2008年 04月 06日
『新アラビアンナイト』を読んだ
新アラビアンナイト
清水 義範 / / 集英社
ISBN : 408746203X
スコア選択: ※※※
著者が清水義範氏で、この題名ということは「アラビアンナイト」のパロディーなんだろうと勝手に予想して読みはじめました。
結果としては少々はぐらかされました。確かに民話や説話という体裁はとっているものの、習慣や歴史などを盛り込んだイスラム社会の現在の姿を色濃く感じさせる短編集でした。
欧米を中心としたキリスト教文化に押されて、特に日本では「得体の知れない宗教を信奉している国々」としてしか認識されていないイスラム諸国ですが、同じ人間なんですから、営みにさほどの違いがある訳ではありません。
冒険のハナシもあれば、名称軍と謳われた人物の伝記あり、イスラム文化の特異性の代表例として挙げられることの多い一夫多妻制に関する微苦笑を誘う物語も、様々な困難の末に結ばれる少々エロティックなラブストーリーもありました。
全部で22編の「千夜一夜物語」(ちょっと矛盾した表現ですな)。一つも退屈することのない面白いおハナシばかりでした。同時に一度くらいはイスラム教の国を旅してみたいという気分に誘われる本でもありました。
清水 義範 / / 集英社
ISBN : 408746203X
スコア選択: ※※※
著者が清水義範氏で、この題名ということは「アラビアンナイト」のパロディーなんだろうと勝手に予想して読みはじめました。
結果としては少々はぐらかされました。確かに民話や説話という体裁はとっているものの、習慣や歴史などを盛り込んだイスラム社会の現在の姿を色濃く感じさせる短編集でした。
欧米を中心としたキリスト教文化に押されて、特に日本では「得体の知れない宗教を信奉している国々」としてしか認識されていないイスラム諸国ですが、同じ人間なんですから、営みにさほどの違いがある訳ではありません。
冒険のハナシもあれば、名称軍と謳われた人物の伝記あり、イスラム文化の特異性の代表例として挙げられることの多い一夫多妻制に関する微苦笑を誘う物語も、様々な困難の末に結ばれる少々エロティックなラブストーリーもありました。
全部で22編の「千夜一夜物語」(ちょっと矛盾した表現ですな)。一つも退屈することのない面白いおハナシばかりでした。同時に一度くらいはイスラム教の国を旅してみたいという気分に誘われる本でもありました。
by lemgmnsc-bara
| 2008-04-06 08:10
| 読んだ本