2010年 10月 22日
『エディ・マーフィの劇的1週間』鑑賞
エディー・マーフィー主演のコメディ映画。
金融会社の役員を務めるエヴァンは典型的なワーカホリック。出世競争に明け暮れ、プライベートな時間を削ってマネーゲームに奔走しています。おかげで妻とは離婚し、一人娘のオリビアもろくろく構ってやれない状態です。
ある日、オリビアの面倒を元妻から押し付けられたエヴァンは、仕方なくオリビアをオフィスに連れて行きますが、大事なプレゼンの資料にオリビアがメチャメチャな落書きをして台無しにしてしまい、ライバルのジョニーに顧客を奪われてしまいます。やけになったエヴァンはオリビアがいたずらした書類を元にでたらめなプレゼンを行いますが、実はこれは経済界の裏の動きを見事に言い当てていたのでした。驚いたエヴァンはオリビアに理由を問いただすと、「想像上の友達」がそう言ったという答え。それからのエヴァンはオリビアの「想像上の友達」の予言を元にどんどん業績を伸ばしていくのですが…。というところで逃げ口上。これ以上は実際の映像をご覧くださいm(_)m。
コメディという割にはあまり笑えるシーンがありませんでした。唯一笑えるのは、衆人環視の下、「想像上の友達」の求めに従ってエヴァンが歌い踊りまくるところ。まあこれはストーリーとは関係なく、「イナイイナイバー」をやって幼児を笑わせるのと同じレベルのオハナシです。ユーモアもウィットも何にもありません。
しかもエンディングはベッタベタの人情劇。どうしてアメリカ映画ってのは最後に家族がそろってハッピーにならなきゃいけないんでしょうかね。現実にはありえない姿だからでしょうか?だとすればアメリカの「家族」というものを取り巻く環境というものはよほど酷いんですね、映画の中でファンタジーとして描かざるをえないほど…。
ちょっとウィキペディアでカンニングしたら、興行収入は制作費の半分しか取り戻していませんでしたし、日本では劇場公開されませんでした。大コケするのも納得の内容でした。エディー・マーフィーも最早過去の人ですね、さびしいですが…。
by lemgmnsc-bara
| 2010-10-22 20:30
| エンターテインメント