2007年 10月 09日
フィジー華々しく散る
フィジーというチームは長い手足を活かした奔放なハンドリングラグビーに特色があります。コンタクトプレーの少ない7人制のラグビーでは一時期王座に君臨していました。一方でFWの力比べには少々弱いという欠点もあります。それでもジャパンに比べれば力強いですがね。
試合は南アがFWとタックルの激しさで優勢を保ちます。スクラムでは終始優勢。モールをまともに押すとフィジーはなす術無しといった感じでずるずる後退します。頼みのBKも南アのタックルが強烈なせいで、ノックオンの反則が多かったですな。BKで攻めていってはタックルで切り返され、FWが押し負けてずるずる後退し、南アのBK攻撃はなんとか食い止めているといった状態が続きました。ちなみにフィジーBKのタックルは首に行くような危険なものを連発してました。レフェリーが流してたんで反則にこそなりませんでしたが、VTRで観ると「これ危ねーよ!!」っていうのが何度もありました。
後半10分過ぎまで、20−6で南アリード。フィジーCTBが一人危険なプレーでシンビンを喰らって10分間の退場。ここで南アに力づくで攻められたら一挙に大差がついてワンサイドゲームになっちゃうなと思ってみていたら、なんと、逆にランニングラグビー全開!2トライ2ゴールを奪って同点に追いつきます。トライは2本ともフィジーらしい奔放なパス回しとランニングで南アのディフェンスをかわし切ってあげたもの。特に2本目の極力コンタクトプレーを避けたトライは鮮やかでした。
フィジーはこの後もう1本インゴールまで持ち込んだ惜しいプレーがありましたが、南アの執念が勝りここはノートライ。その後は南アがFW近辺のパワープレーに終始し終わってみれば37−20。点差ほど内容に開きのない試合でした。ボールがよく動き、攻守がめまぐるしく変わる面白い試合だったと思います。最後の最後は残念ながらパワーラグビーに屈してしまいましたが、フィジーの今後の可能性を感じさせてくれた試合でした。
by lemgmnsc-bara
| 2007-10-09 06:40
| ラグビー関連