韓国の番組を扱う量が多いからダメ、と言っているのではありません。俗にいう、「他人のふんどしで相撲を取る」という状況の出来を疑問視します。すなわち、楽して視聴率を取れればそれに越した事はない、という「大企業病」が発生し、蔓延した結果、フジを視聴率王者に押し上げた最大の原因である「常に新しく、常に面白い」という活力が失われたのではないか、ということです。

かつてのフジテレビは、コンテンツにしろ、タレントにしろ、常に新しく面白いモノを探し出して引っ張り上げてきました。たけしにさんま、タモリのビッグスリー、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、ナインティーナイン…、みなフジのヴァラエティー番組から大きく飛躍していきましたね。俳優に目を向ければ、織田裕二、江口洋介、福山雅治、W浅野etc。一世を風靡した上で、更に上の存在になっています。良い企画に乗った出演者が視聴者の気持ちを引きつけ、人気者となった出演者がまた別の番組に出る事で番組の魅力が高まる、とう好循環が見事にハマっていたのが、視聴率三冠王を続けていた時代。今に関しては、タレントのキャラクター頼みの番組作りに終始した結果目新しい企画が出来ない→コンテンツがマンネリ化して視聴率がじり貧→新機軸を打ち出そうと新番組をスタートさせるが、企画そのものが他社の後追いである上に、タレントもすでに評価の定まった人間を引っ張って来るので、劇的な変化を起こす事がない…、という悪循環に陥っているように思います。

良い例が『バイキング』ですね。鳴り物入りで船出したはいいが、TBS『ひるおび』、日テレ『ヒルナンデス』には大きく水をあけられています。いわゆるお笑い番組から情報ヴァラエティーへの転身を図ったのですが、『ヒルナンデス』の後追いという印象がどうしてもぬぐえない上に、出演者も、他局の番組で人気が出たタレントを引っ張って来ているだけ。面白いはずがありません。

人気企業故に「優秀」な人材は多々集まって来るのだとは思いますが、その「優秀さ」の方向が少し間違ってるのではないでしょうかね。「官僚的」な能力の人ももちろん企業ですから必要ですが、そんな学力エリートばかりが集まってしまったのが今のフジテレビではないでしょうか。面白さ、を見つけ出す目利きが絶対的に不足しているし、チャレンジングな企画や人選を許さない保守化が大きな壁となっているのではないか、と勝手に想像しております。

バブルを謳歌した私にとっては、フジの隆盛は自分自身の青春時代に見事にかぶります。もう一度復活して、「この番組が観たいから今日は帰る」という気分にさせるほどの面白い番組を作って欲しいものです。



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# by lemgmnsc-bara | 2016-07-20 06:14 | 読んだ本 | Comments(0)

なんだかんだで読んだ本のことばっかり書いてます。たまに映画、時々食い物とドライブとラグビー観戦。


by 黄昏ラガーマン