2010年 02月 08日
『俺たちフィギュアスケーター』鑑賞
ベン・スティラー製作のスポ根コメディー。主演は『ズーランダー』での怪演振りで大いに笑わせてくれたウィル・フェレルと若手コメディー俳優のジョン・ヘダー(この人は初めて観ました…)。どこかで予告編か紹介記事かどっちかを見て、是非観てみたいと思っていた映画です。
幼い頃から養父に英才教育を受けた美青年スケーター、ジミー(ジョン・ヘダー)と、破天荒なキャラクターを持つチャド(ウィル・フェレル)は常にフィギュアスケートの大会で覇権を争うライバル同士。まず、このチャドのキャラクターがハチャメチャで笑わせてくれます。股間に手をやるわ、いやらしく腰を振るわ、演技中に女を口説くわ、絶対こんなキャラクターいねえよ、って突っ込まざるを得ない設定です。ジミーのほうは少々コミカルではありましたが、まあ常識の範囲内。
二人はある大会で同点優勝となりますが、その表彰台で積年の因縁が爆発し、乱闘騒ぎを起こしてしまいます。金メダルを剥奪された上、フィギュアスケート競技からは永久追放という憂き目を見ることになります。ジミーは養父からも縁を切られてしまいます。まさに踏んだり蹴ったり。人生のどん底です。
スケート店の店員として細々と暮らしていたジミーの元に、以前からジミーに付きまとっていたストーカー(男です^^;)が現われ、男子シングルには出られないが、ペアなら出場可能だという情報をもたらします。ペアの相手を求めて、あるスケートショーチームを訪れたジミーの前に現われたのは、酔っ払ったままステージに出てショーを滅茶苦茶にしたためクビになったばかりのチャド。ここでも二人は乱闘騒ぎを繰り広げてしまいさらにはその様子がニュースで報道されてしまいます。
しかし、この乱闘騒ぎをTVで観ていたジミーのコーチは二人の動きの中にペアとしての可能性を見て取ります。
で、ここから二人の奮闘が始まるのですが、まあ、トレーニングの奮闘振りがとにかく笑えます。海外のコメディーというのは、微妙に日本人の(というか少なくとも私の)笑いのツボを外れていることが多く、ゲラゲラと笑える作品がなかなかないのですが、この作品に関してはツボもヘッタクレもありませんでした。単純に動きそのものが面白いんですよ。まあ幼稚な笑いだといってしまえばそれまでなんですがね^^;。ドリフのコントに通じるような単純な面白さ満載でした。
奮闘に奮闘を重ねた二人はようやくペアとしてすべることに熱中していきますが、ここで現われるのが、悪役ウォルデンバーグ兄妹。話題性、実力とも十分の男性ペアをなんとか蹴落とそうと、妹のケイティを使って色仕掛けで二人を仲違いさせようとします。作戦は成功し、ケイティに好意を抱いていたジミーは傷心のうちにいずこへともなく去っていってしまいます。試合は翌日。果たして二人は和解して一緒に滑る事ができるのでしょうか?というわけでここから結末までは実際の映像をご覧くださいm(_)m。
最後の最後がベタベタとした友情物語のハッピーエンドになってしまったのがちょっと残念。もっと乾いた笑いをさそうエンディングにして欲しかったなぁ、というのが正直な感想。まあ、友情物語も嫌いじゃないんですがね。急に食いたくなってたまらなくなった時にファーストフードのハンバーガーをかじったときの快感とでもいいましょうか、決して高級な味ではないんですが、妙に味のある作品でした。
by lemgmnsc-bara
| 2010-02-08 20:20
| エンターテインメント