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夏休み新潟紀行その1

ここ数年、定期的に襲ってくる病の波のお陰で夏休みらしい夏休みが取れていませんでしたが、今年はなんとか二日だけ取る事が出来ました。9月の1回目の3連休に二日くっつけて実質5日間。で、二泊三日で北朝鮮に拉致されるのではないかという恐怖心と戦いながら(笑)、新潟に行ってきました。

出発は9/13(金)。まずは笹川流れを目指します。東北地方某所に在籍してふてくされていた時には、夏場の群馬への帰省の際に、日本海側をドライブするのが結構楽しみでした。少々荒い波が打ち寄せる日本海でもさすがに夏は演歌よりチューブや山下達郎が似合います。

そしてそのドライブの際に、ちょっとした港の横丁で見かけたのが、蛸を丸ごと一匹干した干物でした。これがまたカッコよく干されていたんですよ。しかし、その時はそこに止まって買い求める事もなく、通り過ぎてしまっただけでした。今回の旅ではその時に手に入れられなかった蛸の干物をゲットする事が大きな目的の一つでした。

自宅から車を飛ばす事4時間。第一の目的地である、「ノラ・クッチーナ」に到着。新潟県内でも有数のイタリア料理店です。

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店名の一部「ノラ」は野良仕事にかけています。新潟の食材、とりわけ野菜にこだわった料理を提供している店との評判でした。

前菜のイタリア風オムレツと、サラダ、ランチセットのドリンクニンジンジュースです。

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野菜にこだわっているというだけあって、サラダが美味。オムレツもクドくない優しい味わいでした。

メインはパスタ。私は地鶏とごぼうのペペロンチーノ。

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最高権力者様はサルシッチャとグリーンアスパラのパスタ。

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どちらもあっさりとしていながら旨味は濃厚でした。特に野菜のうまさはさすがでした。農家レストランを謳っているだけのことはあります。

デザートは私がパンナコッタ。

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最高権力者様は、かぼちゃのシフォンケーキ。

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これもまた甘さ、脂肪分とも控えめで素材の味を活かした作りになっていました。お腹はいっぱいになりましたが、決して嫌なもたれ感がない上々の食事でしたね。幸先の良いスタートだったと言えましょう。

ノラ・クッチーナのすぐ隣には老舗らしき餅屋「まいきや」というのがありました。ここはノーマークだったのですが、店構えに釣られてちょっと寄っちゃいました。

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塩大福とぼた餅を1個づつ買って、二人で半分づつシェア。甘いもんは別腹、ってさっきもデザート食ったんだよ!!

さて、昼食後、笹川流れを目指してしばしドライブ。

9月の日本海です。

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さすがに海水浴客もいないし、がらんとした印象でしたね。水は澄んでいてまさにオーシャンブルーでしたが…。当日はまだ夏の名残があって陽射しは強かったし、暑かったりもしましたが、吹く風はさすがに秋。さわやかでした。稲刈りも始まっていて、何となく豊かな気分になりましたね。

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次の目的地は、藻塩を始めとして、新潟の海の自ら塩を精製しているソルト&カフェです。

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店内では塩を作るために海水を焚いていました。もの凄い熱気でしたね。仕事とはいえ大変ですよ、本当に。まあ、塩だけは売るほどありますから脱水状態にはならないでしょうけど(笑)。

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ここで何種類か塩を買い求め、いよいよ本日のメインイベント、干し蛸買いです。

笹川流れ沿いの有名店「魚富」へ。

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あれ、予想していたものよりずいぶんと小ぶりだぞ、っていうのが第一印象。以前に見かけた蛸はそれこそ凧揚げができるくらいでかかったように思ったのですが、記憶違いでしょうかね?両手に余るくらいの大きさを予想していたのですが、ちょっと肩すかしをくらった格好です。その次の印象は、実は干し蛸って結構高いんだ、ってことでした。一匹1500円もするんですよ。精々1000円くらいだと思っていたんですが…。イカの一夜干しと同じようなものであっても、やはりイカとタコは違うものなんですねぇ。当たり前っちゃ当たり前のオハナシですが。

ここではその他にカレイの干物や蛸の味噌漬けなども買い求めました。また自家用の他に両実家への土産も買い求めましたね。因みに旅行後、この干し蛸で蛸飯を炊いて食ったらさすがに美味かったですね。新潟のお土産としてはイチオシです。

首尾よく目的の品を手に入れた後、当日の宿、高瀬温泉「あらかわ荘」へ。休前日とあって、客は我々だけ。静かだし、風呂は貸し切り状態だったし、食事も美味かったし、言うコトなし。来年も同じパターンで来たいね、というのが共通認識。タップリと風呂に浸かって思いっきり飲み食いして、心ゆくまで寝ました。

翌日以降のことは稿を改めたいと思います。
# by lemgmnsc-bara | 2013-09-23 20:25 | ドライブ

日本一勝ち続けた男の勝利哲学 (幻冬舎文庫)

加藤 廣志 / 幻冬舎

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日本に名だたるバスケットの名門校、能代工業のバスケットボール部の監督を長年にわたって務め、文字通り「日本一勝ち続けた」加藤廣志氏の自叙伝的一冊。バスケットに出会った少年時代から、如何に後進の指導者を育て、引退したのかまでが記されています。

能代のバスケットと言えば正にお家芸。彼の地を担当する支店に在籍していた頃、たまたま中学生の練習試合を観る機会に恵まれたのですが、まさにレベルが段違い。背の高いプレーヤー二人を軸に高さで勝負するチームと、全員がすばしこく動くチームの対戦だったのですが、後者のチームのディフェンスからオフェンスへの切り替えの素早さが目立っていましたね。常に一人最後列に小柄なプレーヤーが位置し、そのプレーヤーがアメフトにおけるQBよろしく、相手のマークから外れているプレーヤーに的確にパスを送り、かなりの高い確率で得点に結びつけていました。「中学生なのに、しっかりとシステムが出来上がっていて、全員がそのシステムに則ってプレーしている…!!」という驚きでその試合から目が離せなくなった事を覚えています。

このシステムは体格に恵まれない能代工業が、高さを速さで補うために工夫したシステムのようです。能代、という地域と日本一のバスケット強豪校能代工業との結びつきの強さを感じさせるシーンでした。

加藤氏は、選手を燃えさせるにはまず指導者が一番熱く燃えないといけない、という信念の持ち主です。この指導者について行けば、きっと努力が報われる、という確信を生徒にもたせるのは非常に難しい事ですね。そのためには指導者が一番熱くならないといけない、という信念は素直にうなずく事が出来ます。最近はその熱さをちょっと勘違いして、やたらと体罰を与える教師ってのが問題になっていますがね。しかし、その熱さを伝えるためには時には鉄拳も辞さないというのはアリだと思います。高校生ぐらいだとまだ自分を律する事の出来ない奴は少なくありませんから。もちろん常識の範囲内でのオハナシですがね。

ここ数年は優秀な生徒を集めやすい私立高校の天下が続いているようですが、高さで劣るなら戦術と速さで勝つという「哲学」は間違っていないと思います。いつの日か、また能代独自の戦術で栄冠を掴んでいただきたいものですね。
# by lemgmnsc-bara | 2013-09-23 18:32 | 読んだ本

『アイアンマン3』鑑賞

アイアンマン3 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

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アイアンマン単体では3作目、アベンジャーズを含めればアイアンマンが登場する作品としては4作目。今回の敵は人間の脳に働いて異常な力を得られるウイルス「エクストリミス」を使ってテロへの恐怖を煽って商売にしているマッドサイエンティスト、キリアンが敵となります。

主人公トニー・スタークがアベンジャーズでの戦いの苦戦の記憶から逃れられず、パニック障害や不眠症に悩んでいるところが現代的。カラダは無敵でもココロは普通の人間のままっていう設定と描写は、ベタではありますが強力です。マッドサイエンティストたちがウイルスによって身も心も超人化していくことへのアンチテーゼにもなっています。弱いココロを認めてそこに素直に向き合う事こそが本当の人間らしさ…、ってそこまでのメッセージ性と説教臭さはありません。あくまでもチャンチャンバラバラが主体のアメコミ映画です。

この作品では最後に、いままで作ったアイアンマンスーツをすべてたたき壊してしまう、という描写もありますし、トニーの命を脅かしていた、心臓近辺の爆弾の破片も取り除かれるという描写があります。シリーズ完結なのか?という疑問がどうしても頭をよぎりますが、結構な興行収入をあげている「おいしいネタ」をネタ不足のハリウッドがそうそう簡単に手放すとは思えません。ちょっとググってみたら、アベンジャーズの続編を作ってそこに登場させるという構想があるそうです。

まあ、どう転んでも勧善懲悪のアクションモノ以外にはなりえようがない鉄板ネタですし、主人公トニーもまだピンピンしてますから、続編はそれこそ続々とつくられるころでしょう。何作目までもつのか、ってのも興味の一つだったりします。別に新作が待ち遠しいというほどではありませんが、DVD化されたらレンタルしてきて観てみたい作品の一つにはなりましたかね。
# by lemgmnsc-bara | 2013-09-22 07:35 | エンターテインメント

英傑の日本史 激闘織田軍団編 (角川文庫)

井沢 元彦 / 角川学芸出版

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人物にスポットを当てて、歴史を解説する『英傑の日本史』シリーズ。今巻は織田信長配下、または織田家の親族について紹介しています。なお、秀吉については別に同シリーズに『信長・秀吉・家康編』というのがあり、そちらで詳説されています。ただし、今巻の中でもさまざまなところに顔を出しています。織田家を語る時には外せない人物なのですね。

さて、今巻で一番印象に残った人物は信長の長男織田信忠ですね。信長という人物は古参の部下であろうと親戚であろうと、無能な人物はすぐに切りますが、逆に有能な人物はとことん重用します。その中で台頭したのが秀吉であり、光秀であったわけです。そうした「方針」を持った信長の下で正式な「跡継ぎ」と認められていたということは嫡男だということを差し引いても、かなり優秀な人物であったはず、という推論はなかなか興味深いです。

そして、「本能寺の変」の後、唯一秀吉の天下取りを阻止できた人物は信忠だったとも述べています。信長が倒れたとなれば、その嫡男が家を継ぎ、織田軍団の頭領となるのが「筋」。彼がもし本能寺の変の際に、うまく脱出できていれば、いかに直接の敵をとったのが秀吉だとしても、その正統性にはかなわなかっただろうというのが井沢氏の推測。まあ、稀代の「悪党」秀吉は、何かしら手を打って権力を奪ってしまったかも知れませんがね。信忠が信長の後を継いでいたらどんな政策を取り、どのように日本を「運営」していったのかには大いに興味がありますね。

戦国時代というと、武田信玄や上杉謙信、北条氏康、毛利元就などといったビッグネームにばかり注目してしまうのですが、将軍のいる都に近い、という地の利を活かした三好三人衆や松永久秀などの魑魅魍魎の跋扈も無視できない影響力があったのですね。戦国シュミレーションゲームでは特に三好を名乗る武将の能力は非常に低いものだったので、何となく軽視していたのですが、一時は都を席巻するほどの勢力があったという事にあらためて気づかされました。そしてその占領政策が何故破綻したのかについても詳説されています。読み応えのある一冊でした。
# by lemgmnsc-bara | 2013-09-21 19:47 | 読んだ本

たかがカレーというなカレー (小学館文庫)

小学館

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カレーは日本の国民食ですね。いままでカレーが嫌いだという人は二人しか知りません。一人は元「わらべ」のかなえ役、倉沢淳美嬢(現在はオーストラリア人と結婚してドバイに移住しているそうです。ただし私の中では『欽どこ』の時のイメージのままで固定されておりますので敢えて「嬢」をつけておきます 笑)、もう一人はヤマハラグビー部監督の清宮氏です。私はもちろん大好きで、自炊していた学生時代は結構凝って、ルーから手作りしたりもしました。今はまったくやる気がしませんがね。

外出の際も結構カレーは食べますが、ラグビーの現役中はどちらかというと「食事」というよりは「おやつ」に近い感覚でした。カレー一杯で一食とするのはなんとなく癪に障ったんです。飯を大盛にしたり、とんかつをトッピングしたりしてようやく「食事」って感じになってました。最近は加齢のせいもあって、一杯のカレーで十分に食事になるようになりましたがね。

閑話休題。この本は錚々たる文人墨客の皆さんが、カレーに対する思いをつづった文章を集めたエッセイ集です。自ら作って、そのレシピを公開している人、有名店の名品を解説している人、店の人との個人的なつながりなど各人が各様にカレーに対する愛情を表現していますが、一番多かったのは、母親が作ってくれたカレーが一番旨かったという文章でしたね。カレーが家庭料理として、いかに人口に膾炙しているかが伺えるオハナシですね。材料も作り方もそれぞれの家のバリエーションがあるところなどは、まさに国民食。カレー発祥の地であるインドや日本に伝播させたカレー大国イギリスをもしのぐのではないかと思われる浸透ぶりです。

私自身も、なんだかんだ言っても母の作るカレーには懐かしさを感じますね。所詮は市販のルーを使ったごくありふれたモノだったのですが、子供の頃は夕食がカレーだったりするとかなりテンションが上がりました。今、最高権力者様がお作りくださるのも、まさしく市販のルーを使ったありふれた一皿。しかし私にとっては飛び切りの一皿です。
# by lemgmnsc-bara | 2013-09-21 07:06 | 読んだ本

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

by 黄昏ラガーマン
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