2010年 08月 01日
『ジングル・オール・ザ・ウェイ』鑑賞
夏真っ盛りだというのに、全然季節感のない作品を借りてきてしまいました。現カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー主演。彼がアクション路線からコメディー路線へと路線変更し、どっぷりとハマッていた頃の作品です。
ワーカホリックのハワード(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、仕事優先の生活のため、家族との時間がほとんど取れない状態です。息子ジェイミーの空手の昇級イベントにも、参加するといっておきながら結局仕事の都合で間に合わず、ジェイミーも妻のリズにもムクれられてしまいます。なんだか「いかにも」って感じのアメリカのホームコメディーの設定ですな。
何とか失地を回復しようと、ハワードはクリスマスプレゼントにジェイミーが最も欲しがっている「ターボマン」というヒーローの人形をプレゼントしようとするのですが、人気沸騰のターボマンの人形はクリスマスを前にすでに品切れ状態。息子との約束を果たすためにどうしても人形を手に入れたいハワードは、イブの街を飛び回り、片っ端からおもちゃ屋を探し回るのですが、どうしても人形を手に入れることが出来ません。
ここからストーリーは一挙にスラップスティックモードで展開。通常の方法では手に入れられないと判ったハワードがは、おもちゃ屋の抽選会のボールを追いかけたり、ラジオ局のプレゼントキャンペーンを聞きつけて、ラジオ局に乗り込んだり、果ては怪しげな商売人の工場まで行ってニセモノをつかまされそうになったりします。その過程でいつの間にか警察に追われるようになってしまう始末。
一つ歯車が狂っただけで、どんどん主人公が巻き起こす騒動が大きくなっていく、という展開はなかなかうまく考えられていました。全体的なつくりが安っぽいという印象は払拭できませんでしたが…。
意外ではあるものの少々無理矢理な展開があって、最終的にはほぼすべての登場人物がハッピーな気分になるという、ハリウッド映画の定番ハッピーエンド。悪い終わり方ではないのですが、カタルシスを感じるまでの出来ではありませんでした。
この頃のシュワちゃんには強面の役者がコミカルに演技するという意外性を失っており、その分、演技の実力で勝負せねばならないという「苦労」を背負っていたと思うのですが、息子との約束を果たすために奮闘する父親をなかなか巧く演じていたように思います。でもやっぱり彼にはハードなアクションを演じてもらったほうがスカッとするように思いますね。
by lemgmnsc-bara
| 2010-08-01 22:53
| エンターテインメント