IE9ピン留め

イタリア旅行記17〜ポンペイ遺跡見学編その2

ポンペイ遺跡編の第二回目。

メインストリートに面した一般庶民の邸宅を見学。



100平米くらいあるそうです。うらやましい広さですね。しかも中庭付き。



2000年も昔から、こんな住環境だったんじゃあ、日本人の住処を「ウサギ小屋」と揶揄したくなるのもわかる気がしますな。

天窓。



この天窓は明かり取りのために空けてある訳ではありません。では何のためでしょう?答えは足下にありました。



この装置は雨水をためておくためのプールです。後に紹介しますが、この都市にはちゃんと水道が通っていました。しかしその水道だけでは水を賄い切ることが出来なかったので、こうして雨水も利用していたという訳です。知恵とか技術が生活と密接に結びついているのだ、ということがよくわかるつくりですね。

後の発掘調査で出土した人骨。



ベスビオ火山は噴火に際して猛毒のガスを噴出したそうです。大半の人はそのガスにやられて亡くなったとのことです。その後、猛烈な勢いで火山灰が降り注いですっぽりと城塞都市を埋めてしまったとのこと。当時の人々にとっては、突然神が怒ったとしか思えなかったことでしょうね。

鳥を描いた壁画。



由来来歴は忘れちゃいました^^;。

古い神話を表した壁画。



狩りに出た男が妖精に恋したものの妖精の怒りに触れて鹿に姿を変えられてしまい、自分が連れてきた猟犬たちに襲われて食い殺されてしまうというシーンを描いています。当時の人々が何を恐れていたのかがよくわかりますね。

肖像画。どんな由来来歴かは例によって失念しました。



ちょっと狭い道。このくらいの路地裏はちょっと古い街に行けば普通に見られそうな気もします。実際ヴェネツィアこんな感じでしたから。



前の投稿でもちょっと紹介しましたが、居酒屋跡です。



ワインもビールもあったそうですよ。蒸留酒はまだなかったようですがね。

店の前にはちゃんと扉を閉めるための溝までありました。



今でも新橋とか有楽町のガード下に行けば通用するんじゃないでしょうか(笑)

街角の水道。この水道は誰でも自由に使えたそうですが、なにせ水量が少なかったそうです。従って先にも述べた通り雨水も利用せざるを得ないという状況だったそうです。



というわけでポンペイ遺跡編はまだまだ続きます。なにしろ写真を散々撮りまくったので一度にはとてもじゃないけど投稿しきれません。あと二回くらいはポンペイ遺跡におつきあい願うことになると思います。




# by lemgmnsc-bara | 2012-01-30 22:37 | 雑談 | Trackback | Comments(0)

『勝負の瞬間 世界で戦う突破力』を読んだ

勝負の瞬間 世界で戦う突破力

角川マーケティング(角川グループパブリッシング)

スコア:




スポーツジャーナリストの第一人者、二宮清純氏がBS朝日でホストを務めているインタビュー番組『勝負の瞬間(とき)』に出演したアスリートから印象に残る言葉を残した人を抜粋してまとめたのが標題の書。一人一人の章の終わりに印象に残った言葉が紹介されていますので、それを紹介していきます。各章ともに二つの言葉がセレクトされており、前者がアスリート本人の、後者は二宮氏の言葉です。

遠藤保仁(プロサッカー選手)
「日本人は練習をしなきゃダメだという感覚になりがちですが、それは違うと思う」
「日本の選手の中には練習をエクスキューズにしている者もいる」

特に高校生くらいまでは上から押し付けられて、それこそヘトヘト、ボロボロになるまで搾られますね。体力、精神力ともに無理矢理にでも鍛え上げなければいけない時期というのは確かにあると思いますが、いい歳をしたプロがいつまでも高校生と同じ練習をしているのは少々情けないですね。高度なレベルで、自分が納得するまで練習をしたら、後はコンディションを整えるために休むことも重要。そこまで出来て初めて「プロ」を名乗れるんだと思います。「あれだけ練習したのに…」は自己満足であって、結果を出せない人間をプロとは呼びませんね。

青木宣親(プロ野球選手)
「言われたことに対して常に疑問を持っていた」
「強い人ではなくて、その環境の中で考えていける人が生き残る」

私はスポーツドキュメントが好きでよく読んだり観たりするのですが、実績を残したアスリートというのは、挫折を挫折のままに終わらせません。失敗の原因を突き止め、それを解消するにはどうしたら良いかを考えて、その解決策を実施するために最大限の努力をする。コーチは有力な助言者ではありますが、コーチの言ったことがすべて正しいとは限らないし、たとえ理にかなっていたとしても、自分には合わない場合だってある。漫然とプレーしてたんじゃいかん、ってことですね。

諸見里しのぶ(女子プロゴルファー)
「どれか一つを100%やり切る」
「ちゃんと勝負をせず、どこか逃げていたところがあったら、それは許されない」

全力を尽くさずに負けたらこれほど悔しく、歯がゆいことはないですね。100%やり切った、という実感を得るためにも100%の準備をして試合に臨む。心がけたいことです。

大畑大介(元プロラグビー選手)
「不安な状態でスタートラインに立って、結果が出せる奴なんてまずいない」
「成功する選手、チームというのは、準備ができている選手、チーム」

諸見里選手の場合と同様、100%のパフォーマンスをするためには100%の力を出し切れるだけの準備をしておかなくてはならないということです。毎回準備不足を痛切に感じながら試合に臨んでいる私にとっては非常に耳の痛い言葉でもあります。

佐藤琢磨(プロレーシングドライバー)
「何かを動かすものは、行動していれば必ず生まれる」
「情熱の持続力が、すごく強いように感じる」

目標を思い定めたら、それに向かって遮二無二突っ走る。そしてその突っ走りを継続する。継続したからって必ずしもかなうとは限らないけれど、最初からあきらめていたら夢は絶対に実現しない。単純だけど重い真理ですね。

中澤佑二(プロサッカー選手)
「あれこれやろうとすると、自分の長所を見失ってしまう」
「自分のストロングポイントをどうやって売り込もうかという戦略があったわけですね」

これも単純だけど重い真理ですね。自分の強み弱みをはっきり認識し、強いところを最大限に押し出して勝負する。ま、実社会ではなかなか自分の一番強いところと会社が求める強いところとのギャップというのは埋めがたいんですけどね…。

長谷川穂積(プロボクサー)
「完璧にやりたいことをやらない限りは自分が強いとは思えない」
「相手に勝つ前に、自分に克つ」

諸見里、大畑両氏の場合と同じ。自分の力を最大限に発揮するためには、きちんと準備しておかなくてはいけない。準備は辛いし、キツイものだが自分に克ってそれをやりとげない限り相手には勝つことはできない。

武豊(ジョッキー)
「僕は競馬以外大した趣味もないし、興味もないんです」
「勝ち続ける人は記憶の引き出しが多い」

通算3000勝以上を達成している競馬界のビッグネーム武氏。自分の人生のすべてを競馬という競技に捧げているというのが伺える言葉ですね。だからこそ、勝ったときのいいイメージも負けたときの悪いイメージもすべて覚えておくことが出来、その記憶を新しい勝負に活かすことが出来る。こういう時にはこうしたらうまく行く、という引き出しを数多く持っている人が強いのはある意味当たり前です。

宮崎大輔(プロハンドボール選手)
「天井を中途半端につくると、全てが中途半端に終わる」
「自分の眠っているものを引っ張り出したい、発見したいんですね」

例えば目標をベスト4進出に定めたとすると、そこに達した時点で満足してしまい、それ以上の伸びしろが無くなるし、下手をするとベスト4にも達しないで終わってしまう。目標はあくまで頂点。日本で頂点を極めても、次は世界という壁がひかえている。常に頂点を意識して努力する。今年45歳になるオッサンにはキツイ言葉ですが、でもこの気持ちが無くなったら終わりだというのも事実です。

杉山愛(元プロテニスプレーヤー)
「全て出し切れないと、次に何をやっていいのか分らなくなる」
「いい意味での忘れる力は必要です」

常に全力を出し切らないと、自分が何故負けた(あるいは勝てた)か、という理由が分らなくなる、弱点を解消するにせよ、長所をのばすにせよ、自分自身で自分の全体像を把握していないと前には進めない。一方で失敗を長い間引きずり過ぎるのも良くない。時にはネガティブなイメージをすっぱり断ち切ってリセットし直すことも重要。

どの方の言葉も含蓄に富んでいましたね。自分自身の日々の生活に照らし合わせて、出来ることは実行していきたいと思います。



# by lemgmnsc-bara | 2012-01-29 20:28 | 読んだ本 | Trackback | Comments(0)

イタリア旅行記16〜ポンペイ遺跡見学編

最高の昼食の後は、いよいよポンペイ遺跡へ。

高度に発達した文化と文明を持ちながら、ベスビオ火山の噴火によって壊滅した古代都市です。ローマを京都とするならさしずめ邪馬台国みたいなもんでしょうか。

まずは入り口から見えた城塞都市ポンペイの外観です。







石造りの建物ってのは風化はしても残っているから貴重ですね。日本は気候のせいか、石造りの建物はそうそう多くありませんでしたからねぇ。

いよいよ城壁の中に入ろうとする前の広場。赤茶けた城壁と、青々とした草のコントラストが見事ですな。






城壁に入ってまず案内されたのが円形劇場。



マイクも音響もない時代ですから、数千人規模の観衆の隅々までに声を行き渡らせるために、役者たちはさぞかし横隔膜を鍛えられたことでしょうね。






劇場のすぐ脇にあったのが居酒屋。さしずめポンペイ版「スズナリ横町」ってなところですかね。あ、スズナリ横町ってのは下北沢の「スズナリ」って劇場の脇にある飲屋街のことです、念のため。



メインストリート。






二千年も前に、きちんと石で舗装された道が造られていたということに文明の到達度の高さを感じますね。これは馬車を通すための道で、ちゃんと歩道は歩道でしつらえてあります。当時は下水もこの道を流れていたそうですから、衛生面には多いに問題あり。で伝染病が結構流行ったそうです。



人が渡るための飛び石まで用意されており、馬車はその飛び石の間を頻繁に通ったため、轍掘れまでできています。



文章は短いのですが、写真満載で、あまりファイルが大きくなってしまってもいけないので、一旦この辺で稿を改めさせていただきます。まだまだとばっ口ですから、写真も書きたいトピックスもたくさんあります。



# by lemgmnsc-bara | 2012-01-28 13:18 | 雑談 | Trackback | Comments(2)

『両雄の刻-柳生兵庫助(6)』を読んだ

両雄の刻-柳生兵庫助(6) (双葉文庫)

津本 陽 / 双葉社

スコア:




柳生兵庫助シリーズも第6作目。兵庫助こと柳生兵介の剣技はますます冴え渡り、いよいよ名人と言われる域にまで達します。

そんな兵庫助のまえに現れるのが、日本史上最強と謳われる剣豪、宮本武蔵。(もっとも宮本武蔵は実は自分が負けそうな相手との対戦は巧みに避けていたという説もありますので、必ずしも日本史上最強とは言い切れなんですけど…)

この両者の対決が読めるのか?と期待していましたが、残念ながらそれはなし。まあ、この二人が実際に対決していたら、「巌流島の決戦」以上の戦いになったでしょうし、津本氏以前に様々な講談や小説、芝居等のネタに鳴っていたことでしょうけどね。

名人は名人を知る、みたいな記述で、お互いがお互いを強敵であることを認め、もし戦わば?というシュミレーションまでするんですけどね…。

彼らを取り巻く「社会状況」は風雲急を告げる、という状態になっていきます。徳川の政権が固まりつつあるものの、まだまだ豊臣家をしたう勢力も強く、両者の緊張が日に日に高まっていく様子が描かれます。

兵庫助と千世が逗留していた豪商の家も、徒党を組んだ浪人の集団に襲われます。ここでようやく兵庫助の面目躍如。なみいる相手を次々と斬り伏せる他、人質を取って立てこもった浪人を気合一発で気絶させてしまうような「神技」もみせます。

そして今巻は兵庫助がこれ以上千世を危険にさらしたくないとして、柳生の里に戻り、そこでの修行に専念すると決心するところで終わりとなります。

この先どのような大団円が待ち受けているのか、たのしみですねぇ〜。



# by lemgmnsc-bara | 2012-01-28 11:28 | 読んだ本 | Trackback | Comments(0)

『性と愛の日本語講座』を読んだ

性と愛の日本語講座 (ちくま新書)

小谷野 敦 / 筑摩書房

スコア:




元旦の地震による「積ん読山」崩壊で、下の方から発掘されたのが標題の書。時間の押した朝に、何の気なしに持って出て読みだしました。

内容的にはなかなか充実していたと思います。

例えば「恋人」と「愛人」。現在普通に我々が使っている意味からすると、前者は婚姻関係にはない親しい男女で、後者は結婚している男性とと肉体関係にある、妻以外の女性、ということになりますね。著者によれば、それぞれの言葉がそれぞれの意味で定着するのは1960年頃の話だそうです。たとえば「恋人」というのは「人を恋する者」という意味だったし、「愛人」は今で言うところの「恋人」をさす言葉だったそうです。もっと古くは西郷隆盛が座右の銘にしていた「敬天愛人」のように「人類一般への愛情」を表す言葉だったそうです。変われば変わるもんですね。

著者は様々な文献から例を引いて、現在の意味に使われるようになった時期を特定する、ということを試みています。

例えば、男女の二人連れをさす言葉は、アベック→カップルと来て、ちょっと前まではツーショットという言い方をしてましたね。最近は独特のイントネーションで発音されるカレシにカノジョでしょうか。

言葉というのも、先鋭的な表現者によって新鮮な用例で用いられるようになり、そしてそれが「定番」として定着し広く使われるようになり、やがて陳腐化して新しい表現に取って代わられる、という「生涯」を送るようですね。しかもややこしいことに、30年くらい経つと、昔の表現の方が却って新鮮だ、などということで復権したりもする。ちょっと前に流行った表現というのが一番古くさくてダサく感じますね。この辺の心理はなにも性や愛に関する言葉だけではなく、あらゆる分野に共通なものではありますが…。

まあ、でも今更セックスのことをまぐわいと言ったり、番うと言ったりはしないでしょうね。よほど強烈な使い方をする作家でも現れれば別ですが…。でも現実を凌駕するような鮮烈な表現をする人ってのはなかなか出て来ないでしょう。そういう意味では先日「不機嫌会見」が話題になった田中慎弥氏の文章には多いに興味を惹かれますね。



# by lemgmnsc-bara | 2012-01-26 22:22 | 読んだ本 | Trackback | Comments(2)

イタリア旅行記15〜ナポリ

イタリア旅行も残すところ二日。最終日は午前中には飛行機に乗ってしまうので、実質的な最終日です。

この日はオプショナルツアーでナポリ経由ポンペイ遺跡巡りっていうのをオーダーしてました。旅行慣れしていないもんで、ついついゆっくりするよりはぎっしりとスケジュールを埋めることを選んでしまいます(苦笑)。

朝5時起きして、迎えの車に乗り、集合場所へ。我々のツアーから参加したのは当家と、一人で参加していた男性の3名。あとはピサでも、前日のカンツォーネディナーでもご一緒させていただいた某J社ご一行様と一緒。総勢30名くらいだったですかね。

イタリアという国はローマで南北に分かれるそうです。北の方はゲルマン色が濃く、ビジネスで成り立っている都市が多い(例えばミラノやトリノなど)のに対し、南の方(ナポリやシシリー、アマルフィなど)は、観光と農業くらいしか産業がない上、勤勉に働くことを嫌うラテン気質が強いそうです。移民や難民も多く、治安も余りよろしくないというのが南の特徴でもあります。故に北の人間は南を「北アフリカ」と呼び、厄介者扱いしています。南は南で「北の人間は人生の楽しみ方を知らない」として軽蔑すらしているそうです。北の失業率が7%なのに対し、南は20%(国全体では13%)。政府はなんとか南を産業化しようと、南の地域に工場を建てた企業に補助金を出す等の振興策を執ってはいるものの、なかなか根付かないというのが実情のようです。

そんなオハナシを子守唄代わりに、うつらうつらしながら、3時間ほどバスにゆられてやってきたのがナポリ。ポンペイを壊滅させたベスビオ山です。



ナポリには寄るといっても、昼食と撮影スポットでちょっとバスを停めて写真を撮るくらいの時間しか取りません。という訳で、市内の大半はバスの車窓から眺めることとなりました。






撮影スポットは海岸線。









俗に「ナポリを見てから死ね」といわれているのがよくわかる、美しい海岸線と、海の色でしたね。風は強かったですが、地中海気候のど真ん中にいるお陰で、さほど寒いとも感じませんでした。

ちなみに「ナポリを見て死ね」というのは俗説で、ナポリのすぐ近くにやはりモリという風光明媚な土地があり、ナポリもモリも甲乙つけがたい美しさだということで「ナポリかモリか」という言葉があったそうなのですが、このモリという言葉はイタリア語で死を意味する言葉と同じ発音だったために、「ナポリを見て死ね」という言葉に誤解されて広く流布してしまったというのが真相だそうです。

ナポリでは職にあぶれて昼間からぶらぶらしているホームレスを多々みかけました。写りがよろしくありませんが、線路際に出来ていたスラムです。



交差点にはという交差点には、無理矢理車の窓を拭いて小銭をせびろうとするホームレスがいました。ドライバーたちはホームレスを近づけないために、雨も降っていないのにワイパーを動かし続けていましたね。中には窓を拭きもしないで、ただ小銭をせびり続ける豪の者もいました。彼らには本当に職がないのでしょう。日本の「就職氷河期」なんてまだ甘いよなぁ〜なんて考えてしまいました。



続いて昼食です。

前菜はシーフードのマリネ。



イカもタコもぷりぷりとした食感と自然な甘味を兼ね備えていました。

お次ぎはシーフードパスタ。



このパスタは、この旅行中で一番美味い食い物でした。とにかく魚介の類いの新鮮さが違う。先ほどのマリネからの流れで、先走って少し食ってしまった後なので、少々見苦しい写真であることをお詫びいたしますm(_)m。しっかりとした食感なのに、噛んでいるうちにとろけて行くような美味さは、ちょっと日本の海沿いの街でも味わったことのないような美味さでしたね。

メインは魚介のフリッター。



これでもかこれでもかのイカタコ責めですが、全然飽きません。むしろおかわりが欲しいくらいのうれしい攻撃でしたね。

デザートはジェラート。



ま、これは普通の味でした。

食事中、ギターを抱えたにーちゃんが来て、ものすごくヘタクソな『フニクリ・フニクラ』と『サンタルチア』をがなりたててチップをかすめ取って行きました。正直あれなら俺の方が上手いぜ、って突っ込みを入れたくなるヘタクソさ。生活がかかっているんだからそれなりに真面目に歌ってるんでしょうけど、本当ならカネなんか払いたくなかった。

食事はともかく、気分的には後味の悪い思いを抱えながら、ポンペイ遺跡へと向かいましたが、ポンペイ遺跡については稿を改めたいと思います。






# by lemgmnsc-bara | 2012-01-25 22:47 | 雑談 | Trackback | Comments(0)

『「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方』を読んだ

キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方

沼田やすひろ / キネマ旬報社

スコア:




このブログに映画の鑑賞記を書くようになってからずいぶんと立ちますが、今ひとつ自分の鑑賞眼に自信が持てないまま書きなぐっています。

小学生の読書感想文じゃないんだから、ただ「おもしろかった」「つまらなかった」ではオハナシにならない。なにか自分独自の観点で判断することが必要だと思っていた、という下地があって、ある日、本屋の店頭で見つけたのが標題の本。

この本、実におもしろかった。感覚的に判断するのではなく、きちんと物語の構造を読み解いた上で、魅力のあるストーリーが展開されているか、人を惹き付ける仕掛け(キャストや音楽など)がなされているかを観察していこう、という主旨で書かれています。

魅力あるストーリーとはどんなストーリーか?まずつかみがあって、その後主人公に試練が訪れる。そしてその試練は到底解決不可能だと思わせておいて、どんでん返しで解決。そのストーリー展開の中で主人公が変化して行く、というのが「おもしろい」映画の方程式だそうです。

一昨日観た『プリンセス・トヨトミ』をこの方程式に当てはめてみましょう。まず人を惹き付ける仕掛けうちの大きな要因を占めるキャスト。主演が堤真二、共演に綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一という役者を揃えたキャスティングは十分に魅力的です(私にとっては綾瀬はるかが出ているのが魅力の大部分を占めますがね^^)。

ストーリーはどうでしょう?まずここで、一つつまづきが…。主役がはっきりしないんです。もちろん物語の中心となるのは松平役の堤真二なのですが、ともすれば中井貴一の存在感の方が勝ってしまっているように思える場面が多々あります。一体誰の葛藤や試練にフォーカスしてよいのか観ている方にとって非常にわかりにくいつくりですね。

物語上の「解決不可能に思える試練」というのは、大阪国の決起です。これをどう克服するのか?これが決定的に弱い。何が何だか良くわからないうちに解決したことになっていて、観客はカタルシスではなく消化不良を覚えます。そして、主人公松平の変化も掲げたテーマに対していかにも小さい。中井貴一演じた大阪国総理大臣真田の「個人的」な変化の方がまだわかりやすいのですが、この変化は彼の息子で性同一障害をもつ大輔の姿で描いた方がよかったのではないでしょうかね。この辺も不満が残るところです。

もやもやと感じていた不満の内容が、この本のお陰ではっきりとわかりました。折に触れて読み返し、鑑賞記を書くときの参考にしたい本です。




# by lemgmnsc-bara | 2012-01-25 20:54 | 読んだ本 | Trackback | Comments(0)

イタリア旅行記14〜ローマその2

ヴァチカンを見終わった後は、ローマの名所巡りです。

まずは黄昏のコロッセオ。



バスに乗ったままぐるりと周りを一周して、コロッセオ前の広場で下車。で、様々な角度で撮ったコロッセオの姿を何枚かどうぞ。










広場に降りたところで、一番最初に目についたのが凱旋門。



ここで、コロッセオについていろいろな説明を受けましたが、一番興味深かったのが、壁に多くの穴があいている理由。コロッセオは建設の際に、強度を上げるために石の中に鉄骨を通していたそうです。どこかの手抜き業者に聞かせてやりたいお話ですな。しかし、戦乱が続いた時代に、すべて盗まれてしまったとのこと。盗む際にあけられたのが無数の穴という訳です。歴史的遺物もヘッタクレもない浅ましさですが、当時の人々は生きるために必死でやったことでしょうから責めるわけには行かないって気もします。



衣食足りて礼節を知る、ではありませんが、今の時代だからこそ遺跡として楽しめるんですね。

さて、すっかり日の暮れたローマの街をバスが走り、次の目的地、トレヴィの泉へと向かいます。トレヴィの泉はスリのメッカ。泉に向かって後ろ向きにコインを放ればまたローマに来られるという言い伝えにより、皆が皆小銭を投げるのですが、その際に必ず財布を取り出す訳で、スリにとっては獲物の場所を確認するのに最適な場所だという訳です。というわけで、バスの中でコインを何枚か出しておき、それを取り出しやすいポケットに入れておきました。

夕闇に浮かび上がる、トレヴィの泉です。



ご覧の通り暗くなったとは言ってもまだまだ人のたくさんいる観光スポットです。先ほどのコインを取り出して投げ込んできました。



もう一度訪れることになる、っていうおまじないが実現するといいな、とかなり本気でそう思っていましたね。

お次ぎは『ローマの休日』でオードリー・ヘップバーン演じるアン王女がジェラートを食べたことで有名なスペイン広場。ローマのど真ん中の広場の名前に何故スペインなんて他国の名前がついているんでしょうかね?残念ながらその理由は聞き漏らしました。



ガイド氏によれば、この広場には最近「ミサンガ詐欺」が横行しているとのこと。「ミサンガ詐欺」とは「アナタノテヲミセテクダサ〜イ」なんて話しかけながら近づいてきて、うっかり手を差し出すと、素早くミサンガを巻き付けてしまい、カネを請求するというもの。100ユーロふっかけられた例もあるそうですから悪質です。もう一つは「花束詐欺」。花束を持って近づいてきたおねーちゃんが黙ってニコニコと花束を差し出すそうです。うっかり受け取ってしまったら、後はお定まりのパターンで法外なカネを請求されるんだそうです。この無言で何かを渡して受け取った瞬間にカネを請求するというのは別の都市でも横行しているそうです。一番ポピュラーなのは鳩のエサ。日本だと、神社や寺などで、鳩にエサをやっている人を眺めていると、好意でエサを分けてくれることがありますが、こっちはそこまで寛容じゃありません。鵜の目鷹の目とはこのことですね。

広場前の池です。



この池にはコイン云々のおまじないはないそうですので、なにもせず。

この後、バスはローマ三越へ。要するにお土産お買い物タイムです。私は最高権力者様を三越に残し、ここぞとばかり、ナチオナーレ通りを走りました。スポーツ用品店に行くためです。もちろん目的はラグビーグッズ。

お目当てのスポーツ用品店はすぐに見つかりました。まさに三越の目と鼻の先。店頭のウインドーを見たら…



あった、ありました。ジャストミート!!!という訳で早速店に飛び込みました。

店員に英語が通じたので、息を切らしながら「ラグビー用品買いたいんだけど」と言ったら、早速案内してくれました。

いや〜ありましたよ、イタリア代表のジャージも、公式ポロシャツも、ローマのローカルチームのジャージも!!サイズさえあえばすべて買って帰りたいほどの宝の山!!でもまあ、日本でも比較的手に入りやすいオールブラックスとかアイルランドとかのジャージは敬遠。イタリアナショナルチームのジャージとローマのチームのジャージ、ついでに日本では手に入りにくい部類に入るイングランドのジャージを買い込みました。まさに弾むような足取りで三越へ。

三越では会社用のお土産等を買い込みます。添乗員Kさんからは「ラグビー用品が欲しいという要望は初めてうけましたが、あってよかったですね」などと言われてしまいました。

大興奮の買い物の後は夕食です。この晩はカンツォーネディナー。カンツォーネのスタンダードナンバーの生歌を聴きながらの夕食でした。某J社のツアーご一行様は歌手がテーブルまで行って歌ってくれてましたが、我々H社の一行のテーブルでは歌わずに自分たちのCDを売りに来ただけ。特に上手いとも思わなかったので、買いませんでした。

前菜の野菜の素揚げ。



でっかいズッキーニがイタリアっぽいですね。

パスタは蝶の形をしたもの。チーズでシンプルに味付けしてありました。



メインは仔牛のソテーというオハナシでしたが、どうもポークだったような気がしますね。まあ、食い物のことを散々書きなぐっている割には味覚音痴だったりするので実際のところは何とも言えませんが…



でも肉は白いですよね。仔牛とはいえ牛ならもっと赤いはずだと思うんですけど…。

不可解な思いを残しながらデザートはチョコムース。



この日はお腹も気持ちもすっかり満たされた充実の一日でした。




# by lemgmnsc-bara | 2012-01-24 23:14 | 雑談 | Trackback | Comments(2)

『プリンセス トヨトミ』鑑賞

プリンセス トヨトミ DVDスタンダード・エディション

ポニーキャニオン

スコア:





綾瀬はるかが走り回るシーンのゆっさゆっさと揺れるおっぱいが話題になったのが標題の作。綾瀬はるかファンの私としては、やっぱりその揺れるおっぱい観てみたいよなぁ~、ということで借りてきました。

で、結論から言うと、綾瀬はるかのおっぱいシーン以外は大して見所なし。文字通りの「バストショット」をもっとサービスして欲しかったですね(笑)。

簡単にストーリーを追いかけましょう。会計監査員の松平(堤真二)は部下の旭(岡田将生)、鳥居(綾瀬はるか)とともに、国から支給されている予算が適正に使用されているか否かを監査しに、大阪へ乗り込みます。そこで大阪城の維持管理を業務としているOJOという団体に対して不信感を持ち、この団体を深く調べることとなります。そして明らかになるのが「大阪国」の存在。明治維新の際に新政府からその存続を認められてはいるものの、決して表には出ず、一般にはまったく知られていないという設定です。大阪国の男の使命は唯一つ。豊臣家の末裔である王女を守ること。そして女は男が王女を守るために立ち上がることを黙ってサポートする、というのが暗黙の了解。

この王女茶子というのがとんでもないお転婆娘。幼馴染で性同一障害に悩む少年大輔がいじめられていることに我慢できず、暴力団蜂須賀組の組長の息子に喧嘩を売るほどのじゃじゃ馬です。ひょんなことから、茶子や大輔と知り合った鳥居は蜂須賀組に単身殴り込みをかけようとした茶子を止めるためにホテルに閉じ込めますが、そのことで、大阪国は大騒ぎ。男たちは一斉に決起して大阪府庁に集まっていく。さてこの結末は…、ってとこですね。

大阪を独立国として常に叛乱の意志を孕んでいる存在として描く、という奇抜な設定はなかなか面白いですね。関西人が常に持っている東京への反感のわかりやすいメタファーにもなっていると思いますし。ただし、大阪国を支える精神的なバックボーンを単なる親子の関係に帰結させてしまったことで、一気に物語が矮小化してしまいました。結局その親子の情を自分の境遇に重ね合わせた松平が、「大阪国なんて知らん」と一言言って騒ぎが静まってしまうところも尻切れトンボそのもの。大輔が性同一障害に悩んでいるという設定もさほど意味を持たないし、総理大臣(中井貴一)が普段はお好み焼き屋の親父だということも活きてこない。蜂須賀組だって大阪国の叛乱に際してもっと重要な役回りを演じさせても良かったし、その過程で大輔が組長の息子と和解するとかいうサイドストーリーも描けたはず。すべてが中途半端で消化不良。欲求不満のままで終わり。結局印象に残ったのはゆさゆさおっぱいだけ…。2時間ずーっと綾瀬はるかを走り回らせていたほうが魅力的な画面になってたんじゃないでしょうかね。まあ、綾瀬はるかのおっぱいに負けてしまう程度の作品でした。


# by lemgmnsc-bara | 2012-01-24 21:06 | エンターテインメント | Trackback | Comments(0)

'11〜'12シーズンラグビー観戦その3

1/22は秩父宮生観戦の予定だったのですが、風邪気味だった上、天候も不安定だったので、TV観戦に急遽切り替えました。

で、観たのがサントリーサンゴリアスvs東芝ブレーブルーパスの府中ダービー。今季のトップリーグの覇権の行方を占う上で重要な意味を持つ試合です。のみならず、今後のジャパン代表のラグビーを考える上でも重要な試合でした。何故なら、4月から現サンゴリアスのヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏がジャパンのヘッドコーチに就任するからです。つまり、氏の目指すラグビーの「型」はある程度サンゴリアスが体現しているといってもよい。対するブレーブルーパスは、外国人の力強さと機動力をうまく連動させたスタイル。いざという時のFWの一点突破には非常に威力があります。いわば仮想外国チーム。つまり、ジャパンの未来形と外国チームの仮想対決という観方が出来るということです。

試合序盤は様々な局面で両者が拮抗していました。スピードと展開力で球を散らしたいサンゴリアスに対して、ブレーブルーパスは手堅い守備でその攻撃を寸断。一方でモールをゴリゴリ押してくるブレーブルーパスの勢いが加速する前に低く激しい当たりで止め続けるサンゴリアス。得点こそ入りませんでしたが、フィールド上のバトルは濃厚でしたね。お互いにお互いの手の内を知り尽くして、相手の得意技を封じる策を練り、しっかりとそれを実行する。さすがは日本を代表するトップチーム同士の激突。TVで観ていてもその迫力は十分伝わってきました。

試合が動き始めたのは前半20分過ぎ。サンゴリアスはFBに入っていた小野澤選手が負傷退場。入れ替えで入ったのはSOまたはCTBが本職の野村選手。故に野村選手をSOに回し、スタメンではSOだったトゥシ・ピシ選手をFBに下げるという布陣になりました。これがちょっと痛かったですねぇ。ボールを持てば確実にある程度のゲインが見込めるペネトレーターを失ったことで、サンゴリアスの攻撃の幅はかなり狭まりました。また、昨年のアグレッシブ・アタッキングラグビーのキーマン、ピシ選手は相手に近い場所で変幻自在の動きを見せてディフェンス網を撹乱し、その後のラインブレイクにつなげる、というのが持ち味です。ブレーブルーパスのようなタフなディフェンスラインを敷くチームにこそ、彼のトリッキーなプレーは有効だったと思うのですが…。野村選手は安定した力の持ち主ですが、自らディフェンス網を突き破るほどの力強さや相手の意表を突くトリッキーさは残念ながら持ち合わせていません。結果としてニコラス選手が突っ込む場面が多くなりました。こういうぶつかり合いはブレーブルーパスの臨むところ。サンゴリアスの持ち味は時にクラッシュ、時にはいなすという変化に富んだライン攻撃を継続して、相手を振り回すだけ振り回して疲れさせるところにあるんですが、この試合最後に疲れてしまったのはサンゴリアスの方でしたから。

さて、まずはサンゴリアスがPGで先制。しかし、ブレーブルーパスはここぞというときのFWの一点突破から、最後は日本代表マイケル・リーチにつないで個人技でトライを取って逆転。その後サンゴリアスが一本PGを決めて6-7とブレーブルーパス一点のリードで前半終了。

後半はサンゴリアスがその持ち味の片鱗を見せて、ブレーブルーパスを振り回します。たまらず反則を犯したところでPGを狙う、という作戦で得点を重ね、一時は18-7まで差をつけます。しかし、トライは一本もなし。最後までブレーブルーパスの防御網を突き破ることが出来ませんでした。

逆にブレーブルーパスは、疲れの見えてきたサンゴリアスのFWをより疲れさせるべく、モールにこだわり始めました。自分たちに今出来ることで、相手に一番ダメージを与えられるプレーを冷静に選択してやりきったブレーブルーパスを誉めるしかありません。モールを押し込んでトライを一本とって18-14と追いすがり、後半終了直前に逆転トライ。ゴールも決まって18-21でブレーブルーパス勝利。

攻撃は最大の防御を標榜するチームが守りに回っちゃあ、勝てません。今後の対戦のことを考えても一本はトライを狙うプレーを選択し、取り切るべきだったと思います。実際あと一本トライを取っていたら勝敗は逆になっていたんですから…。サンゴリアスはここ二試合気になっていた、試合終了間際の淡白さが最悪の形で出てしまったゲームでした。まあ、気を取り直して、プレーオフ、日本選手権でリベンジしてもらいましょう。


# by lemgmnsc-bara | 2012-01-23 18:53 | ラグビー関連 | Trackback | Comments(0)

< 前のページ 次のページ >