2015年 07月 04日
『ジョコビッチの生まれ変わる食事』を読んだ
錦織選手、ウインブルドンは二回戦で棄権。昨年、全米優勝にあと一歩まで迫ったことを筆頭に大活躍しましたが、その疲れが出て来たんじゃないでしょうか?以前から、プレーは素晴らしいけれど、故障が多いって気がしてましたが、最も権威と歴史のある全英で、怪我に負けちゃいましたね。万全な体調を作り上げて試合に臨むのもプロの仕事のうち。錦織選手にはまず怪我をしないカラダ作りに勤しんでもらいたいと思います。
さて、仮に体調が万全で勝ち進んでも錦織選手の前に大きな壁として立ちはだかるであろうと予想されていたのが、現在世界ランキング一位のノバク・ジョコビッチ選手。日本では、ユニクロがスポンサーについた選手としても有名ですが、彼の出身はテニスの世界ではド「マイナー」なセルビア。しかも彼の青春時代はNATOに空爆を受ける毎日で、テニスどころか生命の危機に日々さらされていたということでした。
そんな過酷な環境の中でも彼は努力を重ね、世界レベルの選手となります。しかしそこで立ちはだかったのは、相手の選手ではなく自分自身のカラダでした。ツアートーナメントの試合中に喘息の発作に襲われることがしばしば。有利な試合展開をこの発作のためにひっくり返されたこともあれば、ひどい場合にはそのまま棄権ってなことも多々あったと記されています。
きちんと節制し、過酷なトレーニングにも耐えているのに、なぜ?という疑問は、一人のセルビア人医師によって解答が示されます。
彼は小麦に含まれるグルテンに対しての不耐性をもっており、それがアレルギーを起こしていたというのがその答え。半信半疑だったジョコビッチは渋々という感じで医師の助言を取り入れ、二週間程グルテンを摂らない食生活を送ったそうです。「試合前にはエネルギーになりやすい炭水化物を摂れ」というのはスポーツ界の「常識」。さらにジョコビッチの実家はピザ屋だったそうで、小麦粉抜きの食事は非常に苦痛だったそうですが、この二週間は彼のカラダに劇的な変化をもたらします。その変化は数多くの難敵を下して世界ランキングの一位となったことに端的に示されています。
同じようなオハナシは以前テレビのトーク番組かなんかで聞いたことがあります。味覚的に「好物」であってもカラダがその食物を取り入れることが快適なことだとは限らないそうで、その時にこのオハナシをした人はキュウリとか白米がダメなものだったそうです。
私は既に(自称)アスリートとしては引退しておりますので、体力強化のために、食生活を改善しようとは思いませんが、どんな食物にアレルギーがあるのかについては調べておいて損はないな、という気はしています。もしかしたら糖分をすべて断ったらうつ病が治るという結果がもたらされるかもしれません。そうなったら、日常生活から甘いものはすべて排除しますよ(笑)費用にもよりますが、どこか診察してくれる場所を探そうと思いました。
by lemgmnsc-bara
| 2015-07-04 15:14
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