2009年 08月 04日
『だましの手口 知らないと損する心の法則』を読んだ
世の中、振り込め詐欺を始め、悪徳商法やカルトへの勧誘など様々な危険があふれかえってますな。なぜ簡単に引っかかってしまう人が多いのか常々疑問に思っていましたので、本屋で標題の書を見かけたときに迷わず買い物カゴに放り込んでいました。
副題にもあるとおり、この本はだまされる側の心理を中心に解説しています。誰にでも心のちょっとした隙(すこしダイエットしたい、もうちょっとお金が欲しいなど)はあるものです。その隙に付け込むのが悪徳商法や振り込め詐欺の常習者たち。彼らには遠慮という言葉はありません。だました人間からはとことん搾り取ろうと手ぐすねを引いています。
自分自身、つい最近詐欺まがいの売り込みに遭遇したばかりです。この事例などはこの本で解説されている返報性の具体例そのものです。返報性とは本来「他人から受けた好意にはお返しをしなくてはいけない」と感じる心理のことですが、私の場合はうっかりと会う約束をしてしまい、その約束をすっぽかしてしまったという「罪悪感」により、実際に会うことを約束させられてしまいました。
彼らはそこで畳み掛けるように「数的優位」を作り出すために二人で訪問してきました。一人で複数の人間に立ち向かうのはかなりの心理的負担です。幸い私の場合は相手がへぼ(最初の言葉が「こうした話にはあまりご興味がないと伺っておりますが…」でした。自分から否定的な言葉言い出してどうするんだっつーの)だったのと、場所が自分の職場という「ホームグラウンド」であったこと、全身から「話には乗らない」オーラを発するよう気合を入れて準備していたことで、撃退することが出来ましたが、これはこちらにとって優位な条件が重なったための偶然だということに気づかされました。
もし、仮に相手が5人で来たら?職場ではなく別の場所に連れて行かれてしまったら?等々考えると気合だけで乗り切れたかどうかは疑問です。
こうした奴らに対処する方法はただひとつ、とにかく相手を寄せ付けないことです。言葉は悪いですが、常に見知らぬ他人(時には知人にでさえも)には疑いの目を向けることです。
by lemgmnsc-bara
| 2009-08-04 21:51
| 読んだ本