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無形の個性派逝く

緒形拳さん急死…71歳、「肝臓がんで闘病中」の声も


あまりにも突然の訃報でした。最初に聞いたのは早朝のラジオ番組。新聞の一面を飛ばし読みするようなコーナーで紹介されたので耳を疑いました。

少ししてTVをつけてみたら朝のワイドショーの芸能コーナーはこの話題一色。でも、簡単には信じられませんでした。

生前の緒方氏は、よく言えば幅の広い、悪く言えば仕事を選ばない役者さんでした。シリアスな作品で主演男優賞をさらったかと思えば、どう考えてもヒットしそうのないB級映画に脇役として出てみたり。現代劇から時代劇、コメディーからサスペンスまでどんな役柄でも完璧にこなしてしまえる、形に囚われない個性俳優でしたね。

代表作は多々挙げられますが、必殺ファンとしては藤枝梅安を演じた「必殺仕掛人」を推したいと思います。池波正太郎氏の原作をドラマ化した「必殺シリーズ」の原点。他に田宮二郎や小林桂樹、渡辺謙なども演じてますが、役作りといい、迫力といい一番原作に忠実な梅安はやはり緒方氏だったように思います。

必殺シリーズでは他に『必殺必中仕事屋稼業』『必殺からくり人』で演じた「知らぬ顔の半兵衛」も印象的でした。

CMも多数出演していますが一番印象に残っているのは「一番搾り」ですね。初代のCMキャラクターでした。緒方氏のCMでの演技が商品のヒットの一因だとして評価が高かったですな。

一度ベニサンピットの客席にいる姿を拝見したこともあります。途中に出演者に「思春期の想い出」を語ってもらうという独特の演出の劇を観ておられたのですが、舞台上から出演者にいきなり話題を振られて、照れくさそうに答えている姿を覚えています。肝心の発言内容は忘れちゃったんですが^^;。

まだまだ元気に色々な役を演じていただきたい人だったんですが、残念の一言です。ご冥福をお祈りいたします。
by lemgmnsc-bara | 2008-10-07 20:00 | エンターテインメント

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

by 黄昏ラガーマン
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