2013年 10月 26日
夏休み新潟紀行その2
連休前の金曜日泊だったので、泊まった宿の客は我々夫婦一組だけ。お陰で温泉は独占できるわ、夜多少TVの音を大きくしてもうるさがられないわでゆったりとした時間を過ごす事が出来ました。朝食も当然のことながら上げ膳据え膳。サラダに入っていたハムが素敵に美味だったので朝食のテーブルについてくれた仲居さんに聞いてみたら「女川(おんながわ)ハムという地元のハム工場のものなんです。道の駅なんかにも売ってますよ」とのことだったんで、途中で買ってみようと決定。因みに我々が泊まった宿のすぐ脇を流れていたのが荒川で女川はその支流にあたるらしいです。おそらくは氾濫しやすい荒川に対して水の流れが穏やかだったことで女川と名付けられたんでしょう。
さて、当日はまず村上市内に向かいます。最高権力者様セレクトの訪問先がいくつか村上市内にあるからです。
市内に向かう道すがら、女川ハムの工場と直売所を思いっきり見つけてしまいました。で、早速寄り道。まだ朝早かったんで営業していないかと思ったら、ちゃんと営業していました。そこできちんとしたハムとソーセージ、徳用のハムの切り落としなどを買い求めました。(写真を撮ったつもりでいたのですが、撮れていませんでした…)買ったものはすべてクール宅急便で自宅送りにしました一応クーラーボックスは持っていったのですが、何しろ先が長い旅ですから…。
市内についてまず最初に向かったのは富士美園というお茶屋さんでした。
このお茶屋さんは、自家栽培した茶葉を売っているんです。因みに村上市は日本の茶栽培の北限の地だそうです。試飲させてもらったお茶はスッキリとして清々しい味がしました。早速自家用と贈答用にいくつか買い求めました。
次はこの日のメインイベント、味匠喜っ川への訪問です。村上市といえば何といっても鮭の加工品が有名。数多ある専門店の中でも老舗中の老舗がこの喜っ川です。
歴史を感じる店構え。
店の前に車を停めて、店に入る前からなんとなく異臭がしていたのですが、店内にはいったらその臭いが一層強く感じられました。そう、その臭いこそが鮭を干す時に漂う香りなんです。こればっかりは現地に行って味わってもらわないと何とも言えません。タンパク質が分解する時の独特の香りです。顔をしかめざるを得ないくらいに強烈な臭いです。でも慣れとは恐ろしいもので、30分ほども店内にいたらなんでもなくなりました(笑)。
店内は物販スペースと製造スペースに分かれていました。製造スペースは見学も写真撮影も自由です。さっそくパチパチ一杯撮っちゃいましたよ。
干してある鮭の口先からは身の脂肪がたらたらと滴り落ちてました。帰京してから塩引きの鮭を味わってみましたが、なるほどずいぶんと脂の抜けた淡白な味わいでした。でもこれはこれで白いメシにはよく合います。
買い物を済ませて店を出る前には、臭いが気にならないどころか、香ばしく感じて早くも白い飯と一緒に鮭を食いたいという欲求が湧いてきました。東日本に米作が普及するのが遅れた理由の一つとして、米なんぞ作らなくても、狩猟・採集で十分に食えたからだ、という説がありますが、この喜っ川の偉容を見ていると、さもありなん、という気がしてきました。鮭は偉大なり、です。
内容の濃い二日目のトピックスはまだまだあるのですが、早くも疲労してしまいましたので、稿を改めたいと思います。
by lemgmnsc-bara
| 2013-10-26 20:47
| ドライブ