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『経験を盗め―心と体の不思議編』を読んだ

経験を盗め―心と体の不思議編

糸井 重里 / 中央公論新社




TOEICの影響で活字に飢えていた状態で最初に手にしたのがこの本。コピーライター糸井重里氏をメインとした鼎談集です。文庫版のパート1は以前このブログで紹介しました。この本はパート3、ということはパート2を見逃していたということになります…。

今巻には「心と体の不思議編」という副題がついている通り、心と体を巡る様々な話題について、糸井氏が専門家と語り合います。

一番興味深かったのは「一人っ子が時代をリードする!?」と銘打たれた章でした。私自身一人っ子ということもあり、小さいときはちょっと自説を強く主張しようもんならすぐに「一人っ子はわがままだ」と言われ続けたせいでもあります。一人っ子の研究そのものの歴史は古く、すでに100年以上前から存在しているそうです。アメリカのある心理学者は「一人っ子であるということは、そのこと自体がすでに病気である」と言ったそうです。エラい言われようですな、まったく(苦笑)。

鼎談の中では山口瞳氏のご子息で一人っ子である山口正介氏が自らの経験を含め「一人っ子には少しのものでもみんなで分け合おうという発想がない」という発言をされていましたが、それはその通りです^^。私自身を振り返って考えてみても「他人に分ける」という発想が出来てきたのはおそらく中学生くらいからだったと思います。それまで、身の回りにあるものはすべて自分のものという発想から抜け切れませんでしたから、確かに一人っ子はわがままですな^^;。

その他「花粉が飛んだ日」(これも花粉症になやむ私にとっては時期もあいまって切実でした)や「声はなんでも知っている」、「乳房という胸騒ぎ」あたりが興味深かったですな。

久しぶりにリラックスして読書を楽しむことの出来た本でした。見逃してしまっているパート2も早く手に入れて読んでみたいと思います。
by lemgmnsc-bara | 2009-03-28 07:35 | 読んだ本

映画、演劇、お笑い、あまり肩の凝らない小説等々…、基本的にエンターテインメント系に特化したブログにします。

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