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『ヒューゴの不思議な発明』鑑賞

最高権力者様のたってのご要望により、観にいったのが標題の作。監督がマーティン・スコセッシ、プロデューサーがジョニー・デップですから、ちょっと現実離れした不思議な発明が人々をファンタジーの世界に誘う物語なんだろうなぁ、っていう予想のもとに観始めたんですが、ストーリーは予想とはかけ離れていました。

まず、題名に偽りあり。「不思議な発明」じゃなくて「不思議な修理」だろって突っ込んじゃいました。原題はシンプルに『HUGO』ですから、まあどんな邦題をつけてもいいんですが、ヒューゴは何も「発明」はしていません。時計職人だった亡父が博物館の片隅で発見した、ゼンマイ仕掛けの人形を修理しただけです。この人形は確かに不思議な雰囲気を漂わせているのですが、この人形が作動することによって異次元の世界への入り口が開くというようなファンタジーな展開はありません。一人の老人が封印していた記憶が蘇り、その老人が打ちひしがれる、という非常にリアリスティックな運びとなります。

人形が作動したことによって解かれた封印とは?そしてうちひしがれた老人に救いはあるのか?これ以上は実際の映像をご覧下さいm(_)m

一言で言ってしまえば『ニューシネマパラダイス』のスコセッシ版ってところでしょうか?映画人が考える、映画への愛が根底にあって、かつて文化の最先端を走っていた映画という表現形式へのノスタルジーが感じられます。ただ、それを表現するのに、変な人形を出したことで説明が回りくどくなっちゃいました。もっとシンプルにストレートにストーリーが展開しても良かったような気がします。まあ、原作があるんで、ある程度その原作のストーリーを追っかけざるを得ないという部分はあるとは思いますがね…

あ、ちなみに主人公ヒューゴは少年です。で、その相手役のイザベラという少女の顔にどうも見覚えがあったんですが、上映中は思い出せませんでした。この文を書くにあたってちょっとググってみたら少女の名前はクロエ・グレース・モリッツ。で、その名前でもう一度ググってみたら、どこで観たか判明しました。『キックアス』というオバカアクションヒーロー映画で「ヒットガール」という無敵の11歳の少女を演じた女の子だったんです。ちょっとだけすっきりしました。今後彼女がリンジー・ローハンみたいな変な方向に行かないことを祈ります。
by lemgmnsc-bara | 2012-03-11 19:37 | エンターテインメント

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

by 黄昏ラガーマン
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