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100年続けたい定期戦

11/17(土)は年に一度の定期戦でした。

早々とワールドカップを開催し、世界のどの国も自由に対戦が可能になったサッカーに対し、ラグビーは基本的には「やりたい相手とやる」、「毎年決まった相手とやる」という対抗戦、定期戦方式が主流でした。現在のように国際交流が盛んになったのは1987年の第一回ワールドカップ以降のことです。ワールドカップ以外の国際大会が盛んに開催されるようになったのはプロ化が解禁された1999年以降のことです。

現在でも対抗戦、定期戦方式は根強く残っており、英国の有名なクラブチーム間では俗に「100回を越えないと伝統ある対抗戦とは言えない」とされているようです。

この定期戦は今年39回目。60歳近いOBの皆さんが「是非とも100回は続けたい」と怪気炎を挙げていらっしゃいます。確かに「出場することだけでも名誉」というステータスを構築するには100回くらいの歴史は必要でしょうね。

前置きが長くなりました。相手チームはあるリーグ戦の選抜チームで、有力大学の2本目だったとか、有力サークルの主力メンバーだった、というようなプレーヤーがゴロゴロしている強力なチームです。ここ2戦の出来からしてウチのチームの苦戦は必至だというのが戦前の予想。人数の集まりが良かったので、私は後半のみの出場で勘弁してもらいました。

試合は30分ハーフで相手ボールKOで開始。最初は中盤で膠着していましたが、開始10分過ぎ、当方が単独チームの利点である安定したセットプレーから左に展開して左隅に先制トライ。いい流れを作り出します。

しかし個人の力で勝る敵チームは、ポンポンとトライを挙げます。相手の個人技のレベルが高いこともありましたが、ここ2試合みられたディフェンスの甘さがもろに出てしまった結果でした。一本スカッと抜かれてしまうと、ロングゲインを許してしまい、そのままトライされるか、仮に追いついても、追いついたプレーヤーの数が少ないため、一回か二回パスをつながれるとあっさりトライというような意気消沈するトライを3本取られてしまいました。

私の出番が来た後半。リスタートということで気合いを入れ直した当方は、追撃のトライを挙げます。モールで押し込んで相手のディフェンスラインを下げ、数的優位を作り出してWTBが奪ったいいトライでした。折角の追撃ムードも、その後前半と同じパターンで2トライを取られ、あっさりと突き放されてしまいます。しかし、この試合はここから粘りを見せます。

前半は安定していただけのスクラムでしたが、後半は最初から押しまくりました。私のトイメンはそこそこ強かったので圧倒は出来ませんでしたが、私のサイドからのプレッシャーが強まったことで、当チームの左プロップが前に出ることが出来、普段とは逆に時計回りに押し込んでボールを奪うこと二回。それ以外のスクラムも安定した球出しをさせなかったので、相手のBKに余裕を持ったプレーをさせませんでした。ラインアウトは互角でしたがマイボールは確実にキープしました。セットプレーが安定したお陰で、当方のBKにはいいボールがまわるようになり、攻撃が継続しました。普段ならトライ数2−5となった時点でズルズルと負けてしまうことが多いのですが、ここから2トライ取り返します。

一つは敵ゴール前20mくらいでSOの位置に上がっていたFBが左サイドのWTBへキックパス。うまくバウンドしてWTBがボールをキープしてフォローしたNo.8がトライ。レベルには雲泥の差がありますが、フランスばりのトライでした。

もう一つはイングランドばり。敵ゴール5m前でマイボールのスクラムを得て、FWが一体となって押し込んで5mをまっすぐに押し切りスクラムトライゲット!!春の外国人チームとの試合以来のビッグスクラムでした。

一トライ差となって残り時間もわずか、いやが上にも試合は盛り上がります。しかし最後はマイボールのラインアウトのボールを確保できず、ゴール直前まで迫られて、ピンチ回避のためボールをタッチに蹴出したところでノーサイド。キックの成功数の差で、トライをとっても逆転は出来なかったのですが、あと1トライ取りたかった!!!

負けて悔しくない訳はありませんが、充実した30分間でした。スクラムトライもとれたし、後半だけに限って言えばトライ数3−2の「勝利」。勝ったような気分でした。
by lemgmnsc-bara | 2007-11-22 07:11 | ラグビー関連

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