2010年 12月 21日
『アメイジング・ワールド』鑑賞
最高権力者様が観ているのを横目で観ていていつの間にか観切ってしまったのが標題の作品。
イギリス映画ですが、C級中のC級。ファンタジーといえば聞こえがいいですが、実際はたんなるSFチックドタバタ意味不明ストーリー。舞台は、巨大な亀の上に四頭の象が乗り支えているディスクという世界。地球が球体であると判明するまでは、広く信じられていた世界観ですな。で、そのディスクのなかのとある国モーポークに、脳天気な旅行者トゥーフラワーが訪れるところからストーリーが始まります。モーポークには魔法使いになるための大学があり、そこを見たいというのがトゥーフラワーの希望でした。
モーポークにはいままで旅行者など訪れたことがない上、トゥーフラワーは莫大な量の金貨を自らの意思を持って動く宝箱に入れて持ってきていたので、そのお宝を狙う、魔法使い、殺し屋、泥棒、商人などが入り乱れて、上へ下への大騒ぎ。でもトゥーフラワーがカメラを向けて「はい、笑って」と声をかけると全員が一旦ストップしてカメラに向けて笑顔を作る、というギャグは単純でしたが笑えましたね。
乱闘でめちゃめちゃになった港町を尻目にトゥーフラワーは金貨目当てに擦り寄ってくるリンスウインドとともに、呑気に観光を始めます。
一方、魔法使いの大学では権力闘争の真っ只中。次期学長を狙うトライモンという魔法使いが、その鍵となる魔法の書を御するための呪文を手に入れるべく、唯一その呪文を知っているリンスウインドの行方を捜しています。
そんな騒ぎになっているとは露知らず、トゥーフラワーとリンスウインドは龍にさらわれ、その居城に連れて行かれてしまいます。で、途中ちょっと見逃したんで意味が良く分からないのですが、城の龍の一頭が何故かトゥーフラワーをご主人様と呼び、城からの脱出を助けます。龍に飛び乗ったトゥーフラワーはリンスウインドをも救出すると、城を脱出しますが、何故か海の上で龍が消えてしまい、二人は海へまっさかさま。そしてディスクの果ての大きな滝に流されてしまいます。さて、二人の運命やいかに?というところで、お約束の逃げ口上。これ以上は実際の映像をご覧くださいm(_)m。
なんだか中途半端な終わり方でした。実はこの作品にはちゃんと続編があり、そっちまで観ないとハナシが分からんようになっているようなのですが、一作目のクオリティーがあまりにも低いんで、二作目を借りてくるほどの価値があるかどうかは甚だ疑問です。しかしながら、結末を観ないことには、どうもすっきりしないってのも事実。変なところで商売上手ですな、まったく。
by lemgmnsc-bara
| 2010-12-21 23:02
| エンターテインメント